VIRGIN BMW | 第12回 フレーム・外装系 R1200GS編

第12回 フレーム・外装系

  • 掲載日/2013年11月05日【R1200GS編】
  • 執筆/モトラッド阪神 田中 建次
    このコンテンツは BMW BIKES Vol.63 (発行:2013.06.15) 「ディーラーメカが解説する R 1200 GS テクニカルディテール」掲載の記事を引用しています。

R1200GS編分解レポートの画像

満を持して登場した完全新設計の新型 R 1200 GS。登場するや否や、世界中のライダー達に賞賛を以って迎えられたが、プロメカニックの目にはどう映ったのだろう。今回も詳細に解説する。

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メインフレーム。1100 時代から分割式を採用してきたが、初めてステアリングヘッドからスイングアームまで繋げたフルフレームを採用。高張力スチールパイプをトラス状に溶接した BMW 得意のレイアウト。溶接痕は非常に綺麗。
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車体後部のリアフレームはボルト留め。これも BMW 得意の構成。タンデムステップは先代までのフレーム直留めではなく、ボルト留めのブラケットにマウントされる。
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着脱式のラバーのついたスチール製フットレストは GS の象徴的な部品。オプションで2種類の大型フットレストが用意される。
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センタースタンド操作は軽い。サイドスタンドは空車状態では短く感じるが、荷物満載でまたがった状態では適切な長さだ。最低地上高は空車で 195mm と先代より8mm 高くなった。
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ミラーはFやGシリーズと共通部品に見えるが専用部品だった。
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ライトをガードするようにデザインされたマグネシウム製のヘッドライトブラケット。s
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ボディパネルはグレーを基調とした。カラーパーツはフロントフェンダーとタンクパネル上部のみ。タンク容量は 20L。残り4L で警告灯が点灯。
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傷防止用のラバーパッドは標準装備品。
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フロントサイドパネルは金属っぽい塗装で処理される。全体的に歴代 GS からデザインを引き継いでいるので遠目にも GS と認識できる。
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パネルビスは新作。BMW のロゴの入るステンレス製。T25 サイズのトルクスで統一されている。パネルはすべて薄く、そして軽い。はめ込みは最小限で基本はビス留めとするも BMW 流。
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標準のシート。座面は平面で硬め。高さは 850mm と 870mm の2段階調整式。さらに 30mm 低いシートも用意される。
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こちらはオプションのハイシート。高さは 870mm と 890mm の2段階調整式。さらに 100mm 高いラリーシートも用意される。
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シート高調整は車体側のブラケットを操作して行う。
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こちらはシート後部の高さ調整。つまり、ライダー側のシートは前後独立して傾きまで調整できる。
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タンデム側のシートもほぼ平面。キャリアの高さに合わせてあるので荷物が積みやすい。
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タンデムシートは、はめ込みの位置を変えることによって、前後 30mm の幅でスライド可能になった。
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1100 GS 以来の伝統として、タンデムシートを外すと平面状のキャリアが存在したが、今回からオプション扱いとなった。そのかわり、小物入れ的なスペースが存在する。
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タンデムシート左右のグリップは適切な位置。しっかりした造りで取り回しに重宝する。なお、先代のパニアケースは移設できないのが残念。
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シート裏にセットされた車載工具は、2種のスパナと差し替えドライバーだけで他はオプション扱い。バッテリーとミラー、外装パネルの脱着くらいはできる。
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