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GSはチャレンジだ!「第5回ジャパンGSチャレンジ2010 in 飛騨 イベントレポート」
Text / Zensuke TANAKA Photo / VIRGIN BMW.com x BMW BIKES, GARRRR 取材協力 / BMW Motorrad Japan  掲載日 / 2010年07月5日

飛騨高山に開催場所を移した今年の 『Japan GS Challenge』 は…

BMW Motorrad Japan がプロデュースする年に1度の“土系”イベント『ジャパン GS チャレンジ』は、2006年夏の初回開催から今年で5回目を数える。静岡県周智郡からはじまり、長野県嬬恋村へと2年毎にベースキャンプを移し、今年は岐阜県高山市での開催となった。エキスパートからビギナーまで、多くの GS ライダーを迎え入れるために厳選されたロケーションは、普段、あまりツーリングに行けないライダーにとって最高の旅の始まりを演出してくれる。

 

6月18日(金)~20日(日)の期間、320名の参加者(観戦・同行者、メディア含む)は、飛騨高山の雄大な自然を満喫し、キャンプやツーリング、チャレンジプログラムなどを体験。さらに今年は『 BMW Motorrad International GS Trophy 』の国内選考会も同時開催され、4つのステージを勝ち抜いた3名の GS ライダーは11月、日本を代表して南アフリカへと旅立つ。例年に比べてエキサイティング度が増した印象のある、飛騨高山を舞台にした GS チャレンジの模様をご紹介しよう。

 

GS らしいイベントプログラムときには羽を伸ばしてみる

GS はチャレンジだ!

大勢の視線を浴びながらチャレンジセクションへ。ただ小さな丘を登って降りるだけだが、極低速でパイロンに触れないよう進むのはバランスをとるのが大変。勾配を登る前に倒れる人が多かった。

登りながら曲がり、その先はハンドル幅ギリギリの木の隙間を抜け、下った先で曲がらなければならない。さらに地面は濡れた土とあって転倒者続出だった。
HP2エンデューロからエフロク・ダカールまで、多様な GS ファミリーが並ぶ。今回の予選会場はとても広かったので、チャレンジャーは注目を浴びながら走り、順番待ちの人もただの観客も、みんなが“参加”出来るいい環境だった。
水溜りがコースの一部になったセクション。底が見えないのでバランスを保つのが大変そうだった。
こちらは前日のビギナースクールで使われた『体験林道』の入り口。短いながらもそれなりの雰囲気が愉しめるようで、前走者の姿が見えなくなるのを待ってから意気揚々と進入していく GS が多く見られた。

 

サポートがあるから大丈夫!『スキルチャレンジ』

GS をいかに巧みに操ることが出来るのか? アクセル全開のスピード勝負ではなく、トライアルのようなセクションでマシンの操作性、テクニカルなスキルを競うチャレンジプログラムが『スキルチャレンジ』だ。予選となる1日目は広い会場の片隅にパイロンを立てて設けられたショートコースで基礎的なテクニックが試された。2日目は会場をベースキャンプへ移し、予選で勝ち残った数名がタイムを競いながらより困難で広いセクションをダイナミックに駆け抜け、観客を沸かせていた。

 

高度なスキルを要求するものではなく、ベテランでもちょっと油断すれば倒れ、ビギナーでも集中すればほぼノーミスでクリア出来てしまう内容となっているで「せっかくだからチャレンジしてみようかな」というノリで全然オッケー。モデル別にクラス分けされ各クラスの優勝者には BMW Motorrad Japan より「GS 乗り日本一」の称号と賞品が授与される。

 

第1予選はとてもシンプルな内容で、直線でアクセル全開、停止位置でフルブレーキ、パイロンまでのタイムとそこからの停止距離を競う。砂利を撒き散らしながら突っ走る GS はかなりの迫力だった。

予選を突破した6名のファイナリスト達は、与えられた F800GS を駆り決勝戦に挑む。イベントステージとなっているトラックの荷台からラダーレールを下り、スラロームをパスしてブッシュセクションへ。
乗り慣れないマシンで幅の狭いスラロームをクリアするには相当なコントロールスキルが要求される。たとえ失敗しても、チャレンジャーには観客から賞賛の拍手と笑顔が送られていた。
スラロームをパスしたらいよいよブッシュセクションへ進入。昨晩の大雨でただでさえ勾配のキツいコースはより一層“極悪”な状況に…。
そんな環境でも巧みにマシンを操ってゴールしたチャレンジャーのみがアフリカへの切符を手にすることが出来るのだ。

 

日本を代表してアフリカへ!?『GS トロフィー』選考会

2008年に開催された『 BMW Motorrad International GS Trophy 』が2011年にも開催されることが決定し、参加表明国の選抜 GS ライダーは国境を越え、南アフリカを舞台に優れたエンデューロ・ライダーとしてのスキルを競い合うことになっている。その国内選考会も同時に行われ、コーディネーターの三橋淳氏により、4つのセクションから3名のファイナリストが選ばれた。

 

こちらはスキルチャレンジとは違い、“人とマシンの限界”、“砂漠横断”を前提とした究極のエンデューロ・ライダーとしての能力が試される。したがってマシン操作だけではなく、知力、体力、チームとして力を発揮することが出来るかなど、個人技のみならず万能なスキルが要求されるのだ。初・中級レベルのライダーでもトライ可能なスキルチャレンジの一方で、ハイレベルなチャレンジングが同時に行われているのが印象的だった。

GS でツーリングだ!

開会式とブリーフィングが終わったらいよいよGS チャレンジ開始! メイン会場のキャンプ場を出発し、コマ図ツーリングに行くかチャレンジプログラムにエントリーするか、参加者の自由だ。

コマ図に従って進むとダート区間に進入する。さらに進むと「challenge」と「standard」にルートが分かれる。
数字と記号が並ぶコマ図を使ったツーリングはちょっとした冒険気分だ。
緑のトンネルや山肌に沿うルート、ノーマルタイヤではちょっと辛い道など、ダート区間も変化に富んでいる。
気持ち良い道を見つけたら何度でも走りに行けばいい。荷物はキャンプ場に置いて、飛騨高山の雄大な自然の中を駆け巡るのだ。

 

知らない土地を走る醍醐味『コマ図ツーリング』にトライ

目的地を決めてルートをトレースするツーリングではなく、知らない土地で、コマ図(ルートマップ)に従って進んでみるのも面白いもの。GS チャレンジ恒例のコマ図ツーリングは公道上で行うもので、現地で受け付けの際にコマ図を渡され、スタート地点とゴール地点のみ知らされ、ルートは走ってみないと分からないようになっている。これは競技ではなく純粋な遊び。したがって初めてのライダーでも難しく考えず、気軽にチャレンジすればいいのだ。ルートを間違えても焦る必要はない。そこでの景色を愉しめばいいだけのこと。

 

適度にダート区間を挟みながらビュースポット、休憩ポイントなども含まれたルートは、ソロでも複数でも、ゲーム感覚で愉しめる。スタート地点でトリップメーターを「0.00km」にセットし、コマ図に記されている次のポイントまでの距離、時間、目標物を確認しながらゴールを目指すのだ。

GS とキャンプなのだ!

ライダーにとっては、絵に描いたような気持ち良い光景がそこかしこに見られた。

キャンプ道具満載でも長距離を悠々と移動出来るのは BMW の専売特許みたいなもの。積載量はまだまだ余裕の後姿。
キャンピングトレーラーに G450X を積んでクルマで引っ張ってきた参加者も。ひとつの理想的なスタイル。山道の上り下りはキツいけど…。
森の中にアドベンチャーとテント…似合い過ぎ。
これからの季節、アウトドアレジャーに虫よけ対策は必須でしょう。

 

標高1,600mまでGSを走らせGSと『キャンプ』を愉しむ

今年のメイン会場、ベースキャンプに選ばれたのは、標高1,600mに位置する「無印良品南乗鞍キャンプ場」。キャンプ用品のレンタルや洗面所、センターハウスには有料シャワーがあるなど、アウトドアを満喫するためのサービスや設備が充実している。“野宿”ではなくキャンプだ。山の麓からここへ到るまで結構な距離を走ることになったが、昨年までと同様、クルマ、バイクの乗り入れがオッケーなので、木々に囲まれたキャンプサイトは絵に描いたようなキャンプツーリングの光景となった。

 

18(金)午後に行われたビギナースクールを含む「ビギナーズ・パッケージ」で申し込みの参加者は2泊3日、それ以外の参加者は1泊2日をここで過ごし、例年通り、明るい時間は走りを愉しみ、夜はキャンプ場で自然を満喫する。ライディングとアウトドアライフを同時に体験出来る、GS チャレンジのもうひとつの魅力が見られた。

GSはチャレンジだ!「第5回ジャパンGSチャレンジ2010 in 飛騨 イベントレポート」

広大なエリアを自由気ままにマイペースで愉しむのがキホン

自然に囲まれたキャンプサイトは、思い切り走って適度に疲れた参加者たちの身体を充分に癒してくれる、とてもリラックス出来る空間だ。今年はあいにくの空模様で、夜中にテントを叩く雨粒の音で目を覚ましてしまった、という声もあったが、アウトドアでのアクティビティは天候の影響をモロに受けるものだし、それはライディングでも同じこと。「まぁそんなモンでしょ」という大らかな気持ちで受け止め、雨上がりの澄んだ空気を堪能すればいいのだ。

 

GS チャレンジの期間中、GS を駆るのに最適なロケーションとプログラムを見て、参加者たちは各々のスケジュールを決め、自由に行動する。ソロで走ったり、仲間と行動を共にしたり、ほとんどの時間をキャンプサイトで過ごしていたり、じつに自由な時間を送っていた。GS チャレンジは愉しむための「場」と「きっかけ」を提供するもので、至れり尽くせりのご招待イベントとは異なる。ここでは他人に合わせる必要も無ければスケジュールに追われることも無く、無理せずマイペースで過ごすことが出来るのだ。それが、GS というモデル名だけで毎年300名前後もの参加者が集まる理由なのだろう。

 

参加者に聞いてみましたGSチャレンジのオモシロさって?

山下さん(東京都)
R1200GS (2007)

「GS チャレンジは今回初めて来ました。せっかくGSを買ったので参加してみようかなと。それにオフロードも走ってみたいし、でも1人だと怖いので、金曜日のスクールから参加しました。やっぱり習うと違いますね。体重のかけ方を実感しましたよ。以前は250ccのオフ車を通勤で乗っていて、GS は 1150 の頃からカッコイイと思っていました。1200 になってデザインがさらにカッコ良くなって、ついに購入しました。初めての BMW です。これからスキルチャレンジ、それからツーリングに行ってきます。」

 

佐藤さん(東京都)
R1150GS

「GS チャレンジ初参加です。スクールから参加したのですが、とても為になりました。教えてもらうと全然違うものですね。この GS が初めての BMW で、オフロードバイクとしても初めてですが、普段はツーリングメインで、林道チャレンジはまずしません(笑)。でも、スクールの最後に走った短い林道は面白かったですよ。以前“どろんこ祭”にも参加したのですが、ノーマルタイヤでの経験を踏まえて今回はメッツラー KAROO T です。これはいい! タイヤが違うと一層愉しいです!」

 

小川さん(兵庫県)
R1200GS Adventure (2007)

「ここへ来たのは1人ですが、来れば誰かしら知っている人が居るんですよ。今年で4回目です。GS は 1150 から知っていて欲しかったバイクです。それが 1200 になって登場したとき、デザインに一目惚れして買ってしまいました。そして今はアドベンチャーです。乗るのはロングツーリングがほとんどで、ダートは年に数回走る程度。今回はキャンプツーリングメインで参加です。チャレンジはナシ。慣れないダートでも GS チャレンジは安心なんですよね、何かあっても助けがあるので。」

 

 

モトラッドセントラルのみなさん(埼玉県)
G650X country ほか

「ウチはお客さんつながりです。その仲間が中心となっているツーリングクラブ“彩遊MotoClub”も一緒です。GS チャレンジには4回目の参加で、みんな現地集合、各々好きなところへ行って愉しんでいます。過去に参加された方の“愉しい”という話を聞いて、初めて来た方もいらっしゃいます。今年は天気が悪かったのですが、とてもいい環境ですね。また次回も来たいと思います。」

 

Jet Speed のみなさん(宮城県)
G450X ほか

モトライブ・オーツーのお客さんに“ Jet Speed ”の衣装提供をしているんですよ。ライダーが使うことを考えて作ったシャツです。目立つでしょ?(笑) ウチの仲間からスキルチャレンジのファイナルに2名も残っているので、これから応援です。スキルチャレンジもキャンプも、みんなでワイワイやるのが愉しいですね。GS チャレンジは今年で2回目の参加です。観戦だけの人も居ますよ。」

 

モトラッド横浜のみなさん(神奈川県)
HP2 Enduro ほか

「ここをベースキャンプにツーリングへ行ってきました。今回は初参加の方が2名いらっしゃって、林道はちょっと難しかったようですが、絶好のツーリングルートを愉しんでもらえたようです。キャンプするにもツーリングするにも良い環境ですが、ちょっと遠いですね。ここまで来るのがチャレンジですよ(笑)。ちなみにこの HP2 エンデューロは私(佐々木店長)のバイクです。」

たくさんの汗と泥にまみれたGS の『夏祭り』を終えて

GS に乗るオーナーにはより深く GS の愉しさを知ってもらうために、また他メーカーモデルに乗るライダーには GS という乗り物をよく知ってもらうために、GS チャレンジはライディングスキルのレベルを気にすることなく、参加すれば誰もがそれなりに愉しさを体感出来る。ダートを含むツーリング、バイクを隣に置けるキャンプ、サポート付きで腕試しが出来るスキルチャレンジと、競争ではなく GS を使った遊びがメインなのだ。そもそもオフロードが不安という初心者にはビギナーズ・パッケージがあり、最終日の午後にはスクール体験も用意されている。BMW Motorrad インストラクター陣によるオフロード・レクチャーは、GS に乗ってもっと愉しむための基礎的な知識と経験を得るのに最良のプログラムだ。さらに今年は『 GS トロフィー』の選考会も行われ、困難なステージに果敢にチャレンジする一般参加者の姿を見て「いつか自分も…」と密かな目標を立てた人もいたかもしれない。

 

来年の夏もまた、GS のお祭りイベントとして今年以上に盛り上がることを期待したい。

 

受付けやキャンプ、食事、スキルチャレンジや GS トロフィーのファイナルなど、メイン会場となったのは『無印良品南乗鞍キャンプ場』です。標高1,600mの高原リゾートの朝はモヤがかっていました。

 

キャンプスペースは『無印良品南乗鞍キャンプ場』を貸し切りです。クルマもバイクも乗り入れオッケーなのが嬉しいところ。イベント期間中はここがベースキャンプとなります。

 

山を登ってきたらセンターハウスで受付け。参加形態は、すべてのプログラムが含まれた一般参加(2万6250円)、イベント前日のスクールがセットになったビギナーズ・パッケージ(3万1500円)、それにキャンプのみやタンデムで参加の観戦・同行パック(1万500円)があります。すべて事前申し込み。

 

麓の国道361号線からキャンプ場へ到る道は結構長い。まず山間ルートをバイクで10分以上走り続けるとこの看板に辿り着き、そしてここからさらに 5.3km 走る…さすが高原リゾート(ちなみに、途中で小熊と猪に遭遇しました)。

 

R80GS を軽トラックに積んで来場の参加者。

こちらはサードパーティのパーツをふんだんに装着した HP2 Enduro をトレーラーで。

 

センターハウスで受付けを済ませたら割り当てられたキャンプサイトへ。バイクでそのまま入って行けるのがいいですね。

 

ビギナーズ・パッケージでは、18(金)午後からインストラクター陣によるオフロード・レクチャーを受講し、最後は短い林道で体験走行。翌日の林道コースでも臆することなく楽しめるよう用意されたプログラムです。

 

発進と停止の反復練習。インストラクターは山田純さん。無理せず止まれる速度を維持することや、オフロードでのグリップなどを体験します。

 

こちらではインストラクター松本充治さんによる極低速で曲がる練習。アスファルトと違い、スライドし易い地面での曲がり方を教わります。

スラロームの練習はインストラクター吉友寿夫さん。合言葉は「笑顔で!」です。

 

19(土)朝、BMWモトラッド・ディレクターのラルフ・ライナートさんによる開会宣言によっていよいよ GS チャレンジ開幕です。驚いたことにすべて日本語でした(カンペ使用)。

 

開会式に続いてブリーフィング。みなさん真剣に聞いていますね。数分前まで降っていた雨も止み、このあと晴れ間も覗くという奇跡の好天に。

 

GS チャレンジの楽しみの一つと言えばコマ図ツーリング。当日渡されたコマ図をもとに、曲がるポイントをチェックしながらゲーム感覚で道を進みます。

 

いよいよスタート! これからツーリングへ向かう人、スキルチャレンジや GS トロフィに挑戦する人など、スケジュールはある程度自由です。

2年ぶりに開催決定となったインターナショナル GS トロフィの国内選考会第1ステージ。フラッグを振って GO サインを出すのは、GS トロフィー・コーディネーターの三橋淳さん。

 

直線をフル加速で走り、停止ラインでブレーキングというシンプルなもの。停止ラインまでのタイムと停止距離で競います。

 

これだけの重量物はそう簡単には止まりません。

 

一方こちらはスキルチャレンジのヒトコマ。速度や高度なライディング・テクニックではなく、バランス感覚など基礎的なスキルを競うもの。

 

ランチタイムは飛騨・高根地域の郷土料理が振舞われました。手打蕎麦は風味豊かで歯ごたえのある「マキンチャラ・火畑蕎麦」、それにこの地域では端午の節句に食べるのが習慣となっている「朴葉寿司」です。

コマ図ツーリングのスタート地点。まずはここでメーターをゼロにセットし、進んだ距離を計りながら曲がるポイントをチェック。ちなみにこちらの集団は急遽結成された「コバユリ隊」です。先頭はもちろん、ライターの小林夕里子さん。

 

コマ図のルートは快走路や林道、ビューポイントや休憩ポイントなど、ツーリングを楽しむための要素が盛り込まれています。競技ではなくゲーム感覚で進むものなので、途中で他の参加者とルートの確認をしても問題ありません。

 

緑のトンネルを駆け抜けるフラットダート。じつに爽快な気分です。

 

緩いカーブと適度な勾配の林道を登り進めると、眺めの良い場所に出ました。

 

林道を進むと「スタンダード・コース」と「チャレンジ・コース」に分かれます。こちらはチャレンジ・コースへ到る道。

昨晩の雨で地面は一部ヌタヌタですが、慣れた方にとっては余裕のようですね。

 

先へ進むとルート変更のサイン。雨の影響で路面が荒れていることと、枝道に迷い込むライダーが多いからだそうです。結局「チャレンジ・コース」は初日の午後から封鎖となりました。

 

F800GS でタンデムのペア。気持ちよさそうです。

 

最新モデルと旧 OHV の狭間であまり目立たない感の否めない R1100/1150 系ですが、今でも十分走るいいバイクです。

 

GS トロフィー選考会、最終ステージのワンシーン。車輌は F800GS を使い、まずはスラロームでライディング・スキルを試されます。

ステージ上からのスタートです。この高さからラダーレールを下るだけでも怖いと思います。

 

続いてブッシュ・セクションへ。ギャラリーも注目です。

 

濡れた草木はたいへん滑り易く、トラクションをかけるのが難しいもの。さらに勾配のある地面でのターンの連続は、かなりのマシン操作テクニックが必要です。

 

「転倒即失格」というルール上、途中で前に進めなくなってライダーは歩いて戻るわけですが、その車輌を救出するのが、ここまでの選考ステージを作った GS トロフィーのコーディネーターである三橋淳さん。簡単そうにコースを走って戻る姿は流石の一言。

 

ついに決定!『GS Trophy 国内選考会』に勝ち残った3名です。写真右から GS トロフィーのコーディネーター・三橋淳さん、山内さん、相川さん、BMW モトラッド・ジャパン、ディレクターのライナートさん、中井さん、そして METZELER タイヤのディレクター、アンドレアさんです。

最終日の朝。元気な笑顔をありがとう!

 

20(日)午前はスキルチャレンジの決勝が行われます。

 

GS トロフィーのコースを一部利用した決勝コース。スタートでいきなりこの下りは恐怖です。

 

もちろん旧 OHV ボクサー(2バルブ GS クラス)も同じコースを走ります。レンゲツツジが綺麗ですね。

 

コースの奥には地面が深くえぐれた難所もあり、思うように前に進めません。この状況で巨躯を操る腕前は大したものです。

スタックしても問題なし。みんなが助けてくれますから。

 

競争とは言え優劣を決めるものではありません。楽しみながらチャレンジすることに意義があるのです。

 

女性も果敢にチャレンジ! スキルチャレンジには BMW 以外の車輌クラスもあるのです。

 

最終コーナーは幅を広くとってありますが、結構急な斜面になっていて、ライン選びが攻略の鍵になってきます。

 

ゴールに向かうストレートを猛ダッシュ!

こちらの HP2 Enduro はとても速かったです。

 

スキルチャレンジ「2バルブ GS 」クラスの上位3名。

 

スキルチャレンジ「HP2 Enduro」クラスの上位3名。

 

スキルチャレンジ「4バルブ GS 」クラスの上位3名。

 

女性ライダーはチャレンジしただけでも無条件で表彰しちゃいます。

会場のステージ前には、発表から間もない『GS 30 周年記念特別限定車』が展示されていました。写真の R1200GS や R1200GS ADVENTURE のほか、F800GS と F650GS も用意され、来場者から注目を集めていました。カッコイイ。

 

GS チャレンジでは参加車輌を BMW に限定していません。

 

オフロードはタイヤによって楽しさが全然違ってきます。GS チャレンジ協賛のタイヤ・メーカー、メッツラーは、もちろんそのことをよく理解しているわけです。

 

世界を旅する BMW の強い見方【 TOURATECH 】の製品を扱うツラーテック・ジャパンも出展。

 

人が乗ってもびくともしない【 Jesse Luggage System 】のアルミ製パニアケースの日本総代理店、インファントリィのブース。

GS チャレンジ最終日は、参加者の帰路も考慮してお昼までには終了します。寄り道しながらのんびりと、無事家に到着するまでが GS チャレンジなのです。

 

BMW はキャンプ道具を積んで走る姿が似合います。

 

お昼までは自由時間。キャンプサイトでテントを干しつつ、ひとっ走りしてくるのでしょうか?

 

GS と同カテゴリの他メーカーモデルも結構参加していました。

 

旧 OHV から現行 GS モデル、シングルエンジンの F650GS ダカール や KTM など、バラエティ豊かなグループです。また来年!