VIRGIN BMW | 第2回 サスペンション講座 BMWカスタムパーツガイド

第2回 サスペンション講座

  • 掲載日/2008年04月21日【BMWカスタムパーツガイド】
  • 取材協力/Motorrad SHONAN Craft コラムニスト/滝本 幸一

BMWカスタムパーツガイドの画像

乗っていじる楽しみを体験
サスペンションのカスタム

クラフトの滝本です。前回のマフラー編はいかがだったでしょうか。今回はサスペンションのカスタムです。BMWは日本製のオートバイと違い、テレレバーやパラレバー、デュオレバー、テレスコピックなど、さまざまなサスペンション構造を採用していますから、まずは特徴的なテレレバーとデュオレバーを簡単におさらいしましょう。その上で、サスペンションのカスタムにはどのようなものがあるか、あるいは交換するとどのように変化するのか、ということを解説します。自分は腕が無いからサスペンションをカスタムしても違いが分からない、なんて言わないで下さい。上手い下手は関係なく、車体の挙動を探る気持ちがあればサスペンションのカスタムは誰でも効果を実感することができるのです。そして、サスペンションを調整することによって、ライディングだけではなくいじる楽しみも覚えていただき、より幅のある豊かなバイクライフを堪能して下さい。

カスタムパーツを知る

サスペンションの機能と
カスタムによる変化

それでは、本題に入る前に基本に戻ってサスペンションの機能についてご説明しましょう。まず、車体を支える。これがサスペンションの第一の機能です。第二は、路面からの衝撃を緩和吸収し、タイヤの路面追従性を向上させること。そして最後、フロントがテレスコピッックフォーク(BMWならF800S,ST,G650Xなど)の場合は操舵の働きもします。この3つがサスペンションの主要な機能です。それでは、もしサスペンションが無かったとしたらどうなるのでしょうか・・・。「走る」というのが答えです。でも、それは単に走ると言うだけであって、安心して曲がることもスムーズにスタートをすることもできません。安定感が全く無くなり、安全から遠くかけ離れた楽しくない乗り物になってしまうのです。さて、私たちが一般的にサスペンションと呼んでいるパーツは、大別すると「スプリング」と「ダンパー」の2つから成り立っており、それぞれに果たす役割が違っています。スプリングは伸び縮みすることで路面の凹凸を吸収し衝撃を緩和します。しかし、これだけだとスプリングの動きがいつまでも収まりません。そこでエネルギーを熱に変換して無駄な動きを抑制します。これを減衰力といい、この役割を担っているのがダンパーです。どちらかだけが高性能でも良いサスペンションとはいえません。この2つが上手くバランスして、はじめてサスペンションは素晴らしい性能を発揮するのです。

BMWカスタムパーツガイドの画像

テレレバー

テレレバーは、一般的なオートバイに採用されているフロントサスペンション(テレスコピック)と違い、ブレーキングの荷重は独特のAアームが受け止める構造。ほとんどノーズダイブしないため、ブレーキング時でも十分なサスペンションストロークが確保され、路面追従性とタイヤのグリップを高めることが可能です。テレスコピックと違い、比較的手軽にサスペンションユニットを交換できるという特徴もあります。現在では主にRシリーズが採用。

BMWカスタムパーツガイドの画像

デュオレバー

デュオレバーは、テレレバーの長所を引き継いだサスペンションです。しかし、ブレーキング時はサスペンションが若干沈み込む設定なので、曲がり初めの回頭性がよく積極的なスポーツ走行に向いていると言えるでしょう。構造はちょうど4輪車のダブルウィッシュボーンサスペンションと似ています。ホイールより上の構造がコンパクトなので、スペース的にラムエアーダクトやラジエターの配置に有利です。現行Kシリーズに採用されています。

では、サスペンションをカスタムするとどうなるのでしょうか。まず、自分の走りに合わせた幅広いセッティングができるようになり、乗り心地が大きく変わります。BMWの純正サスペンションは非常によくできていて誰が乗っても楽しい走りができますが、一般的に社外品のサスペンションは純正より広い範囲で調整が可能です。それによって、セッティングがバッチリ合うと、より楽に曲がることができるようになりますし、サーキット走行のような高いレベルでの走りにも対応できるようになります。また、車高を調整して足付き性も向上させることも可能です。経年変化で性能が低下した場合、純正は交換となりますが、社外品はオーバーホールによって性能を復活させることができるのも大きな特徴と言えるでしょう。

カスタムパーツを見つける

高品質なものが多い
BMW用サスペンション

サスペンションの機能、カスタムの利点はある程度お分かりいただけたと思います。もちろん、カスタム用サスペンションは各メーカーでオリジナリティのあるデザインやカラーリングを採用しているので、装着すれば車体のアクセントになり、外観上の変化も楽しめるでしょう。BMWに取り付け可能なものは海外メーカー製を中心に多くの製品が発売されており、それらは高品質のものが多いことから、質感を高めるという意味でも効果的です。また、私どもクラフトでもオリジナルスプリングとゴールドバルブの組み合わせで減衰力のきいたオリジナルのスポーツサスペンションを開発しています。性能やデザインなど、あれこれ迷いながらチョイスするのもサスペンション・カスタムの楽しみかもしれませんね。

BMWカスタムパーツガイドの画像

【左】WP(ダブルピー)製サスペンション

数々のモータースポーツシーンで活躍するブランド。その信頼性の高さから、各メーカーのOEMも手がける。
写真/R1200S用レーシングサスペンション
価格/フロント ¥157,500(税込) リヤ ¥208,950(税込)

【右】Bitubo(ビチューボ)製サスペンション

イタリアのクラフトマンシップが生み出した高性能サスペンション。しなやかな作動とコシを両立している。
写真/R1200GS用フロントリヤセット
価格/¥273,000(税込)
BMWカスタムパーツガイドの画像

【左】OHLINS(オーリンズ)製サスペンション

MotoGPなどでもおなじみの高性能サスペンション。性能だけではなく、乗り心地がよいことでも有名。
写真/F800S/ST用リヤサスサスペンション
価格/¥121,800(税込)

【右】クラフト製サスペンション

クラフト製リアサスとの組み合わせることで、F800S特有のフワフワ感を解消。きっちりとした感触になる。
写真/F800S/ST用フロントスポーツKIT
価格/¥82,740(税込)
プロフィール
滝本 幸一

ボクサートロフィー参戦など、BMWでサーキット走行を楽しむMotorrad SHONAN Craft(神奈川県大和市)の店長。BMWといえばツーリング、という従来のイメージを塗り替えるため、ひたすらBMWでスポーツすることに情熱を傾けている。

関連する記事

注目のアイテムはコチラ

ピックアップ情報