VIRGIN BMW | 第5回 新旧タイヤ比較 ボクサー新旧対決!

第5回 新旧タイヤ比較

  • 掲載日/2006年09月24日【ボクサー新旧対決!】
  • 取材協力/モトラッド神戸  コラムニスト/ターミー

BMWボクサー新旧対決の画像

エンジンストールのトラブル発生!
しばし入院中の我がハチマル

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先日、長野県白馬の「バイカーミーティング」を無事こなし、暑い夏をトラブルも無く耐え抜いた我がハチマル。「なかなか頼りがいのある相棒だな」と思っていたら、季節の変わり目に体調を崩してしまったようです。部品交換で、落ち着いたかに見えたエンジンストールが再発。もう少したつとバイクで走るのに気持ちいい秋がやってきます。修理代は痛いですけれど、さっさと入院させて直してしまいましょう。あぁこのタイミングで、手に入ればかりの「モトコ製ビキニカウル」を取り付けたい。そうそう、ヘタリ気味のシートも張替えたいな…なんて、かわいいですが手のかかる相棒です…。

ところで、先日のバイカーミーティングではついにR1200Rが発表されましたね。本来ならこのコラムは、このモデルとR80を比較すべきなんですよね。それだけに、その雄姿をじっくりと眺めてきました。ブレーキシステムには、新システムの『ASC』を搭載し、軽量化が施されたニューフェイス。試乗する機会があればきっと欲しくなるのでしょう。ただ、ロックスターは今後どうなるのでしょうか? 個人的にはロードスターよりもロックスターの斬新なデザインの方が好みなもので「R1200R Rockster」の発表はないのか、とちょっと期待しています。ロードスターとロックスター、人気の割合は一体どうなのでしょうね。

外径は小さく、幅は太く進化
新旧モデルのタイヤ比較

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今回は新旧モデルのタイヤを比較してみましょう。例によって比較するモデルは「R80」と「R1200ST」です。では、まずそれぞれのタイヤスペックからご紹介しましょう。

項目 R1200ST R80
リアタイヤ 180/55 ZR17 120/80 18 65S
フロントタイヤ 120/70 ZR17 90/90 18 51S

前後タイヤともR1200STの方が「径が小さく」、「幅は太く」、「バイアスからラジアルへ変更」となっています。なぜ、このような進化を遂げたのか。なお、R1200STに採用されているタイヤサイズは、モデルによってリアのタイヤ幅に若干の違いはありますが現行BMWでは一般的な組み合わせです。現行モデルの代表的な例としてR1200STを挙げていると考えていただいて結構です。

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まずはタイヤ外径について。R80のように前後18インチのタイヤを履かせているモデルはOHVボクサーの中でもそう多くはありません。モノサスのR100RSなどは前後18インチですが、ツインショックのR100RSはフロント19、リア18インチです。前後18インチは特に古いモデルに共通する特徴ではありません。ただ前後18インチのタイヤサイズは、見た目にもクラシカルな雰囲気が漂いバイクらしさを感じるのは私だけでしょうか。ちなみに現在新車で販売されているバイクの中だと、ヤマハのSR400が前後18インチを採用していますね。タイヤの外径が太くなると、直進安定性が増す。逆に外径が小さくなると旋回性がよくなり、素早いハンドリングが可能になるといいますから、R1200STはスポーツよりに振られていると考えてよいでしょう。次にタイヤ幅について。現行モデルはエンジンから伝わる駆動力が上がったため、その力を受け止めるタイヤ幅も太くする必要がありました。ラジアルタイヤの採用についても同じ理由です。R80とR1200STのスペックを比較してもらえば一目瞭然(第2回「新旧スペック比較」参照)。最高出力も最大トルクもR1200STの方が約2倍の数値がありますから、それを受け止めるタイヤに関しても、進化が求められたと言えるでしょう。余談になりますが、前回ご紹介したブレーキ性能についてもエンジン性能の向上に引っ張られ、高性能化したと言えます。エンジン性能に合わせ、その他の車両構成部品はすべて進化を求められるのですね。

なお、R1200STの前後タイヤの組み合わせは、メーカーを問わず大型バイクでは一般的なもの。タイヤ外径や幅、タイヤの種類に至るまで、この組み合わせがベストだということなのでしょう。

実走でのインプレッション
兵庫の山道を走ってみました

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数値比較で何となくの違いはわかりましたが、机上の話では意味がありません。早速、体で感じることにしましょう。「モトラッド神戸」でいつものR1200STを借り受け、交通量の少ない北へと向かいます。神戸のある兵庫県は瀬戸内海に面した地域こそ都会ですけれど、少し北に走るだけでのどかな風景が広がります。ほんの30分も走るだけでテストランに適した山道に辿りつけるのです。さて、テストランを始めましょうか。なお、先に言っておきますと、私は運転がうまくありません。13年のバイク歴の多くはアメリカンタイプが中心で「○○峠で最速を目指す」ような経験は皆無です(笑)。ただ、「BMWに乗ると運転がうまくなった気がする」とよく言われますが、それを体験するには適任のような気がします。テクニックのない私がBMWに乗ることで、いかにスムーズに走ることができるのか、今回はそれをタイヤの違いで体験してみましょう。

結論から言うと、カーブが続く山道ではR1200STの方が怖さはありません。ラジアルタイヤのグリップの良さや、幅広のタイヤが地面としっかりと接地してくれているからでしょうか。グッと寝かし込んでもビビることはありません。カーブが続く山道では右に左に車両を起こすことが多く、メリハリの利いたライディングに慣れていない私だとあまり速度を出せません。けれど、今日はいつもよりややスピードを上げることができます。ただ、R80のタイヤ性能が悪いわけではありませんよ。21年前のバイクとは思えないほど、R80はバランスがよく、このバイクに乗り始めコーナーが楽しくなっています。何世代も進化しているR1200STに乗るとそのスポーツ性がさらに進化していることに気づかされるだけの話です(負け惜しみですかね)。う~ん、やはり現行車には勝てません。1インチ小さく、前後に数センチ太く、ラジアル化。エンジンやブレーキ、サスペンションなどの総合的な進化を加味しての走行性能の向上なのでしょうけれど、タイヤサイズの変化も現行車の運動性能の向上に大きく貢献しているんですね。

しかし、R80がR1200STに勝る部分は少なくとも1点あります。それは…「見た目の良さ」です(笑)。クラシカルな雰囲気を漂わせるなら、前後18インチの方がきっと美しいはず。走行性能では到底敵いませんけれど、ほどよいタイヤ外径に、太過ぎないタイヤ幅の美しさはR80の方が上でしょう。OHVの他のモデルではフロント19、リア18インチというモデルもありますが、それ以上に前後18インチの方が美しい(と思う)。性能を追って、タイヤ幅を太くする進化は今回のテストランで嫌というほど身にしみましたけれど「飛ばさない」、「攻めない」私にはR80のタイヤサイズが調度いい、そう思い込むことにしましょう。

プロフィール
ターミー

28歳。体重約0.1トン。「ミドルクラスのバイクが好き」と公言してはばからないが本人はヘビー級の体重なのが不思議。今回購入した「R80」以外にもハーレー「XL1200C」とヤマハ「TT250R」を所有し、バイク馬鹿なのは確か。

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