VIRGIN BMW | K1300GT(2009-) BMWバイク中古車ガイド

K1300GT(2009-)

  • 掲載日/2012年04月02日【BMWバイク中古車ガイド】

K1300GTの歴史など

K1300GTの画像

K1200GT のアップデートモデル
スタイルは変えずに中身を充実

今回ご紹介する K1300GT は、2008年モデルまでの横置きエンジンタイプの K1200 シリーズを引き継ぐ新たなシリーズとして K1300S、K1300R とともに、2009年2月に登場したモデルです。

K1300GT の外装品や装備面では先代の K1200GT と大きな変更はないものの、エンジンの排気量アップにともなって低回転域での更なるトルク向上が図られ、ギア関係やドライブシャフト、サイレンサー等の加工精度の向上と内部構造の変更がされています。

K1300GT の価格は「アクティブライン」の設定が無く、「ハイライン」が 2,460,000円、「プレミアムライン」が 2,638,500円でした。ハイライン仕様にはインテグラル ABS2、グリップヒーター、オンボードコンピューター、同色サイドバッグが標準装備されています。

プレミアムライン仕様にはハイラインの装備に加えて、電子調整式サスペンション(ESA)、キセノンヘッドライト、前後シートヒーター、オートクルーズコントロールが装備されています。なお、オートマチックスタビリティーコントロール(ASC)は全車工場オプションとて用意されていました。

K1300GTの特徴

K1300GTの画像

カウルに隠された多くの変更点
GT としての機能が熟成されいる

2008年モデルまでの K1200GT の装備と性能について、足りないということはありませんでしたが、分かり易い形での高性能化を表すため GT においても排気量を 1,200 から 1,300 へとスケールアップしています。ただし、K1200GT の時も同じように、単に K1200S や K1200R のエンジンをそのまま用いたわけではありません。スポーツモデルでは圧倒的なパワーを持っていることが最重要条件ですが、ツアラーモデルでは必ずしもスポーツモデルと同じパワーを持つ必要はなく、かえって仇になる場合もあります。どの回転域でもトルクに山や谷が無い安定した動力性能がツアラーモデルには望ましいとされているのです。

そのため K1300S や K1300R が 175ps/9,250rpm で 140Nm/8,250rpm の性能を発揮させるものの、K1300GT ではあえて 160ps/9,000rpm で 135Nm/8,000rpm の性能に止めている点に注目する必要があります。エンジン形式は違いますが、DOHCエンジンの R1200RT が 110ps/7,750rpm でも必要にして十分なことは周知の事実です。

K1300GT の装備面では「ハイライン」と「プレミアムライン」のふたつに分かれています。ハイラインには、インテグラル ABS2、グリップヒーター、OBC(オンボードコンピューター)、車体色と同色のサイドバッグが装備されており、ハイラインより装備を増やしたプレミアムラインには、電子制御式サスペンション(ESA)、キセノン(HID)ロービームヘッドライト、前後分割式シートヒーター、オートクルーズコントロールが装着されています。いずれの装備も K1200GT から引き継ぐものですが、いくつかを細かくご説明しましょう。

K1300GT の ABS は全車サーボアシストの無い前後連動式が装備されています。ブレーキ使用時に発するモーター音はありません。ハンドブレーキで前後のブレーキが作動し、フットブレーキでリアだけが作動します。サーボアシストを介していないため、万一の ABS エラー時でも制動感覚に違和感はありません。ただし前後連動機能は一時的に機能しなくなります。なお、K1200GT の装備で使い物にならなかったブレーキパッド磨耗警告機能は、K1300GT になってから省かれています。

前後分割式シートは前部シートだけ高さを 800/820mm に調整することができ、プレミアムラインでは前後個別に温度の強弱を調整できるヒーターが内蔵されています。

ヘッドライトはハイビームに2灯、ロービームに1灯のバルブが使用されています。ハイラインでは3灯ともにハロゲンランプですが、プレミアムラインにはロービームにキセノン(HID)バルブが使われています。ハイビーム使用時には全てのバルブが点灯するため、強烈に明るいのが特徴です。

操作面ではハンドルスイッチの形状と操作方法が一新されています。操作方法では、セルモーター用スイッチとキルスイッチが一体型になり、1984年の K100 シリーズから続く左右独立式ウインカースイッチが左側ハンドルスイッチの左右一体型へと替わっています。これは左右独立式の優位性を捨てたのではなく、グローブ品質の向上と増えるスイッチの数に対応した結果だとも言われています。

車体構成は K300GT と K1200GT 共に同じですが、唯一フェアリングの左右サイドパネルのエンブレム付近の形状だけが変更されています。

K1300GTの画像

ハンドルまわり

ウインカースイッチやセルモーターボタンが一新された新型ハンドルスイッチ。
K1300GTの画像

降車後のナビ収納も

フェアリング右側前方に備え付けのズーモ660が縦に収納できる施錠可能な便利なポケット。
K1300GTの画像

とにかく明るい

プレミアムラインには中央にキセノンランプのロービームと左右にハイビーム用ハロゲンランプを装備。

当時のカタログを見てみよう!

タンデムでも楽しめるスポーティなライディング
ラグジュアリーとは違うイメージを演出

K1300GTの画像
K1300GTの画像

中古車選びの注意点

K1300GTの画像

ツアラーモデルの重要パーツ
ウインドスクリーンの劣化と扱いに注意

K1300GT を含めて一部モデルのウインドシールドが徐々に白濁してくるという現象があります。これはウインドシールド表面のキズ防止コーティングが劣化して起きるものです。古くは K100LT のウインドシールドから始まり、R1200R などのオプション設定ウインドシールドにも発生しています。その昔 BMW でも調査がおこなわれましたが、ある種のケミカル用品を使ったことによるコーティングの変質が原因として処理されたことがありました。単なるケミカル用品の使用だけでなく、長期の未清掃、ボディカバーの長期間連続使用、湿度の影響など、原因は必ずしもひとつではないようです。

白濁の発生を遅らせるには、日ごろの清掃とケミカル用品を使わないことが唯一の方法のようです。純正スクリーンは標準品が4万6,179円、標準品より高さのあるハイスクリーンタイプが3万9,900円(標準品よりも安い)の価格設定がされています。

購入の際の注意点
  • ● 新車時にハンドルスイッチの接触不良が頻発していましたが、動きが悪いと感じたら早めの交換をお勧めします。
  • ● Kシリーズ独自のデュオレバーサスペンションにはリンクやジョイント部分が多いため、動きが重いと感じたら早めに点検してください。
  • ● 前後連動式ブレーキのため、リアブレーキの使用頻度が高いのでブレーキディスクとパッドの状態に気をつけてください。
  • ● ヘッドライトは樹脂製なのでキズやクラックなどに注意してください。多少深くてもキズは補修することができます。
  • ● 電子制御部品満載のモデルのため、バッテリーは常時活きの良いものを使用し、早めの交換が重要になります。
  • ● シートヒーター配線に使われるコネクター固定部分は強度的に弱いので、シートの取り外しの際は注意してください。
  • ● K1300GT などに装備されているサイドバッグのロック機構は、何かをはさんで無理にロックすると動きが悪くなります。
  • ● スパークプラグは3万キロ走行時に交換するものの、交換しにくいところにあるため中古車購入時には距離数に注意してください。
プロフィール
山本 栄治

1960年生まれ、91年式R100GSパリダカール所有。1983年に福田モーター商会に入社して以来、BMWに携わり続けている。毎年100台以上のBMWの下取り査定や中古車販売に携わっていて経験豊富。

取材協力
住所/東京都渋谷区笹塚1-50-16
営業/9:15~18:00
電話/03-3468-6841

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