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久々のGSスペシャルバージョン R1150GSアドベンチャーが発売されたのは2002年6月のこと。その当時の価格は186万円で、BMWモーターサイクルの中でも高価格帯に位置するモデルでした。その後、2004年モデルでマイナーチェンジが施され、装備品追加とエンジンの仕様変更に伴い価格は190万円になりました。また、新型のR1200GSが発売された後もラインナップの中に残され、1年ほどR1150GSアドベンチャーとR1200GSが併売されていた時期もありましたが、2005年の前半には店頭からも在庫がなくなり販売終了となりました。
発売当初はGSの本格装備モデルということもあって大変注目されていましたが、車体の大きさと重量から購入を諦めてしまった方も多かったようです。そのようなことからR1150GSと比較すると販売台数は少なく、コアな方々に好まれるモデルであったため中古車として店頭に並ぶ数はわずか。購入にあたっては、複数の個体を比較検討しながら選ぶのが難しい状況です。また、中古車の販売価格は70万円台から130万円台と幅が広く、特に外装品の程度によって大きく異なります。 ヘビーデューティーな仕様と
前後サスペンションはR1150GSアドベンチャーのキャラクターとオフロード走行を考慮した造りとなっており、標準のR1150GSと比較するとストロークは長く設定されています。それでいて舗装路上でもオンロード車と全く同じように走れてしまうのがアドベンチャーの凄いところ。前後足回りは、BMW独自のテレレバーとパラレバー機構を使って剛性・耐久性・整備性・使いやすさを上手にまとめています。一方、搭載されているエンジンは、シングルスパーク仕様とツインスパークスパーク仕様の二種類があり、年式によって異なります。しかし、数値上の特性に違いはなく、標準のR1150GSとも共通。6750回転で85馬力を発生します。さらに、R1150GSアドベンチャーは重量が増えている分を考慮して二次減速比を変更。ローギアード化により280kgの車両を時速190km/hまで引っ張る性能を確保しています。ABSに関しても、サーボ機能付きとサーボ機能無しの仕様がありますが、いずれもABSを一時的にキャンセルすることが可能です。また、純正で用意されているオプションが豊富なことも特徴のひとつ。サイドバッグはジュラルミン製と樹脂性の2種類が設定されています。日本では輸入されていないようですが、特別に減速比を下げたファイナルギアや、オクタン価の低いガソリンでも走ることができるエンジン仕様など、数多くの工場オプションも存在していました。
乗り始めて意外に感じたのは、スタンダードのR1150GSとかなりフィーリングが違っていたこと。アドベンチャーは足回りがよりしなやかで、倒しこみもゆったりしている。長距離向きのキャラクターが上手く作られていると思います。さすがにロングツーリングに出ても疲労が少ないし、目的地についても余裕で遊びまわれる。それでいて峠道でも必要十分な速さを発揮するのですから、何も言うことはありません。外装関係は少しいじりましたが、それ以外はとても良く出来ているのでカスタマイズの必要性を感じないほど。いつか海外ツーリングに行ったり、モンゴルの草原なんかを走ったりしてみたいですね。 通常モデルよりも負担がかかる
購入の際の注意点
1. 立ちゴケ程度の衝撃でもハンドルバーがゆがむことがあるのでよく確認。 2. フレーム側ハンドルストッパーは強い衝撃でかけることがあります。 3. 前後ホイールは特殊な組み方なので歪んでも修正不可能です。 4. ブレーキディスクはパッド同様に消耗品です。磨耗の少ないものを選びましょう。 5. 転倒時リアステップのフレームが押されてリアフレーム自体が歪むことがあります。 6. インテグラルABS装備車の場合は、ABSとサーボ機能が正しく機能しているか確認する。 7. インテグラルABSを点検する時は専用テスターが必ず必要になのでご注意ください。 8. GSの中で最も重いモデルです。満タンでサイドスタンド状態から起こせることを確認してください。 |
![]() 山本 栄治 47歳、91年式R100GSパリダカール所有。1983年に福田モーター商会に入社して以来、BMWに携わり続けている。毎年100台以上のBMWの下取り査定や中古車販売に携わっていて経験豊富。 |