VIRGIN BMW | 第6回 RTタンデムインプレ 365日BMW Motorrad.宣言

第6回 RTタンデムインプレ

  • 掲載日/2006年07月28日【365日BMW Motorrad.宣言】
  • コラムニスト/K&H 上山 力

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ちょっとくらいの雨なら安心
R1200RTのカウリングのスゴサ

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納車後の初ツーリングに出発し、軽く食事をしようと最寄りのパーキングに到着しました。濡れた路面を確認しようと足元に目を落とすと…「んっ? 茶色い革靴が変色してない!?」なんと革靴が濡れていないのです。ブーツカバー(ブーツ用の合羽)も用意して来たのですが、物は試しとカバー無しの状態で走っていたのを忘れていました。高速道路ではスピードが出ていて、足の前にカウリングやシリンダーヘッドもあるので、濡れないのは理解出来ますが、自宅から高速まではスピードの出せない下道です。信号待ちでは足を付くこともあります。しかも、この日は高速道路が渋滞していて、途中何度も足を付きながら走ってきたのです。う~ん、これは今まで履いていた「滑る・ずれる・蒸れる」という三拍子揃った不快なブーツカバーは必要無さそう。靴が濡れてしまった時に靴の中が『ぶちょっ! ぶちょっ!』というのにも、これなら遭遇しないで済みそうですね(笑)。足元以外の場所も、大雨ではなかったせいかほとんど無事です。

腕周りが少しと、渋滞での停車時に少し手の甲が濡れた程度です。「RTは走っていれば濡れないから」クラフトの滝本さんから聞いた言葉を思い出しました。全く濡れないということではありませんが、この程度の濡れ方なら急な雨にも慌てる必要がありません。今までのバイクだと、厚い雲が近づいてくると「雨は降るの? 降らないの?」といつも上空をチラチラと気が気ではありませんでした。雨が降り始めると「わ~っ!」と木陰や高架橋の下に逃げ込んで「さっ」と合羽を着る始末。タイミングが悪いと濡れた衣類の上から合羽を着たり、着たと思ったら晴れてしまったり。去年に妻と一緒に東北へ行ったときは、雨は降ったり止んだりでひどい目に遭いました。それに比べるとこれは本当にありがたい。

RTで雨天の中走り
そして気づいた改善点

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パーキングの食事のあと、妻の希望で軽井沢方面に向かうことに。ただ、軽井沢辺りだと近すぎるので走行テストになりません。ですから軽井沢では降りず、そのまま高速を走り続けることに決めました。しかし、軽井沢付近に差し掛かると「手が寒い」と妻が言い始めます。10月の山間部とはいえ、厚手のグローブもしているのにどうしたことか? 今までそんなことは言われたことがありません。聞くと、グラブバーを掴んでいると、ちょうど手と腕だけ濡れてしまうらしいのです。濡れたグローブに風が当たり、時間がたつと手の甲から冷えてしまいます。これまで何度も一緒に走ってきて、そう言われたことが無かったのは、手はライダーとの間にあるシートベルトを掴んでいて、雨や走行風を防ぐことができたからなのでしょう。ライダーのお尻も近くにあるので比較的温かいのかもしれません(笑)。「これから作るシートには、シートベルトが付けられるようにしなきゃな」1つ良いアイディアが浮かびました。

一方、私は手は濡れてないし、極端な走行風も当たらず、寒さを感じることはありません。実は自分だけグリップヒーターをONにしていて、ぽかぽかして温かかったのはナイショです(笑)。このようにR1200RTに乗っていると寒さはまったく問題ありませんでした。ただ、ノーマルシートを低い位置に装着していたため足が窮屈に感じ、腰の辺りに違和感を覚え始めます。スポンジが柔らかく、お尻がめり込んでしまうので、ポジションの変更がしづらいのです。“スッ”とすぐに動ければ良いのですが、荷重の抜けた足に一度力を入れ直し「よっこいしょ!」とお尻を浮かしてポジションの変更をしていました。だんだんとそれを億劫に感じはじめ、なんとなく釈然としないまま我慢して走っていました。この位置に座るとなると、ハンドルとステップ位置が高すぎるんですよね。そして、先程休んでからあまり距離を走っていない気がしながらも、妻のために休憩を入れることに。先程の休憩地点から距離にして100km程度です。ツーリングの序盤にしては休憩が多くなってしまった…。

東京から金沢まで一気乗り
BMWなら何てことはありません

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パーキングに着き妻の手を触ってみると、本当に冷たくなっています。逆に自分の手は汗ばむくらいに温かい(笑)。走行風に当たっているグラブバーも心なし冷たくなっているようです。温かい缶コーヒーで妻の手も温まり、濡れているグローブを自分がすることにして再出発! 出発して少し走るとまた分かれ道です。「太平洋側と日本海側どっちがいい?」、「日本海!」ということで上越方面へ行くことに。上越に着くことにはグリップヒーターの威力で、濡れていたグローブも乾いてしまいました。恐るべし、グリップヒーター! 北陸道を前にして「新潟?富山?」「富山!」そんなノリで、とにかく今日は東京から500kmのところまで走ると決め、結局金沢まで走って泊まることになりました。富山から金沢までの間にも色々気が付くことがあり、おぼろげながら自分が作りたいシートが見え始めてきました。どんなことに気が付いたのか? どんなシートを作ろうと思ったのか? 復路の話も含めて次回お話したいと思います。

プロフィール
上山 力

32歳。東京都練馬区のシートの名店「K&H」に勤務。シートの開発を主に担当。自らが長い距離を走り抜き、シートを開発するため、彼の年間走行距離は尋常でないものに。

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