VIRGIN BMW | R1200GSアドベンチャー(2010-) 年式別モデルカタログ

R1200GSアドベンチャー(2010-)

  • 掲載日/2014年07月08日【年式別モデルカタログ】
  • ※表記はメーカー発表の年です  
R1200GSアドベンチャー(2010-)のモデルカタログ写真

R1200GS Adventure(2010-)

ひとつのカテゴリを築き上げた
冒険マシンのDOHCモデル

R1200GSと同様にDOHCのバルブ駆動採用(それ以前はSOHC)のボクサーエンジンを搭載する2010~2013年のR1200GSアドベンチャー。これによって低回転側のトルク増大と高回転域での広いパワーバンドの設定を可能とした。

R1200GSアドベンチャーの特徴は、ハードなエンデューロ長旅仕様になっていること。メーカーとしては、長旅を楽しむライダーや、国境を越えて走り続ける冒険家をターゲット・ユーザーとしており、あらゆる走行環境において、余裕のある走行性能と長距離走行時の快適性をコンセプトとしている。R1200GSに対して、サスペンションストロークが前後とも20mm延長され、オフロード走破性をアップ。航続距離を伸ばすために33リットルもの容量を持つ大型の燃料タンクを装備する。エンジンプロテクションバーのほか、アンダーガード、シリンダヘッドのバルブカバー、幅広のフットレストやハンドプロテクター、ガードの役割を果たすリアキャリア(パニアケースはオプション)など、冒険に必要とされるあらゆるパーツも最初から装着されていて、“工場出荷時からそのままロングツーリングへ” というコンセプトはDOHCエンジンになっても変わらない。

車体サイズ、車両重量は先代と同様で、ベースとなる価格設定のハイラインにはオン/オフの切り替えが可能なインテグラルABSやグリップヒーター、オンボードコンピューター、LEDウインカー&テールランプを標準装備し、上位モデルのプレミアムラインではさらにエンデューロESA(電子調整式サスペンション)とASC(オートマチック・スタビリティ・コントロール)も標準で装備していた。

価格・スペック

記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
発売時価格(税込み)
232万8,500円(Hi Line)、246万5,000円(Premium Line) ※工場オプション装備車両
生産期間
2010~2013年
エンジン形式
4ストローク水平対向2気筒
バルブ
1気筒あたり4バルブ
総排気量
1,169cc
ボア×ストローク
101×73mm
最高出力
81kW(110ps) / 7,750rpm
最大トルク
120Nm / 6,000rpm
圧縮比
12.0:1
冷却方式
空油冷
バルブ駆動
DOHCカムチェーン駆動
点火/噴射制御
電子制御エンジンマネージメントシステム(BMS-KP)、電子制御式インジェクション(燃料カットオフ機能付き)
クラッチ
乾式単板
ミッション
6速
ギアレシオ
4.516 / 2.945 / 2.251 / 1.849 / 1.631 / 1.4724
ファイナルレシオ
2.910:1
オルタネータ
720W
バッテリー
12V / 14Ah
全長×全幅×全高
2,240×980×1,525mm
ホイールベース
1,520mm
シート高
890 / 910mm
燃料タンク容量
33リットル(リザーブ容量4リットル)
車両重量
259kg(走行可能状態)
最高速度
200km/h以上
燃費(90km/h定速走行時)
21.7km/L
燃費(120km/h定速走行時)
16.4km/L
燃料
無鉛プレミアムガソリン
フレーム
トラス構造スチールパイプフレーム
フロントサスペンション
BMW Motorradテレレバー(モノショック)、センタースプリングストラット、可変リバウンドダンピング調整式
フロントホイールトラベル
210mm
リアサスペンション
BMW Motorradパラレバー、センタースプリングストラット、アルミキャストシングルスイングアーム、WAD(可変ダンパーシステム) サスペンションストラット、可変リバウンドダンピング、プリロード油圧調整式
リアホイールトラベル
220mm
駆動方式
ドライブシャフト式
フロントブレーキ
フローティングダブルディスク、4ピストン固定式キャリパー
リアブレーキ
シングルディスク、2ピストンフローティングキャリパー
ホイール
クロススポーク
フロントホイール
2.50×19
リアホイール
4.00×17
タイヤ
チューブレス
フロントタイヤ
110/80 R19
リアタイヤ
150/70 R17

DOHCボクサー

DOHC(ツインカム)を採用したことで、最大トルク、最高出力ともに向上した。同時に、ギア比およびニ次減速比も変更。エンジンの高回転域における加速力をアップし、低・中回転域でのトラクションも増大させている。その結果、低回転から高回転まで全域で力強いパフォーマンスを発揮し、さらにダイナミックなライディングを実現する。

シリンダーヘッドカバーが一新され、スロットルボディの色はシルバーからブラックに、インテークマニホールドのサイズも若干大径化されている。先代であるSOHCエンジンとの比較は、この3点を見るのが一番わかりやすい。空冷に見えるが、エンジンオイルを内部の冷却に積極的に利用する空油冷で、シリンダーヘッドの排気バルブ部を冷却する。カム構造も特徴的で、通常なら吸気と排気それぞれを別のカムが受け持つが、DOHCボクサーは1本のカムが吸気バルブ1本と排気バルブ1本を押し、それが上下に2本レイアウトされる。また、ツインスパーク化され、燃焼効率の向上とクリーンな排気ガスの両立を果たした。

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