VIRGIN BMW | 冒険装備を満載した「R1150GSアドベンチャー」 GSナビ

冒険装備を満載した「R1150GSアドベンチャー」

  • 掲載日/2008年08月28日【GSナビ】

R1150GSアドベンチャー

BMWバイクGSシリーズの画像

冒険装備を満載した
R1150GSアドベンチャー

BMWのGSにアドベンチャーという派生モデルが登場したのは2002年のこと。今となっては、GSがモデルチェンジするとアドベンチャーが登場するのも当然、という雰囲気になりつつある。しかし、今回ご紹介する初代R1150GSアドベンチャーの概要が発表された当時、だれもその登場を予想していなかっただけに、その衝撃は計り知れないものであった。ベースモデルのR1150GSも十分に冒険心を満たしてくれる存在であったが、それを超えるスペシャルバージョンが登場したのだから無理も無い。

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このモデルの最大の特長はR1150GSの前後足回りを20ミリ延長し、さらに30リットルもの大容量を確保したビッグタンクを搭載したことである。これにより、基本構成はベースモデルからほとんど変更されていないにもかかわらず、GSのボリュームはさらに強調されることとなった。

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また、大型化された専用ウインドスクリーンや、同じく専用設計のアルミ製角型パニア/トップケースなどがその迫力をさらに増していた。GSにビッグタンクを搭載したスペシャルモデルとなると、OHV時代のR100GS Paris-Dakarにその源流を見ることができるが、装備品だけではなく足回りやミッションにまで変更が加えられたR1150GSアドベンチャーは、より本格的なスペックが与えられた長距離冒険モデルと言えるだろう。

今やBMWの中核モデルとなったGSに、新たな流れを加えた記念碑的なモデルであるR1150GSアドベンチャー。GSの歴史を紐解く上では決して忘れることのできない重要なモデルだと言えるだろう。

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独特の迫力を放つR1150GSアドベンチャーの外観。写真はモデル末期に発売されたホワイトバージョン。

雰囲気だけではない
本格的な旅 装備が特長

それでは、R11500GSアドベンチャーの詳細を見ていくことにしよう。R1150GSアドベンチャーの際立った特長のひとつが、前後ともに20ミリ延長されたサスペンションだ。これによりストロークはそれぞれ210ミリ・220ミリに達し、さらにリアサスペンションにはBMWとしては初となる可変スプリングレート/可変ダンピング機構つきユニットを採用している。

これはダンピング効果が発揮されるにしたがってスプリングレートも変化するもので、しなやかな初期作動と大きなギャップなどに対応する吸収性の両立をねらったものだ。この足回りの違いは想像以上に大きなもので、アドベンチャーで走り出せば誰でもその違いを体感できるほどだった。ブレーキは2002年型R1150GSにも採用されているEVOブレーキ(ABS-Ⅲ)とステンレスメッシュホースの組み合わせ。巨体を制御するに十分な制動力と良好なタッチを誇った。

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旅姿のR1150GSアドベンチャー。ケース類を装着したこのスタイルが本来の姿と言えるかもしれない。

また、エンジン自体には大きな変更が加えられていないが、ミッションはオーバードライブの6速をややショート化。よりハードな旅が想定されるこのモデルのキャラクターを考慮して、積極的にトップギアを使う設定としている。そのほか、外観上の大きな特長でもある容量30リットルのビッグタンクは500km以上の航続距離を可能とし、大型のウインドスクリーンはベースモデルとは比較にならないほど良好なウインドプロテクションを発揮。横に広がったタンクの保護を念頭においた大型エンジンガードや、走行時の快適性を重視した高さ860ミリのフラットシートなど、「旅」とか「冒険」をキーワードにしたスペックや装備は完璧だったと言えるだろう。

恐らく、そうした冒険装備が持つ雰囲気だけを楽しむユーザーも多かったと思われるが、仕向地によってはブロックタイヤやスーパーローの1速ギア、低オクタン価の粗悪ガソリンに対応したインジェクションシステムなどを装備した仕様もあり、決して雰囲気だけの冒険モデルではなかったのも事実である。

ファンの期待を裏切らない
本格的な長距離性能

R1150GSアドベンチャーは、より大きくなった車体に良く動くサスペンションを組み合わせたことで、オンロード走行での切れ味はベースモデルよりもダルになっていたことも確かだ。また、ブロックタイヤが正式にオプション設定されていたことから、そのオフロード性能に対しても多くの期待が寄せられたが、それがダートをハイスピードで駆け抜けることを目的としていなかったことも明白だ。

では、アドベンチャーの走りがファンの期待を裏切ったのかというとそうではない。フル装備・荷物満載状態では300kgを超えるであろうその巨体に跨る勇気が必要であったことは間違いないが、しなやかな足回りとRシリーズに共通する優れた走行安定性、扱いやすいR259ユニットの特性などにより、走り出してしまえば素直そのもの。

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ストロークを20ミリ延長された専用の足回り。荒地で巨体を制御するには最適なセッティングだった。

また、座り心地の良いフラットなシートや、大型化されたウインドスクリーンは見た目どおりその快適性に大きく貢献しており、30リットルものガソリンを飲み込むビッグタンクとあいまって、ライダーがその気になれば500km以上の長距離を一気に走ることも可能だった。つまり、アドベンチャーが目指していた走りの本質は、道を選ばない長距離・長時間の旅を遂行する走行性能であり、それを敏感に察知したファンからその走りは大絶賛されたのである。

今でもR1150GSアドベンチャーを高く評価するファンは数多い。それは、例えば巨大な燃料タンクがスチール製であったり、エンジンガードが無骨に張り巡らされていたりと、荒削りな独特の迫力と金属の質感が同居していることが要因と思われる。初代として鮮烈な記憶をのこしたR1150GSアドベンチャーは、今もなおこのモデルだけが持つ特別なオーラを発していると言えるだろう。

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悪条件に強く積載量も多いことから、ハードな冒険旅行のパートーナーとして選ばれることが多かった。

R1150GSアドベンチャーの特徴

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走破性を重視した理想的な足回り

フロントとともにリアサスペンションもストロークを延長。スイングアームの垂れ角の大きさもそのキャラクターを物語っている。

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スチール製の大容量燃料タンク

30リットルの大容量を誇るスチール製燃料タンク。後のアドベンチャーは樹脂製なのでこの質感は1150独特のものと言える。

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豊富に用意されたオプションの数々

日本に導入されなかったものも含めて、オプションパーツが極めて充実していたのもR1150GSアドベンチャーの特長だった。

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ギアレシオが変更されたトランスミッション

熟成は進んでいたが、エンジン自体に大きな変更はない。ミッションのギアレシオはややショート化されR1150Rと共通化された。

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アルミ製で大容量を誇る専用設計のケース類

数あるオプションの中でも際立っていたのがこのアルミ製ケース類だ。蓋が上開きで使いやすく大量の荷物を収納可能だった。

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荒地を確実に通過できる走破性が魅力

R1150GSアドベンチャーは、足回りやギアレシオなどはじめとして、荒地を確実に走破するのに最適なセッティングが施されていた。

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