VIRGIN BMW | BMW Motorrad R nineT Racer/本気でスポーツできる資質を備えたナインティ 試乗インプレ

BMW Motorrad R nineT Racer/本気でスポーツできる資質を備えたナインティ

  • 掲載日/2018年09月28日【試乗インプレ】
  • 取材協力/BMW Motorrad  ライダー/中嶋志朗 文/土山 亮 写真/長谷川徹
    記事提供/BMW BIKES編集部
    ※この記事は『BMW BIKES vol.79号 』に掲載された内容を再編集したものです。
Rナインティ・レーサーの画像
R nineT Racer(2017-)
カフェレーサーはなぜ生まれたか。スタイリングが物語る、その解。クリップオンハンドルにバックステップ、そしてローマウントのロケットカウル。誰かと競う速さやスピードという絶対値が欲しいわけではない。ただ純粋に、走りを楽しむために――。至高のひとときは、カウルに潜り込んだその瞬間から始まる。

Rナインティ・レーサー 試乗インプレッション

BMWをベースとしたカフェレーサーカスタムの第一人者であり、国内のクラシックレースでは自らチューニングしたR75/5を駆り常勝を誇るカスタムビルダー、中嶋志朗氏。

2014年、BMWジャパンがR nineTのプロモーションとして立ち上げた『R nineTカスタムプロジェクト』では魅力的なクラブマンレーサースタイルのR nineT Clubman Racerを発表し、その名を世界に轟かせたことも記憶に新しい。

その後も自身の工房である『46works』名義で精力的にカスタムバイクやレーサーの製作を続ける中嶋氏は、BMWともR nineTともただならぬ縁を持つビルダーだ。今回はその氏にRナインティ・レーサーの試乗を依頼した。

ノーマルのまま峠で遊ぶのもいい
でも手を入れる隙もほどよく残されている

BMW Motorrad R nineT Racer/本気でスポーツできる資質を備えたナインティの画像

峠でじっくりRナインティ・レーサーに乗ったのは初めてだという中嶋氏に、マシンの率直な印象を聞いてみた。

「写真よりも実車の方がよく見えるね。メーカー純正カスタムでよくここまでまとめたなというのが第一印象。今日峠を走ってみて感じたのは、街乗りするよりもこういう場所で走るほうがやっぱりポジションはしっくりくる。バイクの動きとしてはかなりスタンダート。

ハンドリングは重厚感があるというか、しっとりしていてニュートラル。フロントカウルが付いたことでフロント周りはナインティよりも少し重くなってるはずなんだけど、それがネガな方向に行ってなくて、逆に落ち着きにつながっている印象もある」

BMW Motorrad R nineT Racer/本気でスポーツできる資質を備えたナインティの画像

Shiro Nakajima/中嶋志朗:46worksを主宰するカスタムビルダー。レース活動を通じて蓄積した経験から生み出す車両はどれもスポーツする楽しみを感じさせるもの。最近は四輪旧車でのサーキット走行にも熱をあげる根っからの走り屋でもある。

「一般のライダーならノーマルのまま峠で遊ぶのもいいんじゃないかとは思う。でももし僕がこのレーサーにもっとスポーティな走りを求めるなら、リアショックをグレードアップしてから、マフラーや足周りを軽量化する。そうしたらもっと走りが良くなると思う。

Rナインティ・レーサーはスタイルも含めてノーマルでの完成度は高いけど、手を入れるところもほどよく残されているから、そういう意味でも楽しみがあるよね」

チューニングしたBMWを長年クラシックレースで走らせる中嶋氏も、すぐに素性の良さを見抜いたようだ。カッコだけじゃなく本気でスポーツできる資質を備えたナインティ、それがレーサーなのだ。

BMW Motorrad R nineT Racer/本気でスポーツできる資質を備えたナインティの画像

BMW Motorrad R nineT Racer/本気でスポーツできる資質を備えたナインティの画像

詳細写真

BMW Motorrad R nineT Racer/本気でスポーツできる資質を備えたナインティの画像

φ43の正立フロントフォークに組み合わされるフロントホイールは17インチのキャストホイール。ブレーキキャリパーはブレンボ製で、もちろんABSも標準装備している。

BMW Motorrad R nineT Racer/本気でスポーツできる資質を備えたナインティの画像

排ガス規制ユーロ4をクリアした排気量1,169ccの空油冷ボクサーエンジン。最高出力は81kW(110PS)/7,750 rpm、最大トルクは116Nm/6,000rpmを発生する。現行水冷モデルよりも荒々しいフィーリングが特徴だ。

BMW Motorrad R nineT Racer/本気でスポーツできる資質を備えたナインティの画像

コンパクトなロケットカウルは取り付け位置がかなり低く、純正スクリーンでは完全に上半身を潜り込ませることは不可能だが、それでも超高速域での防風性能はかなりのもの。左右のミラーはカウル内側のステーから伸びており、スタイリングへの配慮がうかがえる。

BMW Motorrad R nineT Racer/本気でスポーツできる資質を備えたナインティの画像

デジタルパネルを持つツインメーター。ギアポジションや燃費など様々な情報を表示できる。トップブリッジはRナインティ・レーサーの専用品だ。

BMW Motorrad R nineT Racer/本気でスポーツできる資質を備えたナインティの画像

装着位置が低いクリップハンドル。純正タンクは前後に長いので、小柄な人にとってはなかなかきついポジションとなる。ハンドル切れ角は少な目に見えるが、Uターンする際には十分な切れ角を確保している。

BMW Motorrad R nineT Racer/本気でスポーツできる資質を備えたナインティBMW Motorrad R nineT Racer/本気でスポーツできる資質を備えたナインティの画像

容量17Lの燃料タンクはスチール製。彩度の高いホワイトのペイントも上質だ。スポーツ性を高めるならオプションで用意されているアルミタンクに換装するのも良いだろう。

BMW Motorrad R nineT Racer/本気でスポーツできる資質を備えたナインティの画像

BMWエンブレムが入るシングルシートカウル。シートストッパー部はワンタッチで取り外しができる。中は小物入れになっていて、ちょっとした雨具なども収納できる大きさだ。シート高は805mmと高め。

BMW Motorrad R nineT Racer/本気でスポーツできる資質を備えたナインティの画像

ポリッシュ仕上げのサイレンサー。音量は意外にも大きめで、回すと大迫力のサウンドを奏でる。

BMW Motorrad R nineT Racer/本気でスポーツできる資質を備えたナインティの画像

専用設計のバックステップはかなり後退している。小柄な人では少々しんどい。

BMW Motorrad R nineT Racer/本気でスポーツできる資質を備えたナインティの画像

フレームマウントとなるロケットカウル。ヘッドパイプから伸びるカウルステーはスチール製でとてもしっかりした作りだ。

BMW Motorrad R nineT Racer/本気でスポーツできる資質を備えたナインティの画像

Rナインティシリーズでは唯一、シルバーにペイントされたフレームを持つのがレーサーである。

関連する記事

注目のアイテムはコチラ

ピックアップ情報