S1000RR（2019-）スペックと燃費現行モデルカタログ

S1000RR（2019-）のモデルカタログ写真

S1000RR（2019-）

エンジンの高出力化と軽量化
電子制御技術の全面アップデート

2010年に鮮烈なデビューを果たしてから10年目にして、BMW渾身のスーパースポーツがフルモデルチェンジとなった。

エンジン型式は水冷並列4気筒を踏襲し、ボア×ストロークと最大出力発生回転数は同じだが、最大出力は207PSまで引き上げられるとともに、「BMWシフトカム」を新採用。低回転域と高回転域でバルブタイミングとリフト量を切り替え、それぞれで適切な混合気を燃焼室へ送り込むことで燃焼効率を向上。全域においてパワーとトルクを増強した。エンジンは単体で４kgの軽量化も達成している。

やはり新開発のアルミ合金製ブリッジフレームは「フレックスフレーム」と名づけられ、横幅を抑えるとともに軽量化を達成している。もちろんスイングアームやサスペンションも新設計となり、シャシーは全面刷新されている。

ライディングモードは「レイン」、「ロード」、「ダイナミック」、「レース」の4モードがあり、ABSプロ、トラクション/ウィリーコントロール（DTC）、エンジンブレーキコントロールなど、それぞれのモードに合わせた最適な設定で作動。電子制御サスペンション（DDC）は10msでダンピングを増減し、速度や路面状況に応じて最適な車体姿勢を作り出す。さらにオプションで「レースプロ」モードが3種追加される。

ブリッパー機能付きのシフトアシスタントプロはアップ/ダウンに対応し、クラッチ操作なしでギヤチェンジが可能だ。

S1000RR（2019-）のモデルカタログ写真

メーターは6.5インチカラー液晶ディスプレイが装備され、速度計や回転計などの表示は4種から選択可能。ヘッドライトをはじめとする灯火器類はすべてLEDとなっている。ナンバープレートホルダーはテールランプやウィンカーが一体式となっており、手軽に着脱可能。サーキット走行時の準備を素早く完了させられる。

公道でもサーキットでも卓抜した走行性能を発揮する性能と設定が与えられ、BMWならではの安全性も追求されたスーパースポーツとなっている。

スペック

記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。

エンジン形式: 4ストロークDOHC並列4気筒
バルブ: 1気筒あたり4バルブ
排気量: 999cc
ボア×ストローク: 80×49.7mm
最高出力: 1152kW （207ps） / 13,500rpm
最大トルク: 113Nm/11,000rpm
圧縮比: 13.3：1
冷却方式: 水冷
バルブ駆動: DOHCカムチェーン駆動
点火/噴射制御: 電子制御インジェクション、可変インテークパイプ長
クラッチ: 湿式多板、アンチホッピング機能付き
ミッション: 6速
オルタネータ: 450W
バッテリー: 12V/8Ah、メンテナンスフリー
全長×全幅×全高: 2,070×740×1,160mm
ホイールベース: 1,440mm
シート高: 824mm
燃料タンク容量: 16.5リットル（リザーブ容量4リットル）
車両重量: 200kg（走行可能状態、燃料満タン）／M Package 196.5kg
燃費: 15.62km/L（WTMCモード値クラス3）1名乗車時
燃料: 無鉛プレミアム
フレーム: アルミ合金製ブリッジフレーム
フロントサスペンション: 倒立式テレスコピックフォーク（φ45mm）、調整式スプリングプリロード、調整式リバウンド/圧縮ダンピング
フロントホイールトラベル: 120mm
リアサスペンション: アルミニウム製スイングアーム、フルフロート Pro、センタースプリングストラット、調整式リバウンド/圧縮ダンピング、プリロード調整機能付き
リアホイールトラベル: 117mm
駆動方式: チェーンドライブ式
フロントブレーキ: ツインディスクブレーキ、ラジアル4ピストン固定式キャリパー
リアブレーキ: シングルディスク、1ピストンフローティングキャリパー
ホイール: アルミキャストホイール
フロントホイール: 3.50×17”
リアホイール: 6.00×17”
タイヤ: チューブレス
フロントタイヤ: 120/70ZR17
リアタイヤ: 190/55ZR17（M鍛造ホイール、Mカーボンホイール装着車は200/55ZR17）