VIRGIN BMW | 第5回 納車と初タンデム 365日BMW Motorrad.宣言

第5回 納車と初タンデム

  • 掲載日/2006年07月05日【365日BMW Motorrad.宣言】
  • コラムニスト/K&H 上山 力

365日BMW Motorrad.宣言の画像

オーダー後は眠れない日々
納車日が待ち遠しい…

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試乗から帰ったその日は、BMWについて気づいたいろいろなことが頭で整理しきれず、悶々としてなかなか寝付けませんでした。翌朝「どうだった?」と中山(当社の代表)に聞かれ「また乗りたい!」と訳の分からないことをほざいてしまう私(笑)。結局、中山には「BMWのシートを作る!」と言い切り、クラフトの滝本さんのところにR1200RTをオーダーしました。滝本さんには、とにかく早く納車して欲しい旨を伝え、車両と純正の49リットル容量のトップケースを同時にオーダーしました。R1200RTには左右のパニアケースもあり、積載量から考えると「28リットルの方でも良いかな?」とも思ったのですが、リアシートとBOXの兼ね合いも出てくると考え(装着率も高いだろうと考えました)、あえて49リットルの方にしました(後に、この選択が大正解だったことに気が付きます)。でも、このトップケースのキーシリンダーをドイツにオーダーすると聞いてビックリ。セキュリティーの兼ね合いがあるからなのでしょうか? しっかりとした管理がされているのだろうと関心してしまいました。ただ、その分、到着が遅れるということで少しナーバスになっちゃいました(笑)。

車両の方は、先日クラフトさんで乗った試乗車がちょうど入れ替え時期だったようで、格安?で納車していただけることになりました。ラッキー! これですぐにシート開発に取り掛かれます。先日は気が付かなかったのですが、試乗車は実は限定車だったようで、クルーズ・コントロール、クロームメッキ仕上げのエキゾーストパイプ、ホワイトウインカーレンズ、あと試乗車らしく(?)シリンダープロテクターも装備されています。BMWのシート作りを思い立ってから、トントン拍子で怖いくらいにコトが進んでいっています。ま~怖がっていても仕方がありませんから、これは好機と考えて、納車されるのを心待ちにすることに。でもいざ購入すると、RTの納車が楽しみで仕方がありません。滝本さんには『納車はいつ? いつ?』と電話で急かしてしまう始末。このときばかりはシート開発のコトは頭からすっ飛んでしまい、オートバイが届くのを心待ちにしている1ユーザーになってしまいます(笑)。

まずはノーマルを知り尽くす
タンデムで1000kmを走ることに

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それから程なくして、R1200RTがK&Hにやってきました。当社が小さいせいか、住宅街の中にあるためか、積載車から降ろされたR1200RTは試乗したときよりも更に大きく感じます。ハーレーに比べると、車体の幅の広い位置が高いからそう感じるのかもしれません。とにかくR1200RTがK&Hに仲間入りしました。実は、R1200RTが納車されたら「まずこれをしよう!」と決めていたことがありました。極々普通のことなのですが「即ロングツーリングに出掛ける」ということでした。天候にかかわらず、二人乗りで! 1,000kmくらいを走ろうと…。試乗では分からなかった二人乗りのことなども含めて、R1200RTのノーマル状態を改めて検証してみようと。それは納車された週の週末に実現しました。『ビーエムが納車されたから、一泊でひとっ走り行ってみない?』と妻を誘ってみます。

「どこ行くの?」
「行き先は決めてないけど、とにかく1.000kmくらい走りたいんだよね」
「ふ~ん」。

と、一応OKの様子。実は、うちの妻にはハーレーのタンデム用シートの開発にも協力してもらっていて、素人ならではの、鋭いツッコミを入れてもらっています。妻はバイクの運転をしないこともあり「オートバイとはこんな物」的な釈明は通用しません。妻からすると運転をする楽しみが無いわけですから、後ろに乗っていて「快適・楽しい」が揃っていないと乗っている意味がないのです。いつも嫁の漠然とした感想をどうにか紐解きながら、良いパッセンジャーシートを作っていくのです。

グラブバーだけじゃ踏ん張れない
パッセンジャーに教えられたこと

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しかし、ツーリング当日の天気は、R1200RTの実力を試せと言わんばかりの雨模様。まずはパニアケースとトップケースに二人分の荷物を詰め込みます。と言っても、一泊程度の荷物ではあり余るほどのスペースがあります。結局、左右のパニアケースに“お泊まりセット”を入れ、トップケースには頻繁に取り出す地図や、カメラ等を入れることにしました。「さー行こう!」足つきの良くないシートと濡れた路面のせいもあり、パッセンジャーの乗り降りには気を使います。走り出して開口一番「ここに掴まるの?」とグラブバーの辺りを確かめています。「シートベルトはないの?」その時には、そんな言葉を気にもせず『その横のバーでいいんだよ。』と答えていました。とにかく練馬から乗れる一番近い高速道路、関越自動車道に乗ることに。最初は「柔らかくて幅も広いから、調子いい」と言っていた妻ですが、渋滞中の加減速に体が前後に振られると言い出しました。減速時に嫁のヘルメットが、自分のヘルメットにコツリッ! と当たることもあるほどです。リアシートの座面の前傾斜が強すぎることは、停車状態で乗車しただけでも分かっていて、そのことを言い出すことは予想していました。今までのタンデムのときは、前後に動く上体を抑えるのをシートベルトに掴まることで対応してきました。しかし、シートベルトがなく、非力な嫁には真横にあるグラブバーだけでは踏ん張れないようです。

※後日、決して非力ではない自分が後ろに乗ってみましたが、体を前後動する支点付近に掴まっているので、力の有無にかかわらず踏ん張りが効かないということが再確認しました。

そうこうしているうちに最寄りのパーキングに到着です。このときトップケースに、スペースを空けておいたことが功を奏します。R1200RTはヘルメットを掛ける場所や置く場所がないのです。いつも掛けているミラーには、その形状から掛けることが出来ないし…。結局スペースを空けておいたトップケースに入れることにしました。2人分のヘルメットが入る49リットルにしておいて良かった(笑)。こうして、新たな発見を見つけながら、快調にR1200RTでの初ツーリングが始まりました。

プロフィール
上山 力

32歳。東京都練馬区のシートの名店「K&H」に勤務。シートの開発を主に担当。自らが長い距離を走り抜き、シートを開発するため、彼の年間走行距離は尋常でないものに。

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