旧車購入ガイド
R 1200 GS(2004〜2007年式)
歴史など

R1200 シリーズとなったブランニュー 『GS』
BMW の代表モデルは5世代目に突入

クルーザーシリーズ(R1200C)を除いて、一番最初に登場した R1200 シリーズが、今回ご紹介する R1200GS(2004〜2007年モデル)になります。

 

Rシリーズの GS の中では、R80G/S、R100GS、R1100GS、R1150GS と続く5世代目。全てが一新された、BMW モーターサイクルの中で最も生産台数が多いモデルです。

 

2004年4月から日本でも販売が始まり、2008年と2010年には種々の改良が加えられ、2012年も好評を得ている、BMW を代表するモデルです。

 

R1200GS の導入当初の販売価格は、チューブレススポークホイール仕様が 1,995,000円、ビッグオフロード車には珍しいキャストホイール仕様が 1,974,000円という設定で、アクティブライン/ハイライン/プレミアムラインというグレード別の名称は無く、単純にホイールの違いだけの区別でした。そして ASC の装備が始まる2007年の中頃から、アクティブラインまたはハイラインという名称がつくようになります。なお、R1200GS アドベンチャーは1年待って2006年4月からの販売となります。

特徴

車体基本構成は継承しつつ
同じものはひとつも無い

R1200GS を構成する手法は、OHC エンジンになってからの R1100GS とほとんど変わりがありません。ただし、手法が同じだけで車体を構成する部品の全てが一新されています。とくに 1100 や 1150 の GS と比較することによって、R1200GS 最大の特徴が浮かび上がります。

 

エンジンはフラットツインの形式をそのままに、1,169cc まで排気量を増やして 100ps を達成しました。また制御方法や振動の改善により、エンジンケースの厚みを薄くしたり、軽量な金属を用いることでエンジン本体重量も大幅に軽量化されています。

 

サスペンションは新型のテレレバーサスペンションとパラレバーサスペンションが組み合わされています。テレレバーはアウターチューブとAアームと呼ばれる部品を新調して軽量化、パラレバーはファイナルギアケースまでも作りかえて軽量化と剛性を高めています。サスペンションストローク量は前後共に先代の R1150GS と同じです。

 

フレームは全く別物で、フロント側のフレームはそれまでのアルミ鋳造品から組立パイプ型に変更され、リアフレームはスイングアームやステップの懸架も兼ね、全ての部分で大きく軽量化されています。R1200GS に搭載される ABS は、前後連動機能の他に ABS の「ON/OFF」切り替えが可能です。また、年式の違いにより「サーボ式」と「非サーボ式」という2種類の ABS が存在するのも、2007年モデルまでの特徴のひとつです。

 

実用的な面は、工具無しで簡単に調整できるウインドスクリーン、2段階に高さ調整可能なフロント(ライダー側)シート、ダイヤル調整式リアサスペンション等があります。使い勝手の良さは、リアシートとキャリアのフラット化(さらに両方外して使うことも可能)、簡単に点検できるバッテリー位置、効率の良いリフレクター式ヘッドランプ等があります。ちなみに、キャストホイールとスポークホイルは何も加工することなく入れ替えることが可能です。

2007年モデルまでは低いハンドルクランプと高低差のある鉄製テーパー型ハンドルバーの組み合わせです。

最新のハンドルまわり

2007年モデルまでは低いハンドルクランプと高低差のある鉄製テーパー型ハンドルバーの組み合わせです。

2006年末頃までの生産車には半円形のセンタースタンドとそれ用のリアフレームを装備。スタンド掛けは少し苦労します。

初期型ならではの特徴

2006年末頃までの生産車には半円形のセンタースタンドとそれ用のリアフレームを装備。スタンド掛けは少し苦労します。

フロントシートには高さを20mmほど可変できる機能があり、さらにオプションでハイシートとローシートが用意されています。

選べる着座位置高さ

フロントシートには高さを20mmほど可変できる機能があり、さらにオプションでハイシートとローシートが用意されています。

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中古車選びの注意点

GS に初採用されたキャストホイール
クロススポークホイールとの相違に注目

R1200GS に装着されているホイールは、アルミ鋳造製のキャストホイール、アルミリムとステンレススポークのクロススポークホイールの2種類があります。キャストホイールは掃除が比較的簡単で、万一歪めてしまったとしても軽微な歪みは修理することができます。ところが、クロススポークホイールの場合は、たくさんあるワイヤースポークやハブ側のニップル部分の細かい部分を掃除するのが結構たいへんです。

 

また、万一スポークホイールを歪めてしまった場合の修理はほとんどおこなわれません。ホイールの構成部品はひとつずつ入手することができますが、ワイヤースポークの張り方が特殊なため、真円で振れ無くしっかり組み上げるのは至難の業です。クロススポークホイールが歪んでしまった場合はアッセンブリー交換となるのが一般的です。1、2本ワイヤースポークを交換する程度ならば問題ありません。

購入の際の注意点

1. 2007年モデルまでのハンドルバーはテーパー形状のわりに曲がりやすいので要注意です。

2. シリンダーヘッドカバーは軽量化のため比較的薄く作られているので、キズ部分の小さなヒビに注意してください。

3. ダイレクトイグニッションコイル(旧型は灰色)が不良になり、エンジンレスポンスが悪化する場合があります。

4. 右側タンデムステップが飛び出しているため、強く押された際にステップだけでなく全体が歪むことがあります。

5. 前後連動ブレーキの場合、制動時は常時リアブレーキが使用されているので、ディスクやパッドの摩耗に注意です。

6. ヒートグリップは摩耗が早いことに加えてアクセル側の配線は動くため、断線しやすい傾向があります。

7. キャンバスシステムという特殊な電装を採用しているため、安易な後付け電気アクセサリーは要注意です。

8. テレレバーのフロントフォーク内は機能部品が一切無いので、オイルの交換はほとんど不要です。

9. 2007年モデルまでのメーターには燃料系と油温計が装備されますが、オンボードコンピューターはありません。

10. リアホイールを外したときには、ファイナルケース側に付くハブのホイル取付ネジ部分のひび割れに要注意。

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