VIRGIN BMW | 【S1000RR 徹底解剖】メーター&ハンドルスイッチ徹底ガイド BMWバイク モデル別ディテール紹介

【S1000RR 徹底解剖】メーター&ハンドルスイッチ徹底ガイド

  • 掲載日/2017年02月16日【BMWバイク モデル別ディテール紹介】
  • Text & Photo / Keisuke ASAKURA

最も進んだ電子制御を持つと言われるS1000RR先進のエレクトリックデバイスを最大限に活用するためにスイッチの使用法と、メーターの読み取り方に習熟したい。

③はシーソー式スイッチで、下側を押すとスターター、上側を押すとキルスイッチとして機能する。スターターボタンは、ローンチコントロールやピットスピードリミッターの作動スイッチの役割も持つ。

⑥はSLICKモードと、USERモードのみで機能する、DTC調整に使用するシーソー式スイッチ。⑦のシーソー式スイッチは、メーターの表示切り替えや各種設定を行う多機能スイッチ。オプションのクルーズコントロール装着車の場合、スイッチボックス上部にクルーズコントロールの調整スイッチが追加装着される。

【S1000RR 徹底解剖】メーター&ハンドルスイッチ徹底ガイドの画像
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ウインカーは一般的なプッシュキャンセル式を採用、ホーンボタンも標準的な位置に配置。左ハンドルのスイッチボックスの進行方向側のスイッチは、ヘッドライトのHi/Lo切り替えとパッシング機能の他、ラップタイマーの計測にも使用される。

圧巻の多機能メーター

⑧は車速、⑨はリアルタイムのバンク角、⑩は冷却水の水温を表示。
⑪はオドメーターの他、⑦のマルチファンクションスイッチのTRIPを押すたびに、オンボードコンピュータの各種データを切り替え表示可能。
⑫は現在時刻、⑬は最大バンク角。
⑭はリアルタイムのブレーキ減速度と最大減速度、⑮はリアルタイムのDTCのトルク低減と最大トルク低減がグラフ表示される。
⑬~⑮は非表示も選択可能で、イグニッションオフで⑬~⑮のデータはリセットされる。
⑯はギアポジション、⑰は走行モードを表示。

下はサーキット走行用表示の画面で、標準表示の時に⑦のマルチファンクションスイッチのSETを押すと切り替え表示される。

⑱は吸気温度、⑲はラップタイムの他、各種の機能設定用画面が切り替え表示される。また、定期点検まで一ヶ月以内になった時と、点検実施までの走行距離が1,000kmになった時には〈SERVICE〉のメッセージが表示される。

⑳はウインカーインジケーター、㉑はジェネラル警告灯、緊急性に応じて赤か黄に点灯する。トラブル内容はマルチファンクションディスプレイにメッセージが表示される。
㉒は燃料残量警告灯、タンク内の燃料がリザーブ領域に入ると点灯する。
㉓はニュートラルランプ、㉔はハイビームインジケーター。
㉕はエンジンマネジメントシステム用警告灯で、エンジンか電装系にトラブルが発生すると点灯。
クルーズコントロール装着車は㉕の左上に専用インジケーターが追加される。
㉖は最速ラップ用ライト、ラップタイマー使用時に100m毎の区間タイムをベストラップと比較し、速いタイムの場合に点灯する。
㉗はRACE ABSの、㉘はDTCのインジケーター兼警告灯で、始動時の自己診断モードではゆっくりと点滅し、機能OFF時やトラブルが発生すると点灯。機能が介入した時は素早く点滅する。

標準表示を使いこなす

マルチファンクションディスプレイの標準表示でオドメーターが表示される領域は、⑦のマルチファンクションスイッチのTRIPを押すたびに表示が変更される。トリップメーター1、2と、平均燃費、平均速度は、画面が表示されている時に⑦のマルチファンクションスイッチのTRIPを長押しするとリセットされる。

冬場の必需品
グリップヒーター

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現行S1000RRの日本仕様車は、DDC非装着車両を除いてグリップヒーターが標準装備される。スーパースポーツモデルであっても、快適性を軽視しないのはBMWならではだ。強さは二段階の調整が可能で、①のグリップヒータースイッチを押すことで、ON/OFFと強さの切り替えができる。グリップヒーター機能時には、グリップのアイコンが表示される。アイコン左の点が強さを表し、写真の点2つは強、弱は点が1つになる。

充実のサーキット情報

サーキット走行用の表示のスタート画面はラップタイマー。ラップタイマーは、ヘッドライトのHi/Lo切り替えスイッチをトリガーにして計測。もしくは、オプションの〈HPラップタイマー用赤外線レシーバー〉を使用すれば自動計測が可能。⑦のマルチファンクションスイッチのSETを押すごとに、DDCのリアサスペンション伸側減衰力の設定値、DDCのリアサスペンション圧側減衰力の設定値、DDCのフロントサスペンション減衰力設定値、レースインフォメーションへのエントリー画面、セットアップメニューへのエントリー画面の順で表示が切り替わる。レースインフォメーションとセットアップメニューのエントリー画面で⑦のマルチファンクションスイッチを長押しすると、それぞれのパラメータアジャスト画面へと移行する。

RACE INFOで走りを分析

レースインフォメーションに入ると、⑦のマルチファンクションスイッチのSETを押すたびに表示が切り替わる。最初に表示される画面がベストラップのデータ。ベストラップタイム、ベストを記録したラップ数、最高速度(max)、平均速度(φ)、最低速度(min)、最大バンク角、平均スロットル使用率(%)、ブレーキの使用率(%)、ギアシフト数、走行距離、RACE ABS介入の有無、DTCの最大トルク低減、DTCの設定値、走行モードが表示可能。次に表示されるのが、各ラップごとの走行データ。表示されるデータはベストラップと同様で、⑦のマルチファンクションスイッチのSETとTRIPを操作することで、任意のラップのデータを表示できる。以降、計測した総走行時間と距離、すべてのラップデータの消去、ベストラップデータの消去、レースインフォメーションからの退去の順で画面が表示される。すべてのラップデータ、ベストラップデータ、レースインフォメーションからの退去は、⑦のマルチファンクションスイッチのSETを長押しすることで実行される。なお、レースインフォメーション内では、SETとTRIPを操作して任意の画面を表示できる。

走行モードの切り替え

走行モードは、公道走行可能なRACE、SPORTS、RAINの3モードと、クローズドコース専用のSLICKとUSERの2モード、計5つのモードを装備。各モードの切り替えは②の走行モード切り替えスイッチで行う。②の走行モード切り替えスイッチを押すと、使用可能な走行モードと矢印が表示される。その状態で②の走行モード切り替えスイッチを押すたび、矢印が移動し任意のモードが選択される。モード選択後に約2秒間放置すると、走行モードが確定される。

【S1000RR 徹底解剖】メーター&ハンドルスイッチ徹底ガイドの画像
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SLICKモードとUSERモードは、シート下にあるコネクターに写真のコーディングプラグ取り付け、テールカウル内の保安部品関連のコネクターを引き抜いた状態でないと使用できない。保安部品が機能しないので、公道走行は不可。

【S1000RR 徹底解剖】メーター&ハンドルスイッチ徹底ガイドの画像
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SLICKモードか、USERモードを選択すると、画面にDTCの設定値が表示される。この2モードでは、ライダーが任意でDTCの介入度合いを調整可能。走行中であっても⑥のDTC調整のシーソースイッチで変更できるので、路面状況の変化やタイヤの消耗度合いに合わせて調整する。調整範囲は-7~+7の15段階で、0が工場出荷状態。数字が大きいほど、DTCの介入が速くなる。

電子制御からサスセッティングまで
すべてが手元のスイッチで調整可能

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サーキット走行用表示からセットアップメニューに入ると、電子制御デバイスやマルチファンクションディスプレイの表示の、詳細なパラメータ設定が可能になる。サーキットだけでなく、公道走行でも活用したい機能。項目の移動は⑦のマルチファンクションスイッチのSETとTRIPで、各メニューへのエントリーはSETの長押しで行う。

DDCを使いこなすDDC-SYS

DDCのセッティングを変更するメニュー。エントリーすると、リアサスペンション伸側減衰、リアサスペンション圧側減衰、フロントサスペンション減衰の順で表示される。各項目で⑦のマルチファンクションスイッチのSETを長押しすると、パラメーターの変更が可能になる。パラメータはTRIPとSETで調整する。-7~+7の15段階調整で、0が工場出荷状態。続くCALIBは、ジオメトリを変更した場合などで、リアサスペンションのストロークセンサーの基点を再設定するもの。SET-DRは走行中のDDC調整のON/OFFを設定。RESET ACTUALは選択中の走行モードのDDC設定を工場出荷状態に戻し、RESET ALLはDDCのすべての設定を工場出荷状態に戻す。メニューを終了するにはEXITを選択し、⑦のマルチファンクションスイッチのSETを長押しする。

EQUIPMENTで画面表示を変更

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メーター表示のON/OFFや表示タイミングなどが調整可能。⑦のマルチファンクションスイッチのTRIPとSETで調整するメニューを選択し、SET長押しでメニュー開始。パラメータはTRIPとSETで選択し、SET長押しで決定。

RACE TRACKを駆使してサーキット走行を快適に

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メーター表示のON/OFFや表示タイミングなどが調整可能。⑦のマルチファンクションスイッチのTRIPとSETで調整するメニューを選択し、SET長押しでメニュー開始。パラメータはTRIPとSETで選択し、SET長押しで決定。

自分だけのマシンセッティング USER MODE

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USERモードでは、ABS、DTC、DDC、ENGINEの特性を、各走行モードの設定から自由に組み合わせることが可能。⑦のマルチファンクションスイッチのTRIPとSETで調整するメニューを選択し、SET長押しでメニュー開始。パラメータはTRIPとSETで選択し、SET長押しで決定。

ローンチコントロールで
ロケットスタートを決める

SLICKモードと、USERモードのみ使用できるレース専用の機能。停止状態でギアは1速、スターターを押したままキープする。ディスプレイに〈3L-CON〉のメッセージが表示されたらローンチコントロールが起動。スロットルを全開に保つと、エンジン回転数は9,000rpmが保持される。クラッチを繋ぐと、ウイリーやホイルスピンを抑えて、最高のスタートが切れる。車速70km/h以上、3速にシフト、車体が30度以上バンクのいずれかで解除される。

ピットレーンリミッターで
レーサー気分を味わう

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レース中、ピットレーンの速度規制に合わせるためのピットレーンスピードリミッターを標準装備。ギアは1速、クラッチに触れずにスターターボタンを押している間、いくらスロットルを開けてもエンジン回転数が設定値より上がらなくなる。エンジン回転数は4,000rpm~8,000rpmの間で調整可能。

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