VIRGIN BMW | BMW BIKES連動企画『行くぜ、東北!-冒険の旅III-』舞台ウラ トピックス

BMW BIKES連動企画『行くぜ、東北!-冒険の旅III-』舞台ウラ

  • 掲載日/2013年12月19日【トピックス】
  • 取材・写真・文/山下 剛
BMW BIKES連動企画の画像

今回の東北旅のメンバー一同(といってもバイクだけど)。BMW R 1200 GS、R 1200 GS Adventure、F 800 GS Adventure、F 800 GS、F 700 GS、G 650 GS、DUCATI M ultistrada1200 S Touring、HONDA NC700X、SUZUKI V-Strom 650 ABS。ヤマシタはおもにスズキに乗ってたんですが、これがまた乗ると実にいいバイクで、高速道路もけっこうなハイペースで巡航できるし、林道での走破性も高い。そして値段は安い。ほ、欲しい……。

雑誌のツーリング記事はこうして作られる!
舞台ウラ、見せちゃいます!

BMW BIKES vol.65(2013年12月14日発売)、もうご覧いただけましたでしょうか。EICMA で発表された ニュー BMW の話題も気になりますが、ここでオススメしたいのは松井勉さんによるツーリング記事『冒険の旅 III 』であります。この企画をずーっとうらやましく見ていた元 BMW BIKES 編集部員のヤマシタは、ここぞとばかりに職権乱用を発動、取材旅に同行してまいりました!

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なんてったって『オスメス林道』なるGS林道ガイド記事を作っていたくらいですから、GSと林道は三度の飯よりす……いや、それだと死んじゃいますので、朝食よりもGSと林道が好き……くらいかな? まあ、ともかく。なんだかんだで潜入取材してきたので、その舞台ウラをお見せしちゃうわけであります!

フォトTOPICS(写真点数/23枚)

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01さて、特集記事の表紙でもあるこの見事な紅葉の山道を行くGS群。カメラマンの大谷耕一さんの横でヤマシタもシャッターをきっておったワケであります。こういう撮影は、一度走っただけじゃ済まないもので、ライダーたちは何度も同じ場所を往復します。ほら、本誌の写真は山を下りてきてるけど、ヤマシタの写真は上ってるでしょ?
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02紅葉に包まれた渓谷を走る2台のGS。本誌の写真をご覧いただければおわかりのように、大谷さんはこの晩秋の東北だっていうのに渓流に腰まで浸かって撮影……というのはウソです。はい、ネタバレがこちら。岸辺に立って望遠レンズを使うことで、渓流をダイナミックに撮ってるわけなのです。むしろ渓流に浸かってたのは俺!(すみません、それもウソです)
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03その間、他のライダーたちはヒマそうにおしゃべり。
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04林道を疾走するGSの躍動感にあふれる2枚の写真、いや~、さすが大谷さん! こういう走行写真はプロカメラマンじゃないと撮れません(これは本当)。どうやって撮っているかというと、ピリオンシートに乗ってファインダーをのぞきながらシャッターチャンスを狙う! もちろんライダーと信頼で結ばれてるからこそできることで、ヤマシタがライダーなんてやったらさすがの大谷さんもシャッターきるどころじゃないですよ!
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05さて、台風一過の林道は荒れるもので、こうした倒木はあたりまえ。幸いにもラインはしっかりと残っていたので、林道の端ぎりぎりから倒木をクリア。溝にフロントタイヤを落とさないよう、慎重に進ませます。先にクリアしたライダーがサポートにまわる。いつも一人で林道行ってるヤマシタとしては、こういうことできるマスツーリングが楽でした!
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06そんな難所をクリアする大谷カメラマン。撮影機材一式を入れたバッグを背負ってのダート走行は、けっこうむずかしいのです。なんといっても機材は重い! バランスも変わっちゃうし、それにもしも転倒したときのことを考えると……! ヤマシタの安物カメラとはちがいますからね、大変なことになるワケで。そういうプレッシャーもあるなか、颯爽とF 700 GSを走らせる大谷さんはスゴイのです。
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07これも撮影中のヒトコマ。大谷さんから「はい、もっぺん走って」と指示が出ると「はいっ」と松井さんすかさずUターン。こんな狭いとこでもほいさっと転回しちゃうのがさすがというかなんというか……。「あれだけ脚が長けりゃできるよね~」なんてシットを口にしたら、この旅の首謀者・新田正直さん(トラス代表)が「ほんとだよね~! でも松井さんはそれだけじゃないからさ!」。そうなのです、肝心なのは脚の長さじゃなくて「スキル」なのですね……。
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08あまりにきれいな夕焼けに「これはすごい、シャッターチャンスだから早くはやく!」とみんなを急かしてバシッと撮ったのであります。マジックアワーといわれるこの色合いはほんの一瞬でなくなってしまいますからね。準備ができた松井さんからまずは走行シーンをパチリ。
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09続いてみんなで走ってるところを撮ろう……としたら、残りのライダーはこんな感じでダベリ中。でもちゃんと仕事はするのですよ! 見事な隊列でしょ?
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10走行シーンを撮り終えたら、せっかくのマジックアワーをきっちりと使わないのはもったいないとばかりに、バイクのみの撮影。被写体はF 800 GS ADVENTURE。このときばかりは松井さんもアシスタントになって、バイクのヘッドライトを使って光の調整をしてます。いやあ、働き者だなあ松井さん。オレなんか何もせずにこうして写真撮ってるだけです。
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11そんなこんなですっかりと日が暮れ、ヘッドライトを頼りに暗闇の林道を下りていく。ナイトランはちょっと怖いけど、おもしろい! ナイトランについては本誌61ページに書かれてるので詳しくはそちらを読んでもらいたいのだけど、ヤマシタは何度もコケそうになりながらの走りで、すぐ後ろを走っていた松井さんは、ずーっとヒヤヒヤしながら「タケさんがコケたら轢かないラインはこっちだな」と念頭において走っていたにちがいない!
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12そしてそのナイトラン、じつは道を間違えて行き止まりに突き当たってしまったのでありまして、そこに至るまでの道ははっきりいって道じゃなかった……。だって背丈くらい伸びた草が生えてるなかを進んだんだよ!? 路面なんてまったく見えやしないから、オレは200%勘頼りの無我夢中で走ったのであります! いや~、ホント、コケずに走れた自分をホメてあげたい。だっていっしょに走ってるのは国際ラリーストばかりなんだから。ペース速いのよ……。
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13湖畔までバイクで入れるところに案内してもらったのだけど、ここのロケーションが最高! 大谷さんの絵心に火がついて、ここではけっこう時間をかけて撮影したのだけど……あれ? 本誌では使われなかったようですね。
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14その間、やっぱりヒマを持て余したライダーたちは湖畔をGSで散歩。水量が多いときは水がくる岸辺だけあって、ひと皮むくとヌルヌルの泥。百戦錬磨の国際ラリースト(ライダーはモンゴルラリーにも参戦する手練、篠原祐二さん)だって、ちょっとスロットルを開けすぎると……。
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15「あはは! ほら言わんこっちゃない」と笑いながら篠原さんをパスするのは、やはりモンゴルラリー参戦経験のある国際ラリーストでもあり、BMWマイスターでもある原 豪志さん(M.S.C HARA)。
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16「みんななーにやってるんですか、もう。こういうところはこうやって走るんですよ」とばかりにスライド走行を楽しんでいたけど、やっぱりズリーッとやりすぎてコケちゃったのは、BMW公認インストラクター(!)の齋藤栄治さん。いやー、シロウトとしてはこういう上級者がコケるシーンを見るのは楽しくてしかたないです! シャッターに指かけながら「コケろ~!」と呪いを送っていたのはナ・イ・ショ。
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17さんざん走った後のリアタイヤを見れば、手練たちがコケるのもわかるでしょ? むしろこんな状態なのにあんなバカでかいGSをそんなところで走らせて遊んじゃうってだけで尊敬……。
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18ひとしきり遊んでお腹もすいたので、峠のドライブインへ。おばちゃんひとりで営業していたところへ、いきなり大人数がきたもんだから、厨房がバタバタ。それを察した篠原さん、すかさず厨房に入って「俺、ラーメンつくるのうまいんですよ、手伝いまーす」。そしたら原さんもドンブリ並べてヘルプに入った。こういう連携プレーをその場の判断でさっとできるからこそ、国際ラリーストなんだよね。
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19そうやって作ったラーメンはなおさらうまい! 肌寒い晩秋の東北、味噌ラーメンは体にしみるのです。
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20腹ごしらえできたら、また仕事! 撮影なのです。R 1200 GSを走らせてるのは松井さん、しゃがみ込んで撮影してるのは大谷さん。その後ろでカメラをかまえてるのは齋藤さん。そしてこの写真を撮ったヤマシタがいるわけで……。カメラマン多すぎでしょ!
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21「そんなにカメラマンがいるとやりにくいよ~」と松井さんが言ったワケではありませんが、ヤマシタは別のライダーを撮るべく後ろを振り返れば、カラマツの枯葉で黄色く染まったダートを篠原さんが走ってきました。
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22Uターンしようとフロントを道路からちょいとはみ出したら、草に隠れた溝にフロントタイヤを落としたのは齋藤さん。アソビのツーリングだとやっぱり気がゆるむのか……いやいや、こうしてみんなの笑いを誘って緊張をほぐしてくれるのです。
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23というわけで、特集記事のウラ側、お楽しみいただけたでしょうか。今回の取材ツーリングに参加したライダー勢揃い。左から大谷カメラマン、原さん、松井さん、篠原さん、新田さん、旅の案内人をつとめてくれた菅野さん(F 800 GSをまるで250ccのように操る、やっぱりタダモノではないライダー)、プロスキーヤーの秋庭さん(R 1200 GS乗りで、スキーで鍛えたバランス感覚でGSを走らせるから、やっぱりタダモノではない)、そして齋藤さん。また、ここにはいらっしゃいませんが、仕事があるからと一足先に帰京したBMW Motorrad Japanの大隅さん(やっぱりこの人も華麗にGSを操る、タダモノじゃないオフ好きライダー)。カメラはタダの人であり下手の横好き・ヤマシタでお送りしました。ではまたどこかでお会いしましょう~!
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