VIRGIN BMW | R80RT(1984-) 年式別モデルカタログ

R80RT(1984-)

  • 掲載日/2010年05月31日【年式別モデルカタログ】
  • ※表記はメーカー発表の年です  
R80RT(1984-)のモデルカタログ写真

R80RT(1984-)

日本ではまず見かけない
稀少なRT

1984年に登場したR80RTは、BMW Motorradがボクサー・エンジンから並列多気筒エンジンのKシリーズへと本気で移行を考えていた時代に、唯一ボクサーエンジンの後継モデルとして生き長らえてきたR80のツアラーバージョン。Kシリーズの開発で培われた環境性能、それが盛り込まれたベーシックなスタイリングのR80に、ライダーを保護する大型ウィンドスクリーンとフェアリングを装備し、走行時における快適な居住空間を与えている。性能はR80とほぼ同様、外装のみの仕様変更でR80の登場からあまり間を空けずに発売。日本でBMWと言えばR100RSのイメージが強く、ベーシックなスタイリングのR80の人気に火が点くのはだいぶ後のこと。そのツアラーバージョンのR80RTの場合、RSよりもさらに巨大となるフェアリングに抵抗を覚えるライダーが多く、もともと輸入台数も少ないため、まずお目にかかれないほど稀少な存在となっている。後にほぼ同様のスタイリングのR100RTが登場する。

価格・スペック

記載の車両情報や価格表記はメーカー発表当時のものです。
最新の車両情報に関してはメーカー公式サイトをご確認ください。
発売時価格(税抜き)
178万円
生産期間
1984~1995年
エンジン形式
4ストローク水平対向2気筒
バルブ
1気筒2バルブ
総排気量
980cc
ボア×ストローク
84.8×70.6mm
最高出力
50hp / 6,500rpm
最大トルク
58Nm / 4,000rpm
圧縮比
8.2 : 1
冷却方式
空冷
バルブ駆動
OHV
気化器
ビング製キャブレター
クラッチ
乾式単板
ミッション
5速
ギアレシオ
4.40 / 2.86 / 2.07 / 1.67 / 1.50
ファイナルレシオ
3.36 : 1
点火方式
エレクトロニック・イグニッション
オルタネータ
280W
バッテリー
12V-25Ah
全長×全幅×全高
2,175×960×1,478mm
ホイールベース
1,447mm(空車時)
シート高
807mm(空車時)
燃料タンク容量
22L(リザーブ容量2.5L含む)
車両重量
227kg(走行可能状態)
最高速度
170km/h
燃料
レギュラーグレード(無鉛)
フレーム
スチールチューブ製ダブルクレードル・フレーム
フロントサスペンション
テレスコピック・フォーク
フロントホイールトラベル
175mm
リアサスペンション
BMWモノレバー・スイングアーム
リアホイールトラベル
121mm
駆動方式
シャフトドライブ
フロントブレーキ
油圧式・シングルディスク(285mm)
リアブレーキ
ドラム
ホイール
H型断面Y字スポーク軽量アロイ・ホイール
フロントホイール
2.50-18
リアホイール
2.50-18
タイヤ
チューブレス
フロントタイヤ
90/90-18
リアタイヤ
120/90-18

OHVボクサー

1996年に生産終了となったR80GS Basicを最終搭載モデルとし、BMW Motorradの登場以来改良と進化を続けてきた空冷4ストロークOHV2バルブ水平対向2気筒エンジン。排気量は時代やモデルによって異なり、最終形はR100シリーズのストローク70.6mm、ボア94mmの排気量980ccとなる。エンジンレイアウト、縦置きクランク、エンジン一体型ミッション、シャフトドライブ、エンジンからドライブユニットまでダイレクトに繋ぐ「コンパクト・ドライブ・システム」という基本的な設計は、1923年に初めてBMW Motorradとして世に送り出したモーターサイクル「R32」の時代から変わらず、オイル循環形式やプッシュロッドの配置、ガスケット、電装系や材質などなど、長い年月を経て細部にいたるまでさまざまな改良が重ねられ、BMW MotorradはOHVボクサーエンジンを主軸にモデルを拡充し続け、やがてR259系ボクサーエンジンへと移行する。シリンダヘッドカバーには丸みを帯びたクラシックなタイプと、アクシデント時に若干強度の高い角ばった形状がある。

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