VIRGIN BMW | 試乗レビュー写真速報 C600スポーツ/C650GT(2012) トピックス

試乗レビュー写真速報 C600スポーツ/C650GT(2012)

  • 掲載日/2012年02月23日【トピックス】
  • 写真・取材協力/BMW Motorrad Japan  取材・文/河野 正士
C600Sportの画像

約3年前からプロジェクトを発足。そのときから『Sport』と『GT』の2モデルをリリースすることを決定。メインマーケットがヨーロッパになることから、すでに人気があるアーバンスポーツとツーリングのカデゴリーをカバーしたいと考えたという。

BMW初のメガスクーターマシンは
「Sport」と「GT」の2ラインナップ

2011年のEICMA(ミラノショー)で発表され話題となった BMW 初のメガスクーター『C600Sport』と『C650GT』。エンジンとフレーム、足回りといったプラットフォームを共通としながら、ボディデザインや装備をそれぞれのキャラクターに合わせて専用開発。得意とするフィールドを磨き上げることで、一卵性双生児的な、異なる2台のメガスクーターを造り上げました。4輪部門との技術提携が進む BMW の造る最新メガスクーターと言うこともあり、また過去に先進的なコンセプトの屋根付きスクーター『C1』を発売していることから、未来の街造りにも影響を与えるような先進的なテクノロジーを期待しましたが、そのプラットフォームや装備は奇をてらわず、そのぶんスクーターという新規参入カデゴリーにおける基本構造やコンセプトをしっかりと作り込んできた、という印象です。

ライバルとなるのは YAMAHA TMAX や HONDA シルバーウイング、SUZUKI スカイウェイブ650 あたり。キャラクターやパフォーマンス的にはガチンコです。ただ現時点で、日本への導入タイミングや価格は未定。海外仕様では 60ps を発揮する前傾70度の DOHC 並列2気筒 647cc エンジンの詳細も、現時点では未定とのことです。

フォトTOPICS(写真点数/16枚)

C600Sportの画像
01エンジンは新開発した前傾70度水冷4ストローク DOHC 並列2気筒 647cc。270度クランクを採用、クランクを挟むように2つのバランサーを持つ。エンジン後端(写真左)に見えるのはCVT。このユニットをフレームにリジッドマウントする。スペックは『Sport』と『GT』ともに共通。
C600Sportの画像
02前後15インチホイールやφ40mm の倒立フォーク、φ270mm のダブルディスクブレーキも『Sport』『GT』共通。セッティングも統一されている。ABS標準装備。フロンフェンダーのデザインは両車で異なる。
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03車体左側にセットされたリアサスペンション。その下の黒いキャップでカバーされた部分がスイングアームピボットであり、ドライブスプロケットと同位置となる。またスイングアーム内はオイルバス仕様のチェーン駆動となっている。このサスペンションや駆動系のセッティングも両車共通。エンジンがフレームマウントされていることから、スクーター特有のアクセルON/OFFによるリアリフティンが無い。
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04エンジン下部分にキャタライザーを配置するため、コンパクトにデザインされたサイレンサー。270度クランクのエンジンが発する排気音は、360度ツインの “ドゥルルッ” というウエットな感じとは異なり、“トロロッ” と軽くドライな印象だ。
C600Sportの画像
05フロントパネル周りのデザインは異なるが、メーターそのものは両車共通。左グリップのボタンで表示モードを変更できる。走行距離や燃費などの一般的なデータの表示のほか、前後タイヤの空気圧も確認することができる。
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06手動式可変スクリーンを含め、エッジが効いたデザインの『C600Sport』。ライダーズシートから見ると、フロントカウルやハンドルを低く設えられ、ハンドルの垂れ角も少ない。ヘッドライトの目尻部分がLEDのポジションライトとなる。
C600Sportの画像
07『C650GT』は『C600Sport』よりも大型の電動式スクリーン。フロントカウルも大型化。フットスペース部分も広がっているのが分かる。その効果もあり、ウインドウプロテクション効果は非常に高い。ハンドルは手前に引かれ、やや垂れ角もついている。
C600Sportの画像
08『C600Sport』のテール周り。シート周りではボリュームがあったデザインを、テールに向けて一気にシェイプしている。
C600Sportの画像
09『C650GT』のテール周り。幅広の2灯タイプで、大きく起き上がったタンデム用グラブバーも見える。サイドカバー部分をボディ色とすることで、リア周りのボリューム感が強調されているのも特徴だ。
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10ヨーロッパで人気の艶消しのボディカラーを採用した『C600Sport』。好みの分かれるところだが、実車の質感は想像以上に高い。ボディはやや大柄。数値状の車重は重めだが、走り始めると、その重さは感じない。
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11『C600Sport』のシート下スペース。ライダーズシートからタンデムシートまで、フラットなデザインのシートを採用しているため、底が浅く、このままではセミジェットタイプのヘルメット2個の収納が精一杯。
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12そんな『C600Sport』のシート下容量拡大のために考え出されたのが、“フレックスケース” システム。リアのインナーフェンダー部分を下げることで、シート下スペースを拡大。コレによってフルフェイス1個&セミジェット1個のヘルメットを収納可能。
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13張りのあるボディ面が特徴の『C650GT』。スタイリングだけを見ると、『C600Sport』と共通プラットフォームであることが分からないほど美しく、またやや大柄にまとめ上げられている。
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14『C650GT』に採用されているバックレスト付きのシート。バックレストは、シート裏側のボルトによって3段階、約10cm移動させることができる。タンデムシート下側に見えるスイッチはタンデムシートのシートヒーター用。強弱2パターンを選ぶことができる。
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15幅、深さともに広い『C650GT』のシート下スペース。またタンデムライダー用のフットスペースも見える。『C600Sport』では折りたたみ式のタンデムステップを使用している。
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16『C650GT』の左グリップ側スイッチ類。中央に電動スクリーン用スイッチが見える。『C600Sport』はそのスイッチが装備されていないが、その他の装備は共通だ。また反対側グリップスイッチにはグリップヒーターとライダーシートヒーターのスイッチがあり、それぞれ強弱の他、A(オート)モードも選択できる。
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