VIRGIN BMW | 2014 MFJ全日本ロードレース選手権 第1戦『SUZUKA 2&4』BMW Motorrad編 トピックス

2014 MFJ全日本ロードレース選手権 第1戦『SUZUKA 2&4』BMW Motorrad編

  • 掲載日/2014年04月18日【トピックス】
  • 取材・撮影・文/安藤 正和(Office25)
2014 MFJ全日本ロードレース選手権の画像

『Team Tras 135HP』のみなさんと“DDC”を搭載するBMW HP4。

2014 MFJ全日本ロードレース選手権『SUZUKA 2&4』開幕!
国内最高峰ロードレースに挑むBMWチームの活躍をレポート!

2014年4月12日、13日の2日間、モータースポーツの聖地と言われる鈴鹿サーキットから、今年もMFJ全日本ロードレース選手権シリーズが始まりました。国内最高峰のロードレースJSB1000クラスに挑戦するBMWチームは計4チーム。『Team Tras 135HP』、『Flex D.R.E.Motorrad 39』、『TEAM VITAL SPIRIT SHARK ENERGY DRINK』、『Motorrad Toyota ナガサカレーシング』です。ライダーは寺本幸司選手、酒井大作選手、武石伸也選手、辻本範行選手、野田達也選手の5人。

今年もっとも注目すべきポイントは、BMW独自の電子制御サスペンションシステム“DDC”(ダイナミック ダンピング コントロール)を搭載するHP4が走るということ。能動的、積極的可動によってマシン挙動を制御し、これまでにないマシンコントロールの可能性を秘めています。そのDDC搭載のHP4と、BMWチームのレース展開をご紹介します。

フォトTOPICS(写真点数/29枚)

2014 MFJ全日本ロードレース選手権の画像
01『Flex D.R.E.Motorrad 39』のみなさんとBMW S1000RR。
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02スプーンカーブを立ち上がる『Team Tras 135HP』の寺本幸司選手。「DDCサスペンションでの走行は今回が初めてだったので、どんな挙動を示すのか最初はわかりませんでした」とコメント。
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03スプーンカーブを立ち上がる『Flex D.R.E.Motorrad 39』の酒井大作選手。「転倒なくキッチリ完走してデータを残し、それを次に反映させることが大切」と強調。
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04『Flex D.R.E.Motorrad 39』の武石伸也選手は「予選から、あえて酒井選手とは異なるセッティングを試しています。 限られた時間の中でセッティングを進めるには、2台で異なる仕様を試すことが大きなアドバンテージになると思いますから」と、酒井選手とは異なるラインでスプーンカーブを立ち上がっていく。
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05スプーンカーブを立ち上がる『TEAM VITAL SPIRIT SHARK ENERGY DRINK』の辻本範行選手。
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06ヘアピンカーブの『Motorrad Toyota ナガサカレーシング』の野田達也選手。「自分でCADソフトを使って図面を引き、加工機械を使用してレーシングパーツを造って参戦しています」とコメント。
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07野田選手は「今年からタイヤをダンロップからブリヂストンへと変更しました。タイヤ自身に剛性のある低圧タイヤへの対応を取り組んでいます」とコメント。
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08「倒し込んでバイクを曲げていく瞬間、ライダーからサスペンションにアクションを入れるのですが、ここでDDCの制御が働いてしまうことがある」と今後の課題を口にする寺本選手。
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09フルバンクで旋回する酒井選手。「マシンは店頭販売の状態で、九州へ慣らしも兼ねてツーリングに行ってきました。その状態からレーシングパーツを組み込んでレースウィークに入りました。全開走行は金曜日が初めての状態です」とのこと。
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10デグナーカーブを立ち上がる寺本選手。「DDCを搭載したHP4は大きな挙動が出ない傾向があります。安定したストロークスピードにライダーが合わせるライディングを心がけています」とのコメント。
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11「8耐で組む酒井選手は疑いようのない素晴らしいライダーです。そしてそれは辻村猛選手に関しても同様です」と、チームメイトに信頼を寄せる武石選手(#75)と酒井選手(#39)。
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12「たとえばフロントフォークのスプリングが柔らかい場合、ブレーキをかけた際にストロークスピードが速くなります。この場合スプリングを硬いレートに変更し、セッティングを詰めていきます。ところがHP4の場合はDDCがストロークスピードを制御するため、そこに変化が現れません。セッティングの手法を変える必要性を感じました」と、寺本選手。
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13「レーシングライダーとして、チームの代表としてチームをまとめていかなくてはならない」と、デグナーカーブを疾走する酒井選手。
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14ヘアピンを立ち上がる寺本選手。「みんなでアイディアを出しながらセッティングを進めていくうちに、徐々にDDCのことがわかり始めた、という感じです」と語る。
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15デグナーカーブを立ち上がる寺本選手。「ギャップや縁石を乗り越えるときに、通常のサスペンションとDDCによるサスペンションとの違いを顕著に感じます」。
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16「寺本選手の経験から得られるインフォメーションと、セッティング能力の高さによって大きく進歩することができた」と、武藤監督から高い評価を受ける寺本幸司選手。
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17『Flex D.R.E.Motorrad 39』ガールのOlyaさん(左)とAnneiさん(右)。
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18出走前のグリッド上でサムアップする寺本選手。左に立つのはカーボン職人集団『Tras』の新田代表。今年はHP4の外装を手がける。
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19グリッド上の『Flex D.R.E.Motorrad 39』の酒井大作選手。「毎年そうですが、開幕戦の舞台に立てたことに対する悦びと感謝の気持ちでグリッドに立ちました。これから始まるんだ!という思いで集中していました」と語る。
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20第2コーナーをクリアする寺本選手。
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21第5コーナーを疾走する酒井選手。
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22逆バンクでのバトルシーン。先頭から『Flex D.R.E.Motorrad 39』の武石選手、『Team Tras 135HP』の寺本選手、『NTS チームノリック ヤマハ』の野左根航汰選手。
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23シケインでのバトルシーン。先頭から『Team Tras 135HP』の寺本選手、『Flex D.R.E.Motorrad 39』の武石選手、『NTS チームノリック ヤマハ』の野左根航汰選手。
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24ラストラップのシケイン進入①「数周前から野左根選手が必ずアウトから来てパスしたり、パスしようとしていたので、ファイナルラップでも必ずアウトから来るだろうと思いました。そしてわざとインを閉めるふりをしてアウトを空けました。今回ブレーキとブレーキパッドはノーマル(標準装備)を使っていたので、ブレーキは厳しい状況でした」(寺本選手)。
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25ラストラップのシケイン進入②「無理できないブレーキでフロントとリアをフルに使って、20周のレースの中で一番ハードなブレーキングをしました。ただアクセルを戻すタイミングだけは野左根選手にばれないよう早めに、しかしゆっくりと戻しました。野左根選手は僕がいつもどおりブレーキングが早いと錯覚して進入していったと思います」(寺本選手)。
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26ラストラップのシケイン進入③「しかし僕がジワ~ッとスロットルを閉めていっているので野左根選手はブレーキングポイントを奥に取らざるを得なくなります。僕の減速するスピードが遅いので、野左根選手が想定した距離感でパスできない状況になるんです」(寺本選手)。
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27ラストラップのシケイン進入④「野左根選手を横に並ばせて、少し頭が出るのが精一杯というように抑えるつもりでした」(寺本選手)。
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28ラストラップのシケイン進入⑤「でも、僕も限界ギリギリのブレーキングでした」(寺本選手)。
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29ラストラップのシケイン進入⑥「ギリギリの状態から少しだけリアをスライドさせながら、(レコードラインを)オーバーしながらなんとかクリアできました」(寺本選手)。

『Team Tras 135HP』 寺本幸司選手

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「BMW HP4に無限大の可能性を感じます。この電子制御サスペンションDDCの潜在能力を120%引き出し、レースを戦っていくことが僕たちの使命であり目標です。この日本で初めてのDDCによる挑戦に注目してファンの方に応援していただけたら、と考えております」

『Flex D.R.E.Motorrad 39』 酒井大作選手

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「我々の活動のコンセプトは、BMWというメーカーの素晴らしさや楽しみ方、BMW S1000RRのポテンシャルの素晴らしさを、全国のBMWファンのみなさま、オートバイファンのみなさまに伝えていくことです。その想いでレースを戦っていきたいと思います」

『Flex D.R.E.Motorrad39』 武石伸也選手

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「非常にポテンシャルの高いマシンで、いい形でスタートを切ることができました。今後、BMWオーナーのみなさまにワクワクしていただけるようなレースができると思いますので、応援のほど宜しくお願いします」

『Team Tras 135HP』 武藤 昇監督

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「最初はDDCサスペンションがここまで使えるとは思いませんでした。短期間でセッティングが進んだことを驚くと同時に、大きな可能性を感じています。目標は鈴鹿8耐に照準を置いています。DDCとダンロップタイヤとのマッチングを高めて入賞を目指します」

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