
![]() 素材不足の中発表された R51/2はBMWが1950年に発表した戦後初の2気筒モデルです。新設計のエンジンは、従来からのエンジンと比較するといくつかの変更点があり、それは良質の素材を入手することが困難だった時代ゆえの苦肉の策と言えるものでした。それゆえ、評判は必ずしも芳しいものではなかったようです。オーナーからもっとも批判を受けたのは、エンジン後部のメインベアリングがクランクケースに直接収められていたことで、ケースが磨耗してしまう前にベアリングと周辺パーツを交換する必要があったことです。また、クランクケース自体が戦前の金型を流用したものであったことや、プレーンベアリングを使用したロッカーアーム、シンプルなコイル式のバルブスプリングなど、多くの部分でコストダウンが図られていたのも評判が良くなかった要因でした。しかし、このこのような構成であったにも関わらずエンジンは24馬力を搾り出し、最高速も140km/hを記録。高価なモデルで、しかも1950年から1951年という短い生産期間であったにも関わらず5000台が生産され、その後すぐに新型R51も発表されました。R51/2はいくつかの問題を抱えたモデルではありましたが、戦後初の2気筒モデル、そして後のアールズフォークモデルへと続く基礎を築いた重要なモデルだと言えるのです。 |