VIRGIN BMW | 第2回 新旧スペック比較 ボクサー新旧対決!

第2回 新旧スペック比較

  • 掲載日/2006年05月27日【ボクサー新旧対決!】
  • 取材協力/モトラッド神戸  コラムニスト/ターミー

BMWボクサー新旧対決の画像

イメージと違い
機械っぽさが感じられるエンジンです

BMWボクサー新旧対決の画像

お久しぶりです。私のR80…ついに納車です! 「腰上オーバーホール」、「劣化したラバー類を新しい物に交換」などで、とても10万キロを越えているとは思えない『ハチマル』が我が家にやってきました。経年劣化している消耗品トラブルが出てくるかもしれませんが、大きなトラブルは恐らく…大丈夫でしょう(笑)。

まずは簡単にハチマルのインプレッションを書いてみましょう。本格的なインプレはこのコラムで少しずつやっていきます。まだまだBMWの理解が浅いのでお待ちください。第一印象は「予想以上に機械らしさの残る味のあるエンジンだな」でした。排気音は大人しく、速度を上げるほどに細かな振動は収束し、エンジンがスムーズに回りはじめるジェントルなエンジンです。しかし、大人しいけれど「ロロロロロロ…」と愛らしい音を奏でるマフラーや、ボクサーエンジン独特の挙動には味があり、シリンダーから聞こえてくるタペット音さえも楽しめてしまいます(笑)。いろいろな音、動きが合わさり「メカメカしい」という印象を持ちました。永く付き合っていけそうなモトラッドですね。

さて、このコラムのテーマである「新旧ボクサー比較」に参りましょう。今回はまだ走行距離が浅いため、実走をしての比較は行いません。でも、なかなか面白い違いを見つけましたので、お付き合いください。なお、今回のボクサー比較には「モトラッド阪神」より「R1200ST」をお借りしました。「え、ロードスターと比較するんじゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、R1200シリーズでツーリングも街乗りもバランスよくこなせる1台ということで「R1200ST」を選択しています。いずれ「R1200R」が出たら…比較試乗をしてみたいですね。

え、ハチマルの方が大きいの?
現行ボクサーは実は小さいんです

BMWボクサー新旧対決の画像

仕様をじっくりと比較するまで、現行ボクサーの方が大きいと思い込んでいました。「テレレバーやパラレバーなど、R1100シリーズになってからBMWに搭載された装備がスペースを取り、当然車体は大きいんだろう」と考えていました…。大柄なタンクのせいで大きく見えるのかもしれませんね。しかし、今回比較用に用意していただいた「R1200ST」をハチマルの横に並べてみると「あれ?? R1200STの方が全長は短いぞ」と。さっそく仕様を確認してみるとR1200STの全長は2165mm、ハチマルは2175mmです。見た目には数字以上にR1200STの全長が短いように見えます。テレレバーが搭載された初期のモデルは若干大柄になっていたようですが、BMWはスペース増えた分をエンジン部分の全長を短くすることに努力を重ね、R1200シリーズでは以前のモデルよりエンジンの全長を小柄にすることに成功しています。

ちなみにBMWに今も乾式クラッチが採用されているのも「全長を抑えるため」らしいですね。う~ん、装備は増えても車体は大きくなっていないんだ。「シリンダーも現行の方が横幅は短いですよ」とR1200STをお貸し頂いたモトラッド阪神の山口さんが当たり前のように教えてくれました。「ホントだ…」排気量は大きくてもコンパクトに作ることができるんですねぇ。「現行車は全部デカイ」と思っている人、それは間違いです(笑)。

BMWボクサー新旧対決の画像

さて、お次は車両の取り回しです。ハチマルの走行可能状態での重量は210kg、対してR1200STは229kgです。しかし、乗車せずに車両を動かしてみると重さの違いはさほど感じられません。BMWは重心から遠いところの部品(ヘッドカバーや中空のリヤアクスルなど)に軽量パーツを採用しており、それが重さを感じさせない取り回しにつながっているのでしょうか。ただ、乗車しての取り回しではR1200STはフットレストが足に当たり、若干動かしづらい部分がありました。

センタースタンドとサイドスタンドも比較してみましょう。ここは、さすがは現行車、R1200STは非常に楽でした。R1200STのセンタースタンドは、力を入れなくても踏んでやるだけでスッと持ち上がります。ハチマルはグッと力を入れてやる必要があるのに…少し羨ましい。センタースタンドより驚いたのはサイドスタンド。ハチマルのサイドスタンドは非常に出しにくい場所にあり、しかも「オートリリース」なので車両を持ち上げると勝手にサイドスタンドがキャンセルされてしまいます。これじゃ、地震や強風時には心配で使えません。R1100シリーズからは「オートリリース」ではなくなり、サイドスタンドも使いやすいものに変ってきているそうですが、現行車ではセンタースタンドがないモデルもあるので、当然の変更でしょう。

足つきも大きな違いはなし
シート形状に工夫が見られます

BMWボクサー新旧対決の画像

車両に跨り、足つきもチェックしてみましょう。空車時シート高が807mmのハチマルに比べ、ローシートが装備されたR1200STは780mmのシート高です。ハチマル、R1200STの両方ともに足を自然に伸ばす位置のシート幅が絞られていますがR1200STの方が絞りが大きいですね。ただ、R1200STはサイドパネルが幅を取り、実際の足つき性はハチマルと大きく違いを感じられませんでした。どちらも足は余裕を残してつくので問題はないですね。

次にハンドルです。両方とも「少し遠いかな」とは思うものの前傾姿勢でバイクに乗ることに私がまだ慣れていないからでしょう。ハンドル幅はR1200STの方があり、当然ミラー幅も広くなります。すり抜けは現行車の方が気を遣うでしょうね。レバーの握りやすさはR1200STの方に軍配が上がります。手の小さい人のことも考えているのか、レバーが手元に近く握りやすい形状です。ハンドル周りでもう一つ気づいた違いがあります。それはウインカースイッチです。ハチマルは左ハンドルの手元のボタンで左右とも操作し、右ウインカーがやや出しづらくなっています。一方、R1200STは左右ハンドルの横にそれぞれボタンが分かれているため、手元のボタンが操作しやすいですね。

ターミーのボクサー比較8番勝負
車体のスペック編

話をまとめましょう。取り回し、足つきなどはハチマルとR1200STでは大きな違いが感じられませんでした。現行車はデカイと思い込んでいたものの、2バルブボクサーと大きさを変えず(小さい場合もあります)、進化してきています。排気量が小さい=コンパクトというわけじゃないことを気づかされました…。下道走行が多いのでハチマルを選んだのにサイズが現行車より大きかったのは少しショックな私です。

項目 比較インプレッション
車両の大きさ ハンドル幅はこちらの方が広いものの、全長はSTの方が少し小さい。
シリンダー幅もSTの方が短い!
取り回し 降車しての取り回しはどちらも良好。
少し重いSTなのにハチマルとの重量差が感じられなかったのは驚き。
足つき どちらも車高は低くはないけれど、
シート形状に工夫が凝らされていうるので足つきは問題なし。
センタースタンド STは軽い!
現行車のセンタースタンドはかなり工夫が施されていて、体重の軽い人でも安心。
サイドスタンド 「オートリリース」機構のハチマルのサイドスタンドは怖くて使いにくい。
STのサイドスタンドの方が安心して使える。
ハンドル周り1 ハンドルはどちらも遠めに感じた。レバーはSTの方が手元に近く握りやすい。
手の小さい人にはSTの方がオススメかな。
ハンドル周り2 ハチマルのウインカースイッチは手元から遠く、右ウインカーが出しづらい。
STの左右手元にあるウインカースイッチの方が使いやすい。
すり抜け ハンドル幅が広い分、STの方がすり抜けしづらいかも。ただ、パニアケースをつければハチマルもすり抜けはしづらい。BMW自体がすり抜けするバイクじゃないんだろうけど。
プロフィール
ターミー

28歳。体重約0.1トン。「ミドルクラスのバイクが好き」と公言してはばからないが本人はヘビー級の体重なのが不思議。今回購入した「R80」以外にもハーレー「XL1200C」とヤマハ「TT250R」を所有し、バイク馬鹿なのは確か。

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