
![]() OHV単気筒の完成型 1953年以降、R25、R25/3、R26と改良を重ねてきたBMW単気筒モデルは、1960年に登場したR27をもって一応の完成を見ることになります。熟成極まったR27の247ccエンジンの圧縮比は8.2:1にまで高められ最高出力18馬力を発生し、最高速度は130km/hをマーク。単気筒モデルとしては十分な性能を有していました。BMW単気筒モデルの特徴は、なんと言っても2気筒モデルと同様に縦に配置されたクランクとシャフトドライブですが、R26まではその強い振動を如何にして抑制するかが、ひとつの課題となっていました。そこでR27では、ライダーに伝わる振動を遮断するために、エンジンをフレームにラバーマウント。この効果は絶大で、R27の快適性は大きく向上したと言われています。また、R26と同様にR27はアールズフォークを採用しており、130km/hまで引き上げられた最高速度やサイドカーの装着にも余裕を持って対応できる贅沢な車体となっていました。このように、R27は単気筒モデルとして優れた性能を誇っていましたが、意外にも販売は芳しくなく生産台数は1万5000台程度と低迷。このモデルをもって、BMW単気筒モデルの歴史は一時的に途絶えることになるのです。 |