VIRGIN BMW | BMWバイクのツーリングに最適なタイヤ ミシュラン パイロットロード4 特集記事&最新情報

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取材協力/日本ミシュランタイヤ 取材・文/戸田 隆、淺倉 恵介 写真/大谷 耕一 構成/VIRGIN BMW.com 編集部
この記事は、雑誌 BMW BIKES Vol.66 P100・101、107を再構成・転載したものです

掲載日/2013年3月27日

手にとるように路面状況が掴める
優れたロードインフォメーション

ミシュランのベストセラー、パイロットロードにニューモデルが登場。シリーズ4世代目となり、パイロットロード4のネーミングが与えられた。また、従来モデルにはなかったトピックとして、重量車向けの「パイロットロード4 GT」、ビッグオフローダー向けの「パイロットロード4 TRAIL」が追加。スタンダードモデルの「パイロットロード4」と合わせて三本立てのモデル展開となった。マシンのキャラクターに合わせ、より的確なタイヤを選べるようになったわけだ。

 

パイロットロード4は、一目見てわかる個性的なトレッドデザインが特徴。一般的なグルーブに加え、細いサイプが刻まれており、他のタイヤにはないアクセントになっている。もちろん、このトレッドデザインは目を惹くためだけの飾りではない、機能的な意味がある。むしろ、この独特のトレッドデザインこそ が、パイロットロード4というタイヤのキャラクターを表している。

 

走行フィーリングは実にソリッドで、路面状況をダイレクトにライダーに伝えてくる。ギャップはもちろん、アスファルトの凹凸すら手にとるように感じられる。そう聞くと、乗り心地が悪いと受け取られそうだが、ギャップ吸収性自体は悪くない。ギャップの存在は乗り手に伝えながら、ショックは上手に吸収してくれている。だが、表面が細かく荒れているような路面では、振動するように小さなショックが連続して感じられた。これは、優れたロードインフォメーショ ンとトレードオフする部分なので、致し方ないところだ。直進安定性は高く、ハンドリングも軽快。特に寝かせ込みが軽いのが好印象。全体としては、ワンランク上のサスペンションを取りつけたかのような減衰の効いたしなやかさ。タイヤの存在を忘れさせるような快適性は、疲れさせないグランドツーリスモ…といったところだろう。気になるウエット路面も少々試すことができたのだが、安心感が高くドライに近い感覚で走ることができた。

 

グリップレベルや直進安定性、旋回性といったタイヤに求められる基本性能は十分以上に高い。さらにパイロットロード4独自のキャラクターとして上げられるのが、ダイレクトなロードインフォメーションと軽快感の強いバンキング。ルックスも走りも個性的な、タイヤのイノベーションを感じさせる1本だ。

 

パイロットロードの特徴である、優れたロングライフ性は健在。ミシュランによれば、パイロットロード3と比較し耐摩耗性は 20%以上向上しているという。グリップ力は温度依存が低く、-5度~45度という幅広い路面温度で高いグリップを発揮。

 

 

 

パイロットロード3から採用された、グルーブに細いサイプが加えられたトレッドデザインは、パイロットロード4でさらに進化を遂げた。

フロントタイヤには、サイプと貯水ホールが一体化したトレッドデザイン MICHELIN XST+ を採用。ウエット路面でのグリップを向上させている。

G-TRIBE代表
戸田 隆さん

インプレッションは国際ライダー戸田 隆が担当

今回、タイヤのインプレッションを担当してもらったのは、国際ライダー戸田 隆さん。2010年から2013年の間、国内二輪レースの最高峰、全日本ロードレースJSB1000に、S1000RRを駆り参戦。2010年と2012年には、鈴鹿8耐にもS1000RRで参戦。8耐にはK1200RやR1100Sでも挑戦した経歴もあり、HP2Sでは“もて耐”を制した実績を持つ、国内きってのBMW使い。サスペンションと車体の専門ショップG-TRIBE(TEL 045-595-3337)代表。

タイヤ・プチコラム
今注目のツーリングタイヤ

一昔前、ツーリングタイヤといえば、寿命は長いもののグリップや乗り心地、走りのおもしろさは二の次といったものだった。それが、現在ではグリップ力は高められスポーツバイクに装着しても走りを楽しめるし、ハンドリングはどれもニュートラルで、低温時から高いグリップレベルにあることは当たり前。さまざまなレベルのライダーが、多様な使い方をするツーリングタイヤは、実は技術的要求が高い。その分、力を入れた開発が行われ、現在の高性能化があるのだ。

まだまだある、お薦めツーリングタイヤを紹介!!
  • MICHELIN
    Pilot Road 4 GT

    パイロットロード4を重量車に合わせてチューニング。重量車でのタンデムに耐える高剛性と、優れた乗り心地を両立する New 2AT テクノロジーを採用。R 1200 RT や K 1300 GT、K 1600 シリーズなどに最適。

  • MICHELIN
    Pilot Road 4 Trail

    クロスオーバータイプの車両での、オンロード走行にターゲットを絞ったタイヤ。パイロットロードならではの、高い耐摩耗性は走行距離が多いライダーには高ポイント。R 1200 GS にベストマッチな一本。

  • MICHELIN
    ANAKEE III

    GS 系のようなビッグオフローダー向けタイヤ。個性的なトレッドパターンは、グリップレベルとウェット時の排水性を両立。フロントは 19インチと 21インチ、リアは 17インチの各サイズをラインナップ。

タイヤのプロが語る

人気の秘密はロングライフ
ニューモデルにも期待大

オートバイタイヤ専門店
スピードスター 代表
水口 和明さん


パイロットロード4は、スタンダードモデルに加え、重量車用、ビッグオフローダー用と3タイプが用意されました。マシンのキャラクターに合わせたタイヤ選びができるようになったのはポイントが高いですね。パイロットロードの歴代モデルは、ロングライフ性に定評があり、そこを支持するユーザーさんが多い。最新モデルでも、ロングライフを期待したいところです。

取材協力

オートバイタイヤ専門店 speed☆star

今回、タイヤ交換でお世話になったオートバイタイヤ専門店のスピードスター。BMW 用工具も完備しているので、タイヤ交換はおまかせだ。

住所/東京都世田谷区世田谷1-48-8
定休/水曜
営業/9:30~20:00(日曜・祝日 ~19:00)
Tel/03-3427-1351