VIRGIN BMW | 工場出荷からそのまま冒険へ「R1200GSアドベンチャー」 GSナビ

工場出荷からそのまま冒険へ「R1200GSアドベンチャー」

  • 掲載日/2008年11月05日【GSナビ】

R1200GSアドベンチャー

BMWバイクGSシリーズの画像

エンデューロを走破する
現実的な冒険マシン

すでにBMWのラインナップのなかでも、圧倒的な存在感で「アドベンチャー」という名が定着しているが、意外にも、この名を冠するモデルは2002年、R259系ボクサーのR1150GSから派生したアドベンチャーと、2006年のR1200GSアドベンチャーの2モデルを数えるのみだ。それでも2004年にR1200GSが登場した直後から、BMWファンのあいだでは早くもアドベンチャーの登場を期待する声が多く聞かれた。

GSよりも大きく、広大な台地を走破するための本格的な装備をまとったアドベンチャーは、たとえ自身がその地へ身を投じる可能性は低くとも、そこへ行ってみたいと思わせてくれる夢のマシンにほかならないからだ。そんな期待をBMWが気付かないわけもなく、新型アドベンチャーがラインナップすることはごく自然の流れであり、2006年の登場はむしろ遅いくらいであった。

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R1200GSはR1150GSから30kgも軽量化されているが、それをベースとした新型アドベンチャーはそこからさらにボリュームアップし、装備重量は256kgにもなる。それによってR1200GSほどの軽快さは薄くなったものの、100ps/7000rpmの新世代ボクサーを搭載した車体は、先代アドベンチャーよりも軽快かつパワフルで、正常な進化を遂げていると言える。

装備においても、オフロード特性を向上させたロングストローク・サスペンション、大容量オルタネ-ター、33Lのガソリンを飲み込む巨大な燃料タンク、タンクとエンジンを保護する強靭なプロテクション・パイプ、専用アルミケースとステンレス製ラゲッジラックなど、実用的なトリムで身を固めている。

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自ら確立したビッグオフロードマシンというカテゴリの粋をさらに超越し、アドベンチャーという巨大なエンデューロマシンをラインナップするBMW。このモデルによって、さらに他メーカーの追随を許さないカテゴリを切り拓いてしまった、と言っても過言ではないだろう。

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GSの雰囲気を残してはいるが、この存在感はアドベンチャーならでは。容量33Lの巨大な燃料タンクが特徴的。

ストック状態で旅立てる
充実した本格装備が特徴

すでに高いポテンシャルを備えたR1200GSから、さらに走行フィールドを広げられたアドベンチャーの装備を見てみよう。基本的にR1200GSと構成は共通で、過酷なオフロード走行にも耐えられるよう前後サスペンションに専用のチューニングが施され、スプリング・トラベルはそれぞれ20mm延長されている。リアサスペンションの圧縮量に応じてダンパーが硬くなるストローク応動式ダンパーはGS同様。この長いストロークにより、ラフロードでの激しいギャップからも車体を安定方向へと導き、また舗装路では、ソフトでゆったりとした乗り心地を体感できる。見た目にも特徴的な大型の燃料タンクは容量33L(リザーブ4L含む)にもなり、満タンから無給油のまま500kmを走破することが可能。先代アドベンチャーのタンク容量と比べてもプラス3Lになる。

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やはり冒険仕様にパニアケースとトップケースは必須アイテム。アクセサリーでタンクバッグも用意される。

専用設計されたウィンドシールドはGSよりも大型化され、独特のカッティングとなっている。ハンドガードと幅広のタンク、それにタンク上部の両側にあるディフレクターとの相乗効果で、大腿部から上半身にかけてのウィンドプロテクション効果は非常に高い。また、旅のシチュエーションに合わせて、数々の電装パーツやアクセサリー類の追加も考慮し、オルタネ-ターの発電容量はGSよりも120W大きい720Wとなっている。アドベンチャーはその巨体が走行安定性にもつながるが、それを制御するのに大きな武器となっているのがインテグラルABSだ。ウェットコンディションの舗装路ではその恩恵に授かることができ、逆にダートや砂利道であえてスライドさせるときは、任意で解除することも可能だ。

このように、先代アドベンチャーに比べてはるかに充実した、いかなる環境でも長距離・長時間走り続けることを追求した装備は、工場出荷時からそのまま大陸横断へと旅立てる仕様となっている。まさに「冒険」のためのマシンなのだ。

見た目を上回るたくましさ
史上最強のロングツアラー

R1200GSに冒険装備を搭載し、ボリュームアップされたアドベンチャー。スペック上での車重比はプラス18kgとなっている。もともと元気の良い走りでR259系GSよりも「過激」という印象もあったR1200GSだが、アドベンチャーで数々の装備を搭載したことで、うまくバランスされているかのようにも思える。前後サスペンションの長いスプリング・トラベルとピックアップの良いエンジンは相性も良く、高速道路やワインディングなどでは、リアサスペンションのイニシャルを積極的に調整することで、とても素直なハンドリングに調律できる。

タイヤは日本仕様ではメッツラーのツアランスが標準装備となっており、GSと同様に舗装路重視の設定で、実際オンロードでの走行性能はきわめて高く、荷物を満載し、重量をさらに増した状態でさらに最適なバランスになるのではないだろうか。高速道路がメインの長距離移動では、優れたウィンドプロテクション効果で乗り心地は快適そのもの。車高の高いバイクにありがちな高速走行での不安定さは、ヘビー級のアドベンチャーにとっては皆無と言っていい。自重による安定感はここでも発揮され、思いのほか高い速度域での巡航を可能としている。

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アップライトなライディングポジションとおおらかなサスペンションで、舗装路では快適なクルージング。

ダート走行においてはサスペンションの優秀さがさらに際立ち、その身軽さは先代アドベンチャーから見事に進化を遂げている。大きなギャップでも簡単にフルボトムすることはなく、また小さなギャップをしなやかに吸収し、スタンダード状態のチューニングで旋回時における接地感の不安を大幅に解消しているのだ。

アドベンチャーとしてはまだ2世代目にもかかわらず、これほど完成度を高めることができたのは、ベースとなっているR1200GSがあたかもアドベンチャーのために開発されたのではないか、と思わせるほど絶妙なバランスを実現している。単なる外装や装備の変更に留まらない、BMWの造り込みはさすがと言ったところだろう。舗装路からダートまで、広大な土地を長期にわたって旅をするなら、これほどたくましいパートナーはいないのではないだろうか。

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荷物満載で果てしなく続く大地を旅するために生まれたアドベンチャー。その存在は唯一無二と言えるだろう。

R1200GSアドベンチャーの特徴

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優れた効果を発揮するウィンドプロテクション

専用デザインの大型ウィンドシールドは、気流の乱れはほとんど感じられず、走行時の風圧を効果的に低減する。手動で角度調整が可能。

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使い勝手を考慮した純正パニアケース

オプションのアルミ製パニアケース(左右あわせて79L)は防水対応で、リッド(上蓋)はどちらからでも開閉可能。取り外すこともできる。

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旅に不可欠な積載スペース タフなラゲッジラック装備

ステンレス製のラゲッジラックが標準装備。オプションのトップケース(33L)を装着可能。タンデムシートを外せばさらに積載スペースが広がる。

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巨躯を受け止める進化を遂げた足回り

前後ともにスプリング・トラベルが20mm延長された専用サスペンション。伝統のクロススポークホイール、インテグラルABSを標準装備。

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しっかりと踏ん張れる幅広フットレスト

長時間のスタンディング走行でも足元で確実なホールディング。ブレーキペダルはワンタッチで高さ調整が可能なメカニズムとなっている。

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軽々持ち上がるセンタースタンド

スタンドのサポート部分には修正が加えられ、258kgの車体に荷物を満載した状態でも、センタースタンドは驚くほど軽く持ち上がる。

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