VIRGIN BMW | 知っておきたい応急処置「はじめてのパンク修理」編 トピックス

知っておきたい応急処置「はじめてのパンク修理」編

  • 掲載日/2009年07月08日【トピックス】
  • このコンテンツは BMW BIKES Vol.35 掲載の記事を再編集したものです。
    文・写真/ BMW BIKES  構成 / VIRGIN BMW.com

パンク修理の画像

「BMW純正修理キット」で
パンク修理をマスターしよう!

タイヤのパンクは、バイクに乗っていれば一度は経験するだろうトラブルの代表格。人っ子一人見当たらないようなシチュエーションでパンクしてしまったら、自力でなんとかするしかありません。路上でのパンク修理は、もしもの時のためにマスターしておきたいスキルのひとつなのです。

BMWには昔からパンク修理キットが装備されています。近年のモデルでは、オプション扱いやモデルによって例外もありますが、純正パーツとして設定しているのはBMWだけです。車載前提で小型ゆえに多少使いにくいかもしれませんが、それ以前に使い方がわからないと無用の長物でしかありません。実際にパンクを修理しながら、その方法とコツを紹介しましょう。初めてのパンク修理でも、あせらず落ち着いて作業すれば、よほどの大穴か亀裂でない限り応急修理できるはず。

「BMW純正修理キット」は、市販のパンク修理キットと基本は同じですが、市販のキットの多くは、ゴムでコーティングされた「ヒモ」を押し込むタイプで、釘穴などの小さな穴は塞ぎやすいのですが、大きめの穴は不得意。BMW純正キットは、小さな穴でもプラグに合った大きさに穴を広げ、太いプラグで塞いでしまう方式です。いずれも一長一短があり、どちらが優れているというわけではありません。

ただし、無事修理が終わったとして、それで万事メデタシではありません。パンクしたタイヤは早めに交換と言われますが、これは本当の話。パンク修理は文字通り、パンク穴をふさいで空気漏れを防いだだけで、タイヤを元通りに修復したのではないからです。

タイヤはものすごい負荷に耐えなければならない最重要保安部品。パンクしたタイヤは使うなとは断言しませんが、ギリギリまで使い続けるのは控えて、いつもより早めに交換しましょう。もちろん、理想はすぐに新品に交換です。

意外と簡単、リペア作業

パンク修理の画像
01ディーラーで購入可能な「BMW純正チューブレスタイヤパンク修理キット」。ビニール製の袋に入っている。
パーツ番号/9801 1436 86 価格/4,200円(税込)
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02パンク修理キットの中身。黒いプラスチックケースには、チョーク、カッター、バルブアダプターが入っており、セメント(接着剤)、修理プラグ(5個)、ガスボンベ(3本)、挿入ツール、それにプロペラマークつきの取扱説明書がセット。
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03タイヤに刺さしたタッピングビスで仮想パンク。実際のパンクでは釘、ビス、金属片、ガラス片が多い。また、浅く刺さっていた異物がタイヤの磨耗によって序々にめりこみ、やがて貫通することも多く、どんなバイクでも大抵何か刺さっているので、マメにチェックが必要。
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04まずはペンチなどを使ってタイヤに刺さった異物を抜く。パンクしているかしていないか微妙な場合、確実に修理できるお店で抜いてもらう。ホントにパンクしていたら一気に空気が抜ける場合があり、修理に失敗したら動けなくなる。抜けないようなら逆にツールで押し込んで中に落としてしまえばいい。とりあえずパンクを直して走れるようにするのが先決。
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05穴のあいた箇所を見失わないよう、付属のチョークでマーキング。小さな穴だとすぐに見失う。なお、あまりにも穴が大き過ぎたり、裂けている場合は修理自体が不可能。ときには諦めも肝心。慌てるだけソン。
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06空気が完全に抜けるのを待ち、修理プラグを差し込むためパンク穴を整形する。この作業がおろそかだと失敗する恐れがある。挿入ツールの根元にあるヤスリ部分までしっかりと入れて前後に動かす。要はパンク穴を修理キットのプラグが挿入できるように整える作業だ。タイヤが回転すると作業しにくいのでギヤを入れておくこと。
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07ツールがまっすぐに抵抗なく動くようになったら整形終了。これがパンク修理成功のカギ。穴が斜めに空いている場合、修理プラグが入りやすいようできるだけ垂直になるように。また、穴の内側をザラザラにして、セメントがなじみやすくするという意味もある。
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08整形したパンク穴にセメント(接着剤)を塗って下準備。ツールの先端から根元まで、まんべんなく塗る。
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09セメントを塗ったツールをパンク穴に差し込み、ツールの根元までしっかりと入れ、ゴシゴシとセメントをパンク穴全体になじませる。手早くしないとセメントが硬化して修理プラグが入りにくくなる。特に気温が高い夏場は注意。人間も直射日光と路面からの照り返しで熱射病にならないよう注意。
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10修理プラグ全体にセメントを塗る。失敗に備えて全部を使い切らないように。修理プラグはこの方向で差し込む。間違った装着で無理にねじ込むと、プラグがちぎれたり、破壊されて使い物にならなくなってしまう可能性があるので注意。
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11セメントが乾く前にプラグをパンク穴へ差し込む。このとき、ツールはねじらず真っ直ぐ垂直に刺し込んでいくこと。左手でホイールをしっかり持って手前に引きながら、車体が動かないようにすることも忘れずに。
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12プラグが1/3程度手前に残る位置で止める。そのままツールはひねらずに、まっすぐツールのみ引き抜く。余った部分はムリに押し込まないこと。この状態が正解。勢いあまってプラグが突き抜けてしまったら、すぐに新しいプラグで再チャレンジする。
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13はみ出したプラグは付属のカッターで切り取る。タイヤとツライチになるようにするのが理想。表面に突き出していると抜けやすくなる。
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14ここまでくればパンク修理は成功も同然。この状態でセメントが乾くのを待つ。焦らず30分くらい待てれば完璧。疲れた身体をしばし休めるのに丁度良い。
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15次に付属のボンベを使ってタイヤにガスを入れる作業へ移る。L字型のアダプター内側に突起がついており、この突起がボンベに穴を開ける仕組みとなっている。反対側はホイールのバルブに取り付けるようになっている。
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16ここでは仮付けするだけに留めること! いきなり深くねじ込むとガスが漏れてしまい、貴重なガスを無駄に失う羽目になる。
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17エアバルブにL字アダプターを取り付ける。漏れないようにしっかり締め付けること。
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18アダプターに仮付けしておいたエアバルブをねじ込むと、ボンベに穴が空いて液化ガスが気化し、アダプターを伝ってタイヤ内に充填される。写真はゆっくりねじ込んでしまい、激しく横漏れしてしまった悪い例。躊躇せず一気にねじ込むこと。また、アダプターとボンベのつなぎ目に指が近すぎるという悪い例でもある。さらに、軍手の着用は漏れたガスが染み込み、すぐに脱げないので危険。バイク用のグローブを着用するか、バンダナを指に巻いた方が安全。
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191本目のガス充填が終わるまでしばらく待ち、ボンベを外す。外しても逆流はしないので焦らずに行うこと。残りの2本も充填したら、最後にパンク修理箇所のエア漏れをチェック。石けん水(無くて当然なので唾液でいい)をつけて、泡が出てこなければパンク修理成功。
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20念のためエアゲージで内圧をチェックする。パンク修理キットとセットで車載しておくと良い。また、ガスボンベだけに頼った修理では、注入に失敗したときに後がなく、じわじわと漏れている場合は補給ができないので、市販の小型エアポンプも車載工具のひとつに加えておくとベター。
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21ボンベ1本で最大0.5ber、3本で1.5berほど充填が可能。今回はガス注入時に横漏れしたので、1.2ber程度。あくまでも応急の圧力だが自走は可能。数キロ走ってから再チェックのうえ、できるだけ早い時期にバイクショップかガソリンスタンドなどで漏れが無いか再々チェックすること。同時に充填したガスを一旦抜いて、適正空気圧まで充填し直そう。

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