VIRGIN BMW | K1200GT(2006-) 年式別モデルカタログ

K1200GT(2006-)

  • 掲載日/2010年01月18日【年式別モデルカタログ】
  • ※表記はメーカー発表の年です  
K1200GT(2006-)のモデルカタログ写真

K1200GT(2006-)

ハイパワーユニット搭載の
次世代グラン・ツーリズモ

2004年にブランニューとなったK1200シリーズ。トップバッターのK1200S、第2弾のRに続いて2006年、第3弾となるモデルが登場した。グラン・ツーリズモ(Grand Tourismo)の名を冠する新K1200GTは、縦置きクランク直列4気筒エンジンを搭載するまったく同じモデル名の先代K1200GT(2002年) の後継機種。ハイスピード・ロング・ディスタンス・ツアラーというキャラクターは、横置き直列4気筒エンジンによってさらにパワーアップ。エンジン、フレーム、足回り等はK1200シリーズ共通で、GT特有の装備としては、車体同色にペイントされたインテグラルケース(専用パニアケース)、手元のスイッチで無段階調整可能な電動ウィンドシールド、メーター中央に配置された、時刻や燃料残量、走行距離などの情報を示すインフォメーション・パネル、グリップヒーター、積載工具で高さを4段階に調整出来るユニークな機構のハンドルバー、手動で2段階に調整可能なシート、アッパーカウル右側に内蔵された施錠可能なユーティリティスペース(グローブ・ボックス)、走行距離を延ばす24Lの大容量燃料タンクなどがあり、またオプションでESA(電子調整式サスペンション)、キセノンヘッドライト、シートヒーター(パッセンジャー含む)、クルーズコントロールなども装備可能。さらに2007年以降のモデルにはASC(Automatic Stability Control) も工場オプションに加わる。これは4輪車では一般的なシステムで、2輪量産市販車への搭載は史上初。リア・ホイールのスリップや空転を感知して電子的にコントロールするもので、ホイールロックを防ぐBMW Motorrad Integral ABSを補うセイフティ機能として作動する。GTのエンジン特性は吸気系チューンによって低中速域での実用性を重視しており、わずか3,000rpmから最大トルクの75% を発揮し、シフトダウンすることなくグングン加速する太い低速トルクは、街乗りから高速走行まで非常に扱い易い設定となっている。優れたスポーツ性能とハイレベルなツーリング快適性を両立した、まさに新Kシリーズのフラッグシップ・モデル。

価格・スペック

記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
発売時価格(税抜き)
243万6,000円 (High Line)261万4,500円 (Premium Line)
生産期間
2006~2008年
エンジン形式
4ストローク直列4気筒
バルブ
1気筒4バルブ
総排気量
1,156cc
ボア×ストローク
79×59mm
最高出力
152ps / 9,500rpm
最大トルク
130Nm / 7,750rpm
圧縮比
13.0 : 1
冷却方式
水冷
バルブ駆動
DOHCカムチェーン駆動
気化器
電子制御式燃料噴射(BMS-K)燃料カットオフ機能付
クラッチ
油圧式・湿式多板
ミッション
6速
ギアレシオ
3.931 / 2.872 / 2.268 / 2.006 / 1.783 / 1.582
ファイナルレシオ
2.818 : 1
点火方式
BMS-K
オルタネータ
945W
バッテリー
12V-19Ah(MF)
全長×全幅×全高
2,355×990×1,690mm
ホイールベース
1,571mm(空車時)
シート高
800 / 820mm(空車時)
燃料タンク容量
24L(リザーブ容量約4L含む)
車両重量
300kg(満タン、走行可能状態)
最高速度
200km/h以上
燃費(90km/h定速走行時)
20.8km/L
燃費(120km/h定速走行時)
17.2km/L
燃料
無鉛プレミアムガソリン
フレーム
アルミ製ブリッジタイプエンジンをフレームの一部として使用
フロントサスペンション
BMW Motorradデュオレバー(モノショック)センタースプリングストラット
フロントホイールトラベル
115mm
リアサスペンション
BMW Motorradパラレバー(モノショック)アルミキャスト・シングルスイングアーム
リアホイールトラベル
135mm
駆動方式
シャフトドライブ
フロントブレーキ
BMW Motorrad Integral ABS(パーシャリーインテグラル)フローティングダブルディスク4ピストン固定キャリパ
リアブレーキ
BMW Motorrad Integral ABS(パーシャリーインテグラル)シングルディスク2ピストンキャリパ
ブレーキパッド
焼付メタルパッド/オーガニック
ホイール
アルミキャストホイール
フロントホイール
3.50-17
リアホイール
5.50-17
タイヤ
チューブレス
フロントタイヤ
120/70 ZR17
リアタイヤ
180/55 ZR17

1200横置きクランク直列4気筒

2004年、これまでのKシリーズに見られた縦置きクランク・エンジンを横にレイアウトした、いわゆる一般的な4気筒エンジンを新開発し、BMW Motorradとしては初の横置きクランク4気筒エンジンが登場した。最大の特徴はシリンダーの前傾角度を55度と極端に寝かせている点で、それによってエンジンの全高は低く、車体のより低い位置に搭載可能となり、フラットツインやこれまでのKシリーズのエンジンでも明らかな“低重心の優位性” を継承することに成功した。エキゾーストの取り出し口がより下を向いていることでエキゾーストパイプの曲率は緩やかになり、排気効率の向上にも貢献している。また吸気ラインはシリンダヘッド上へほぼ垂直に置かれ、インジェクターも非常に小さく、空気の流れはダウンドラフトとなる。2本のカムシャフトを駆動するカムチェーンはエンジン右側に配置され、各シリンダー間のピッチは極めて狭く、エンジン単体のコンパクト化を実現。バルブ挟み角、ピストン、シリンダー、ベアリング、コンロッド、クランクシャフトなど各構成パーツの設計や表面処理、潤滑方式など、この新エンジンの開発にはBMWモーター・スポーツが培ってきたF-1技術がフィードバックされており、その結果として、最高出力167ps/10,250rpm、最大トルク130Nm/8,250rpm、わずか3,000 rpmから最大トルクの70%以上を発生するという、軽量・コンパクト・ハイパワーなエンジンが完成した。その駆動力の伝達にはスポーティなレスポンスと耐久性、メンテナンス性に優れるシャフトドライブ方式を採用する。

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