

コンチネンタルは、優に100年を超える歴史をもつ由緒正しきタイヤメーカーだ。また、同じドイツを拠点としていることから、二輪車用だけではなく自動車用OEMタイヤの供給などを通じてBMWとは太いパイプを持つタイヤメーカーとしても有名だ。今回紹介する「コンチスポーツアタック」は、そのコンチネンタルが「コンチロードアタック」に続くアタックシリーズの第2弾として発表したもの。BMWのF800S/STが発表と同時に高い評価を獲得したのは、純正採用された前作ロードアタックの存在も大きな要因であったとされているだけに、スポーツアタックへの期待も自然と高まる。果たして、アウトバーンで鍛えられたスポーツタイヤの実力はいかに。
過激なパターンとは裏腹に
市街地では意外なほど優等生
コンチネンタルは、欧州では超メジャーなタイヤブランドのひとつだ。しかし、日本におけるリプレイス用タイヤとしての認知度は、その実力に比してまだまだ低い。そのため、勇ましい名前とアグレッシブなトレッドパターンから、「高性能で過激なタイヤ」というイメージを持たれるかもしれない。しかし、テスト車輌であるF800Sに装着したスポーツアタックは、意外なまでの扱いやすさを披露してくれた。
まず、都市部の幹線道路などを走っているととても扱いやすいのだ。基本的な走行安定性が高く、ハンドリングも素直。拍子抜けするほど癖がないタイヤであることに気づく。高速道路でもその印象は変わらない。速度が上がる分、安定性も高まり、コーナーリング時のハンドリングとグリップ感もよりしっとりとしてくる。ギャップの吸収性も良好で、全体としてはもっと大きな排気量のマシンを操っているような落ち着いた感触だ。トータルな完成度が高く、欠点らしい欠点もない。ここまでは「非常に良く出来たタイヤ」という感じで、優等生的な印象が支配的だった。
流せば穏やか
攻めればスパルタン
その扱いやすさに意外感を持ちながらワインディングへ。峠道を気持ちよく流す程度の速度域では、市街地での優等生ぶりが引き継がれている。決してシャープなフィーリングではなく、むしろハンドリングは前作ロードアタックよりも穏やかだ。しかし、このややまったりとした感触はグリップ力が向上している証でもある。パラレルツインのパワーとトラクションが余裕で受け止められていることからも、ワインディングでこのタイヤの性能を引き出すためには、目いっぱい荷重を掛ける本気のライディングが必要だと感じた。
それではと攻めはじめると、やはりその本性が見え始めた。荷重を掛ければ掛けるほど、タイヤのケース剛性が高いことが分かる。それに応じて強烈なグリップ力が発揮されるため、しなやかなF800Sの車体が揺さぶられるほどだ。一方、荒れた路面や低速コーナーなど、荷重を掛けにくい場所ではやや神経質な挙動も見られ、スポーツタイヤの手強さも感じられる。やはり、ライダーのチャレンジを歓迎するようなスポーツ性がこのタイヤの真髄なのだ。このような特性を理解して走れば、これほどのポテンシャルを発揮するタイヤはそう多くはない。流せば扱いやすく、攻めればスパルタンというキャラクターがこのタイヤの最大の魅力だと感じた。

常用域で見せる
意外な扱いやすさ
常用域であればコーナーリングもいたって素直。低速のタイトターンもイージーにクリア出来る。

性能を引き出すためには
目いっぱいの荷重が必要
タイトなワインディングでは、タイヤに目いっぱいの荷重を掛けることで強烈なグリップを味わえる。

グリップ向上がもたらす
高速安定性と限界性能
グリップが向上したことにより、落ち着いたハンドリングに。高速安定性と限界性能も極めて高い。
DATA
Continental CONTI SPORT ATTACK
BMWのお膝元、ドイツから上陸したコンチネンタルのスポーツアタック。
ロードアタックのに続くアタックシリーズの第2弾。
販売元:Continental AG
BMWの主な適合車種:現行F800シリーズ各車をはじめとして、Rシリーズ、Fシリーズなど多数。
タイヤサイズ
| フロント |
110/70 ZR17 MC (54W) TL 120/60 ZR17 MC (55W) TL 120/70 ZR17 MC (58W) TL
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| リア |
150/60 ZR17 MC (66W) TL 160/60 ZR17 MC (69W) TL 180/55 ZR17 MC (73W) TL 180/55 ZR17 MC (73W) TL 190/50 ZR17 MC (73W) TL 190/55 ZR17 MC (75W) TL
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