VIRGIN BMW | 試乗レビュー写真速報 F800GSアドベンチャー(2013) トピックス

試乗レビュー写真速報 F800GSアドベンチャー(2013)

  • 掲載日/2013年09月10日【トピックス】
  • 取材協力/BMW Motorrad Japan  取材・文/田宮 徹  撮影/宮崎 雄司
F800GS Adventureの画像

車体後部に配置された燃料タンクは、F 800 GSのスタンダードよりも8L増となる24L容量。満タン時の航続距離では、約120kmアップとなる。この変更に伴い、リアのサブフレーム強化が図られている。

新たな時代と道を切り開く
ミドル・トラベル・エンデューロ

BMWモトラッドは今年、GSシリーズに新たなアドベンチャーモデルを追加しました。それが、日本では今年7月に販売が開始されたF 800 GS アドベンチャーです。ベースとなっているのは、もちろんF 800 GS。他の現行Fシリーズと基本部分が共通化されたDOHC4バルブの798cc水冷並列2気筒エンジンを搭載する、ビッグオフロードスポーツです。

これまでGSアドベンチャーは、GSシリーズのフラッグシップであるR 1200 GSにのみ設定された、特別な機種でした。旅性能と悪路走破性能を強化したこのモデルは、世界中にいる多くの冒険ライダーたちに支持され、大陸を旅してきました。

しかしその一方で、標準的な体格の日本人から見れば、大きすぎる車格であった事も事実です。今回のF 800 GS アドベンチャーは、オフロードモデルとしてはそれでもかなり大型ですが、とはいえ1200に比べれば、日本人にも向く車格とも言えます。たとえば車両重量は、空油冷エンジン仕様が継続販売されている現行のR 1200 GS アドベンチャーと比べれば、約40kgも軽くなっています。F 800 GS アドベンチャーの登場により、さらに多くの日本人ライダーが、GSアドベンチャーの世界を知る事が出来るかもしれません。

もちろん、GS アドベンチャーを名乗る以上、各部のつくり込みや走行性能に妥協はありません。F 800 GSとの違いとしては、容量が8L増した燃料タンクやガードを兼ねたパニアケースステーの採用、シュラウドやアッパーフェンダーなどの専用化、エンジンガードやハンドガードの追加、そして日本仕様の場合はESAやASCの標準装備化などが挙げられます。ここではまず、そのディテールについて紹介したいと思います。

フォトTOPICS(写真点数/11枚)

F800GS Adventureの画像
01リアまわりの左右には、オプションのアルミ製パニアケースのステーを兼ねた、燃料タンクプロテクションバーを標準装備。左右ともに、タンデムライダー用のグラブバーとしても機能している。
F800GS Adventureの画像
02ウインドシールドもアドベンチャー仕様専用パーツに。上方に大型化されただけでなく、防風効果を高めるために左右下側へも広がっている。ステーは、メーターのプロテクション効果も生む構造だ。
F800GS Adventureの画像
03オール樹脂製のハンドガードも標準装備される。林道走行時などに木の枝が手に当たるのを避け、転倒時にはレバー類が破損する可能性を低減。高速走行時には、手に冷たい風が当たるのを抑止してくれる。
F800GS Adventureの画像
04ラジエターを保護するシュラウドは、F 800 GSよりも大型化された。これに合わせて、アッパーフェンダー周辺のデザインも専用化。フロントフォークは、F 800 GSと基本部分が共通化された倒立テレスコピック式。
F800GS Adventureの画像
05F 800 GSと共通化されたエンジンは、最高出力85馬力の798cc水冷DOHC4バルブ並列2気筒。その左右には、エンジンガードが標準装備される。フレームはスチール製で、トラス構造となっている。
F800GS Adventureの画像
06フットブレーキペダルは、R 1200 GS アドベンチャーにも使われる高さ調整式タイプ。右足カカトで上側だけを手前に引き上げて調整する。ステップはワイド仕様で、ゴムを取り外しても使える。
F800GS Adventureの画像
07シートは、快適性をさらに高めたアドベンチャー専用タイプ。シート高は、スタンダード時で890mm、ローシート装着時で860mm。標準シートはツートーン。アルミ製のリアキャリアを装備する。
F800GS Adventureの画像
08日本仕様はABSに加えて、電子調整式サスペンションのESAとトラクションコントロール機構のASCが標準装備される。ABS、ESA、ASCのモード切り替えは、ハンドル左右のスイッチで行える。
F800GS Adventureの画像
09指針式の速度計と回転計を縦に配置し、その右側に多機能液晶パネルを配置したメーターまわりは、基本デザインが他のF – GSシリーズと共通されたもの。液晶部には、各種走行モードも表示される。
F800GS Adventureの画像
10より旅を快適に、冒険を本格的にするためのオプションパーツも充実している。写真は、LEDタイプのフォグランプ。本国ではこの他、各部のガード類やLED式ウインカーなどが発表されている。
F800GS Adventureの画像
11オプションとなるパニアケースとトップケースを装着した例。このうちパニアケースは、標準装備されるガードを兼ねたステーにそのまま搭載できる。トップケースは、別売のステーを使用する。
ピックアップ情報