VIRGIN BMW | 第9回 シート F800S・F800ST編

第9回 シート

  • 掲載日/2012年06月11日【F800S・F800ST編】
  • 執筆/モトラッド阪神 田中 建次
    このコンテンツは BMW BIKES Vol.37 (発行:2007.01.11)「ディーラーメカニックが解説する F800S / ST テクニカルディテール」掲載の記事を引用しています。

F800S・F800ST分解レポートの画像

BMW 初のパラレルツインエンジン。一見して従来のFシリーズとは異なるキャラクター、サプライズともいえるプライスタグなど、各方面から注目の F800 シリーズが到着。そのメカニズムについて、メンテナンス方法も交えて世界一詳しく紹介しよう。

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シート。調整機能は無い。本国でのオプションである 790 ミリのローシートが日本仕様での標準。820 ミリの標準シートはオプション。
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シート前端は絞られているが、極端ではない。いわゆる足着きだが、ライダーの荷重がかかっていないカタログ数字では判断できない。幅や断面形状、ステップの位置・サスペンションのセッティング。ライダーの体重による沈み込みなどの要因が大きいからだ。
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シートストッパー風に盛り上がっているように見えるが、段差はない。長いシートにメリハリを与える巧みなデザイン処理と同時に、タンデムライダーの太股の逃げ加工がなされている。
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ステップ位置はバンク角を稼ぐためか若干高め。極端な低シートではないので膝の曲がりは一般的なレベル。ツアラーとしてはもっと低くてもいい。30 ミリ高い (日本以外の) 標準シートならクッション量の増加ともに快適だろう。
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タンデムステップ。黒塗装されているが、基本的にライダー側と同じモノ。仮に、転倒などでライダー側のステップが折れても移植することで応急処置ができる。
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Sのタンデム側のグリップ。見ての通り大きめでつかみやすい。
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シートを外してみよう。キーシリンダーは後部左にある。
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シートクッションはローシートゆえに薄目。表面には張りと硬度を持たせて、中が比較的柔らかいのが最近の BMW のトレンド。F800 もそれに準じている。いわゆるアンコ抜きの余裕はあまりない。幅を削った方が効果的だろう。
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車載工具はシート裏へのはめこみ。パンク修理キットはオプション。
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トルクス (T25) とプラスの差し替えドライバーが一本だけ。他はオプション扱い。可能な作業は、前廻りのカウル・ミラーを外してエアクリーナーの点検や交換。バッテリーターミナル外し。スクリーンやウインカーとテールレンズを外してバルブの交換など。ヘッドライトのバルブチェックは工具不要である。工具を追加するなら、T30 トルクスレンチと 10 ミリのレンチがあればバッテリーを外せる。T20 のトルクスレンチがあればレバーの微調整ができる。パンク修理キットとエアゲージはぜひ積んでおきたい。
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書類関係はシート裏のバンドで固定する仕組み。日本の車検証やサービスハンドブックは大きくて収まりが悪い。何とかしてほしいところ。Fを含む 90 年代以降のモデルは小物の収納が全然ダメだ。大きな荷物を積むことには異常なまでに情熱を燃やすのだから、レインウェアやロックぐらい積めるように工夫をして欲しい。
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左右のシートカウルとタンクの隙間にデッドスペースを発見。袋に入れた追加工具ぐらいは収まりそうだ。調べてみるとまさにその用途であった。
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カラーコードのラベル。BMW の塗装色は三桁の数字で識別しており、シート下のどこか (フレームやリアフェンダー上など) にラベルが張り付けてあるはずだ。塗装部品を発注される場合は活用されたし。
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フレームに溶接されているフックはヘルメットホルダーのフック。シートを外し、別売りのループワイヤーをヘルメットのアゴ部分かDリングに通してシートをロックする。荷物を積んでいると非常に面倒。社外品のヘルメットホルダーをフレーム固定したほうが便利だろう。これも不思議なのだが、同じ欧州車のドゥカティやトライアンフにはヘルメットホルダーそのものが無い。どうやら盗難が多いせいか、ヘルメットを固定してバイクから離れる習慣がないようだ。

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