VIRGIN BMW | 知っておきたい応急処置「主要車種別ジャンプスタート」編 トピックス

知っておきたい応急処置「主要車種別ジャンプスタート」編

  • 掲載日/2009年07月23日【トピックス】
  • このコンテンツは BMW BIKES Vol.35 掲載の記事を再編集したものです。
    文・写真/ BMW BIKES  構成 / VIRGIN BMW.com

主要車種別ジャンプスタートの画像

自分のBMWバイクに適した
ジャンプスタート術をマスターしよう!

なんらかの故障、電気の過消費、長時間低速走行、バッテリーの寿命など、原因はいろいろあるでしょうが、なぜあがってしまったのかを考えても仕方ありません。それはそれとして、とりあえずエンジンを始動させるのが先決です。

早朝や冬季など気温が低い場合は、外気温が上がるのを待てばバッテリー電力が回復する場合もありますが、大抵は他から電気を借りなければなりません。まわりのクルマやバイクのバッテリーから自車のバッテリーにジャンプスタート(もしくはブースター)ケーブルをつなぐのがもっとも簡単な方法です。

ジャンプスタートケーブルがあり、運良く電気を借りることができたとしましょう。ところがBMWの場合、バッテリーが簡単に見えないだけではなく、見えたにしても端子に手が届かないことがあります。モデルによっては、バッテリーがどこにあるのかさえ見当もつきません。

ここではジャンプスタートの基本的な手順と、主要車種のバッテリーの位置、ジャンプスタートポイントを解説していきましょう。

なお、ジャンプスタートはバッテリーがあがって始動出来ない時の緊急始動方法で、とりあえずの応急処置でしかありません。バッテリーが弱っている事実は解決していないのです。走行による充電はある程度は期待できますが、なるべく早いうちに充電器による充電やバッテリーの交換をしましょう。また、明らかにバッテリーの寿命とは思えない場合、最寄りのディーラーでチェックを受けることをオススメします。

主要車種別ジャンプスタートポイント R1100GSの場合

主要車種別ジャンプスタートの画像
バッテリーアクセスがしにくいR1100GS。ジャンプスタートコネクターは取り付けていない。救援側には別のクルマのバッテリーを利用するのがベスト(大きいので)だが、今回は予備バッテリーを用意して実験。手順は基本的に同じ。
主要車種別ジャンプスタートの画像
ジャンプスタートケーブル。赤(プラス)と黒(マイナス)の2本セット。ケーブルが太くクランプがごついモノの方が高効率だが、携帯には不向きだしバッテリー端子が小さなバイク向きではない。細身(軽自動車用)のもので充分。コレが無ければどうしようもない。
主要車種別ジャンプスタートの画像
バイクのバッテリーが弱すぎる、完全に死んでいる、という場合はかなり難しい。救援側のバッテリーが健康であっても、端子に接触しているのはクランプの爪の点でしかない。本来のワイヤーハーネスとバッテリーは面で接触しているから、条件的にはかなり不利。
主要車種別ジャンプスタートの画像
GSはタンクの下にバッテリーがあり、直接つなぐのは難しい。エンジン左のスターターモーターのカバーを外す。車載工具で充分。なお、この機会にジャンプスタートコネクターを取り付けておけばカバーを外す必要はない。
主要車種別ジャンプスタートの画像
スターターモーター本体。上の13ミリナットはバッテリープラス端子と直接つながっている。ここにプラスケーブルのクランプを噛ませるのだ。
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ジャンプスタートケーブル(赤)をつなぐ。できるだけしっかりと噛むように工夫する。クランプの金属部分が車体金属部分に接触しないように注意。グラグラするようなら、タオルなど(出先ならグローブやポケットティッシュなど)なんでもいいので、車体との間に何か挟んでおく。
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赤いケーブルの反対側を救援側のプラス側にしっかりと噛ませる。ジャンプスタートケーブルの繋ぎ方の鉄則。「取り付けはプラス側から!」。
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黒いケーブルの反対側を車体金属部分(今回の例ではスターターモーター取り付けボルト)に噛ませる。できるだけエンジンに近い距離で塗装やメッキ部分を避ける。
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黒いケーブルを救援側のマイナスにかませる。ちょっとだけ火花が出るがこれは異常ではない。大きな火花が発生したら繋ぎ間違いか、赤いケーブルが車体のどこかに接触している。
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救援側がバイクかクルマならエンジンをかけ、1分ほど3,000回転くらいでキープしておく。始動直後は救援側のバッテリーも少しダウンしているからだ。3,000回転というのは発電機の性能が最も高くなる回転数である。バイク側のキーをオンにして、異常が無いことを確認。インジケーターランプが明るくなった。
主要車種別ジャンプスタートの画像
スターターレバー(ある車種なら)をいっぱいに引く。これがもっとも始動しやすい位置だ。
主要車種別ジャンプスタートの画像
できるだけスターターにかかる抵抗を減らすため、クラッチを切り、アクセルを開けずにスターターボタンを押す。スターターが回らなければキーをオフにして、クランプの噛み具合をいじくってみる。それでもだめならバッテリー充電か交換しかない。エンジンが始動したら、しばらくそのままにする。エンジンの振動でケーブル、特にプラス側が外れると大変なので、その場をはなれないこと。
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バイク側が安定したら、救援側のエンジンを停止し、マイナスケーブルを外す。ジャンプスタートケーブルのつなぎかたの鉄則。「ケーブルを外すときはマイナスから!」。
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バイク側のマイナスケーブルを外して、慎重に両方のプラスケーブルを外す。バイク側のエンジンはなるべく止めたくないが、空冷のR系は絶対にスターターを引きっぱなしで放置しないこと。油温が高くなりすぎて深刻なトラブルの原因になるので注意。

R850/1100/1150/1200C系の場合

主要車種別ジャンプスタートの画像
R1100RSはタンク下。バッテリーは見えない。GS、S、R1200C系も同じく見えないところに配置されている。
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左のサイドカバーを外す(簡単)とバッテリーが見えるが、プラス端子は奥(車体右側)なのでアクセスできない。
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R1150Rのプラス端子は車体右側に。ギリギリアクセスできそうだが、タンクが金属製なのでショートの危険性が大きく、かなり危険。
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スターターモーターのカバーを外す。ビス一本なので簡単。R1200C系はこのカバーすら外しにくいので大変。
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Rシリーズ4バルブ系全車のプラスポイントは、バッテリープラス端子よりこのスタータープラス端子が簡単で確実。マイナスケーブルはエンジン側の大きめのボルトの頭へ噛ませる。
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これがジャンプスタートコネクター。前述のプラス端子からカバーを突き抜けて別の端子を出したもの。これがあればプラスケーブルをここに繋ぐだけでいい。標準装備でない年式には取り付けておこう。とくにR1100SとR1200C系は必須だ。
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RシリーズRT系。これもRSと同じくサイドカバーを外してもバッテリープラス端子に手が入らない。
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RT系のジャンプスタートコネクターはプラス端子に長いステーを介して取り付ける。これも必須装備だ。無ければ多量のビスを外してサイドカウルを外し、スターターのプラス端子に噛まさなければならない。出先では非常に面倒。暗い条件ならもっと大変だ。

Rシリーズ2バルブの場合

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ツインショック・モノレバー系はシート下、小物入れの下に横に配置される。車体左側がプラス。端子はプラスチックのカバーを浮かせると見える。上からもアクセスできるがちょっと狭い。
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左のサイドカバーを外した方が確実。マイナスはバッテリーマイナス端子か、エンジン下のマウントナットへ。
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パラレバー(GS / ロードスター系)はシート下、小物入れの下に縦に配置される。前側がプラス。それ以外の要領は同じ。

R1200RT/ST/GS/s/HP2の場合

主要車種別ジャンプスタートの画像
シート下、横置き。右側がプラスで直接繋げる。シートを外すだけでアクセス出来るのは、R1200系になって劇的に改善されたところ。マイナスは左シリンダーヘッドのアースポイントかバッテリーマイナス端子に。もしくはバッテリーすぐ後ろのリヤショックマウントナットへ。
主要車種別ジャンプスタートの画像
HP2は右フレームの隙間から直接プラス端子か、エンジン左のスタータープラス端子へ。

K75/100/1100の場合

主要車種別ジャンプスタートの画像
シート下、小物入れとコントロールユニットの下に横置き(1100の最終型は縦置き)。車体左側がプラス。端子にはプラスチックのカバーが被せてあるので、マイナスドライバーなどでこじって浮かせる。バッテリー上にはコントロールユニットがあるが、左のサイドカバーを外せば簡単。マイナスはエンジンマウントボルト、カウルに隠れている車種ならミッションマウントボルトへ。

K1200RS/GT/LTの場合

主要車種別ジャンプスタートの画像
シート下、縦置き。RSとGTは工具入れの下で、上からアクセスできる。車体後方側がプラス。端子にはプラスチックのカバーがある。マイナスはバッテリーマイナス端子へ。LTならバッテリー直後のアースターミナルでもいい。

K1200S/R/GT(横置きクランク)系の場合

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タンク最前部カバーの下、横置き。車体右側がプラス。マイナスはバッテリーマイナス端子へ。カバーを留めているトルクスビスは車載工具のレンチで外せる。

F650GS(シングル)系の場合

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ダミータンク最前部、横置き。バッテリー位置はK1200S系と同じ位置だが、カバーに覆われており、簡単にはアクセスできない。
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両ウィンカー、両サイドパネル、トップカバーを外さねばならない。難しくはないが、面倒なので緊急時向けではない。プラスは車体左側。液量の点検をするためには、両端子を外して上に引き出すしかない。
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2004年モデル以降(F650CS含む)は、シート下車体右前にカバー付のジャンプスタートコネクターが設定された。ただしメインワイヤーハーネスに組み込まれているので、簡単な後付けは困難。配線を製作すればなんとかなる。
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同時期、エンジン右側面にアースポイントが装備された。

F650CSスカーバーの場合

主要車種別ジャンプスタートの画像
シート下、車体左前部、縦置き。前方奥がプラス。見える位置にあるが、奥まって狭いので手が入りにくいのが難点。クランプによっては端子に噛ませるのが難しい。

F650キャブ系の場合

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車体左サイドカバー内、縦置き。向かって左側がプラス。マイナスはフレーム前部のエンジンマウントかバッテリーマイナス端子へ。F系のバッテリーはシールド型ではないので、同時にバッテリーの液量を見ておこう。F系はGS系も含め、充電量が豊富なのは良いが、それに伴いバッテリー液の減りが早い。液が減りすぎると、電力を蓄えることができなくなり、寿命も短くなる。

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