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え?こんなに小回りがきくの?
クラフトさんで説明を受けたあと、クラッチが繋がるタイミングを見ながら発進。駐車場から通りに出るときにフロントブレーキを「カツンッ!」とロックさせてしましました。おっと、危ない危ない…。BMWはテレレバーのおかげで「カツンッ!」の後にフロントフォークが沈む動作がなく、足を出すタイミングが遅れてしまいます。滝本さんには「簡単簡単!ふふ〜ん。」と、とりあえず平静を装い出発し、一緒に走るK&Hスタッフの青鹿とともにすぐ近くのコンビニへ退避(笑)。R1200STを試乗する青鹿に「いきなり転ばすとこだったよ〜。そっちはどう?」「大きさは気にならないねぇ〜」そんな会話のあと気を取り直して再出発。
ところが伊豆に向かう予定が、東名高速の入り口を通り過ぎてしまいました。仕方なく右折ラインに並び「Uターンする?」と青鹿に聞くと「出来る? 右折→右折で戻ったほうが良くない?」と初めてのバイク、しかも試乗車ということに弱気な彼。「ゆっくり曲がれば大丈夫でしょう」と借り物なのに強気な私(笑)。右折信号が青になり、かるーくアクセルを開けて前に進み、アクセルオフの瞬間に「えいやっ!」とUターンしてみると「!!!」。「すげー小回りが利く!」青鹿も「おおぉ〜」とインカムを通して驚きの声が聞こえます。こんなに大きなオートバイなのに250ccのオートバイの感覚でUターンが出来ます。う〜ん、恐るべしBMW。早速そんな発見をしつつ、颯爽と横浜町田から東名高速道路へ入りました。 ただ、まっすぐ走っているだけで まず高速道路を走行中驚いたのが、その防風効果。R1200RTは電動スクリーンで、走行中も手元のスイッチで高さ調整が出来ます。楽しくてついつい何度も試してしまいます(笑)。ただ、ひとつ気になったのが、スクリーンを高くしたときの巻き込み風の強さです。高くし過ぎると体が前に引き込まれるような現象が起こります。ニーグリップし難いシートの形状のせいもあって、巻き込み風で上半身が引き込まれると、体重をハンドルで支える形になってしまいます。これは改善の余地有りですね。
ただ、ノーマルシートではその操作をダイレクトに伝えることができず、オートバイからの情報がなかなか伝わってこない気がします。どちらかと言うと『どっかり』と座らされてしまう感じかな。「座面の高さによる乗車姿勢、ニーグリップし難い形状、スポンジの硬さ等がその要因か?」そんなことをグルグル頭の中で考えていると、あっという間に目的地の沼津に着いてしまいました。2人とも「こんなに沼津って近かったっけ?」とBMWの巡航性能には感心してしまいました。
※クランク軸:エンジン内のクランクの中心(エンジンの回転軸) シート位置を変えてみたものの
さて、気を取り直してシートを高い位置にセットし、出発しましょう。さっきよりはいくらか膝にゆとりができ、足に荷重をかけられるようになりました。ハンドルを切ったときの肘の軌道も確保され、いくらかリーンも自然にしやすくなります。テレレバーについては、どういう動かし方をすれば一番良いかはまだわかりませんが、テレスコピックからの乗換えでも大きな違和感は感じません。BMWの大きさや操作にも慣れてきて、少しずつ山道も楽しく感じはじめました。ところが、シートの高さを変えてもやはりお尻から伝わってくる情報が乏しく、それ以上の楽しみ方ができません。市街地に入っても、幅の広いシートのせいで足つきが悪く、楽しい気分が損なわれてしまいます。足の付く量の問題だけではなくて、足の付き方に問題があるようです。また、スポンジが柔らか過ぎて、片足立ちのときに内腿やお尻で車体を支え難い。この辺りである決断が頭をよぎり始めます。その決断とは? それはまた次回に。R1200STのインプレッションと共にお話ししようと思います。 |
![]() 上山 力 32歳。東京都練馬区のシートの名店「K&H」に勤務。シートの開発を主に担当。自らが長い距離を走り抜き、シートを開発するため、彼の年間走行距離は尋常でないものに。 埼玉県朝霞市上内間木381-2 048-456-3830 |