VIRGIN BMW | 第5回 R1200R ヤナセモトラッド吉岡の最新モデルのススメ

第5回 R1200R

  • 掲載日/2007年04月01日【ヤナセモトラッド吉岡の最新モデルのススメ】
  • 取材協力/ヤナセモトラッド芝浦 コラムニスト/吉岡 徹恭

F800の画像

シンプル イズ ベスト!
R1200Rの登場です

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BMWモトラッドのニューボクサーシリーズで最後のモデルチェンジとなる「R1200R」がいよいよ発売となりました。R1200R はロードスターの名で今まで多くの方々に親しまれてきた「R100R」、「R1100R」、「R1150R」の後継モデルです。カウリングを装備していないいわゆる「ネイキッド」スタイルでとてもシンプルなモデル。先代のR1150Rよりも車重が20キロ以上も軽くなっています。最近の軽量なボクサーシリーズの中でもかなり軽い部類に入りますね。いままでの「重い」イメージだったBMWがまたひとつ変わったと言えるでしょう。

それでは新しくなったR1200Rの各部を見ていきましょう。まずはオートバイの「顔」ともいえるヘッドライト周りから。先代と同じく丸いヘッドライトを継承してますが、よく見ると上下に分かれています。上がロービームで下がハイビームとなっています。最近のレンズカットの無いタイプで、レンズ自体はプラスチック製。ここも車両全体の軽量化に貢献した部分です。

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次にメーター周り。F800シリーズと同形状でキーをオンにすると速度計と回転計が一度振り切ってから元に戻ります。このメーターの動きが楽しくて何度もキーをオン、オフしてしまうのは私だけじゃないはず? メーター右側に装備されているオンボードコンピューターですが、通常ギアポジションと総走行距離のみ表示しますが、その他にも平均時速、平均燃費、外気温度を表示してくれる、とても便利な装備です。これは、初期入荷分である「ディーラーファーストサプライパッケージ」には標準装備されていますが、スタンダードの車両にはメーカーオプションとなります。なぜこれだけ便利なものを標準装備にしなかったのでしょうか…。ちなみにディーラーオプションとは正規販売店で取り付けることが出来る装備(パニアケースやウインドシールドなど)のことで、メーカーオプションとはドイツ本国で車両製造時にしか取り付けることの出来ない装備(ABSやESAなど)のことです。

先代より一回りスリムに。
スタイリッシュさを増したボディ

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車体周りを見てみましょう。カウリングを装備していないR1200Rの車体構成の中でもひときわ目を引くのは燃料タンクではないでしょうか。今となってはBMWモトラッド唯一となってしまいましたスチール製の燃料タンクが装備されています。樹脂製のタンクカバーと比べると塗装の艶といいますか深みが違う気がしますね。シートは日本仕様のローシートが装備されています。シートからテールレンズにかけてピンと跳ね上がっていて、とてもスタイリッシュですね。シート高は770mm。シート前方が絞り込んであるので、足付きに不安を持たれている方もこれなら安心してお乗りいただけるのではないでしょうか。シートはオプションで800mmか835mmを購入することも可能です。

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初めてR1200Rを見る方は先代よりスタイリッシュになったことに気づくかと思いますが、これは燃料タンクが先代モデルよりスリムになったからです。これまで燃料タンクの左右に装備されていたエンジンオイルクーラーがエンジン前方に装備されたことにより、スリム化に成功しています。エンジンオイルクーラー自体は兄弟車のR1200GSやR1200STよりも大型化されていますが、これはGSやSTのようにヘッドライト下ではなく、フロントタイヤ後方の少し奥まったところにオイルクーラーが装備されたからなではないでしょうか。オイル管理が大切なボクサーエンジンですので、この大型化には私は賛成です。

どんな走りもこなせてしまう
スタンダードモデルです

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それでは少し試乗してみましょう。イグニッションキーは現行モデルと同じくイモビライザー機能付き。スターターボタンを押すとすぐにボクサーエンジンが目を覚まします。シートに跨り車体を引き起こすと先代のモデルより軽くなったことが感じられます。ローシートは足付きがよく、ふらつかないので不安がありません。油圧式のクラッチレバーを軽く握り込みローギアにシフト。シフトタッチもスムーズで気持ちがいいですね。走り始めてすぐに感じるのは開放感。カウリングを装備している車両に比べれば、風の抵抗は強く感じます。しかし、高速道路をしゃかりきに飛ばすことをしなければむしろ気持ちいいくらいですね。「風を感じるとはこういうことなんだ」と今更ながら実感できる試乗となりました。

ロードスターはRシリーズのスタンダードなモデルです。しかしシンプルだからこそ手抜かり無く作られています。軽量で取り回しのよい「F800」シリーズや、パワフルでとてつもない底力をもつ「K1200」シリーズも、もちろんBMW Motorradです。ですが、気負い無く「ちょっとそこまで」のランができ、その気になればどんな遠く離れた場所までも走ることができるのはこういったモデルなのではないでしょうか。その日の気分でどんなペースで走ることができるにはすべてがちょうどいい。それなりのスピードも出せるパワーを備えていますし、ワインディングに持ち込んでもヒラヒラと駆け抜けていく。どこを取っても平均点以上のバランスの良さを持つモデルです。これって実はとてもすごいことですよね。

ボクサーシリーズの最後に登場した「R1200R」、「シンプル イズ ベスト」とはこの車両の為にある言葉だと思いました。「ロードスター」の名は伊達じゃありません。皆さんも是非一度お近くのBMWディーラーで御試乗ください。あなたが求めていたものがきっと見つかるはずです。

R1200R

2007年1月20日発売
価格/ベーシックライン/ ¥1,522,500(税込)、セットオプション装備モデル/ ¥1,732,500(税込)
プロフィール
吉岡 徹恭

35歳。東京都のBMW正規ディーラー「ヤナセモトラッド芝浦」スタッフ。BMWへのアツい情熱と好奇心で最新モデルをバッチリ分析。お店ではエクイップメントアイテムの営業担当もするマルチなスタッフ。

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