VIRGIN BMW | BMW BIKES 81号「冒険の旅 9」ウラ話 トピックス

BMW BIKES 81号「冒険の旅 9」ウラ話

  • 掲載日/2018年01月29日【トピックス】
  • 写真・文/山下剛
BMW BIKES 81号「冒険の旅 9」ウラ話の画像

まずは12~13ページにまたがって見開きでドーンと載せてる、GSと冒険者たちが勢揃いした写真。色づいた山々と陽光に透けるススキが、季節の移ろいを完璧に表現してますね。

「冒険の旅」のウラ側をのぞき見する番外編

BMW BIKES 81号「冒険の旅Ⅸ」、皆さんご覧いただけましたでしょうか。 ローマ数字を読めないヤマシタはいったい何回目の冒険なのかわかりませんが、とにかくずいぶんと数を重ねてきてるようです。

私は途中から参加したので(初めのうちは指をくわえて眺めてました)、それほど多くの冒険をこなしてはいないのですが、国際ラリーストがずらりと揃う林道行は、それについていくだけで十分冒険なのです(とはいうもののペースが速いとか獣道を行くわけではありませんよ、念のため)。

というわけで、冒険の旅のウラ話を紹介しましょう。 大谷耕一カメラマンによる、BMW BIKES 81号の美しい写真と合わせてご覧ください!

BMW BIKES 81号「冒険の旅 9」ウラ話の画像

BMW BIKES Vol.81 P12-13

BMW BIKES 81号「冒険の旅 9」ウラ話の画像

さて、こちらはやや画角が違うものの同じときに撮った写真ですが、ずいぶんと印象が違うことに気づいたでしょうか。これは写真のホワイトバランスといって、光の色温度の違いによるものです。先の写真は色温度を高く設定して撮ったもので、そうすることで黄や赤を強調することができます。こちらはホワイトバランスを自動設定したもので、実際の見た目に近いものですが、秋らしさを演出するには色温度を高くしたほうが効果的です。

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GSだけの写真はボツになったようです。このときの大谷カメラマンはバイクのハンドルを支えにして、シャッタースピードを遅くして撮影していました。これはススキが風に揺れるところを狙ってたのですが、あまり風が吹いておらずなかなか狙った絵を撮れない……。それはさておき、シャッタースピードを遅くしたときの手ブレを防ぐには三脚がもっとも適していますが、こうして固定された物体を支えにすることでも手ブレを軽減できますよ。

BMW BIKES 81号「冒険の旅 9」ウラ話の画像

BMW BIKES Vol.81 P14-15

BMW BIKES 81号「冒険の旅 9」ウラ話の画像

ページをめくって次の写真。稜線に近く、遠景が開けた場所は林道の撮影スポットですね。バイクの動きに合わせてカメラを動かし、遅めのシャッタースピードで背景をぶれさせる手法を「流し撮り」といって、バイクの走行場面を撮るには欠かせないテクニックです。シャッタースピードが速めのヤマシタの写真と比べると、臨場感の違いがわかりますね。ライダーは左から櫻井伸樹編集長、田中ゼンスケ(元BMW BIKES編集部員)、菅野史拓さん(毎回岩手から遠路はるばるやってくる豪腕GS乗り)。

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14ページ下段は、先行するGS集団を撮ったものです。ライダーの視線に近い構図なので、やはり臨場感たっぷりの1枚です。こうした写真を撮るには、集団走行の最後列から狙うわけですが、冒険の旅では松井勉さんが大谷カメラマンを後ろに乗せて撮るのが定番。そりゃなぜかって運転がしっかりしてないと写真を撮るどころじゃないからで、まちがってもヤマシタの後ろじゃ撮れないわけですよ。

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15ページの写真は、流し撮りの真骨頂ともいうべき1枚。スローシャッターにすることで、バイクの手前にある木々や葉を透かすことができるんですね。流し撮りをせずふつうにシャッターを切ると、こんな感じでバイクが見えない、ダメな写真になってしまうわけです。ライダーは左から篠原祐二さん(国際ラリースト)、新田正直さん(冒険の旅の首謀者でありトラス代表)、そして松井さん。

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というわけでヤマシタも流し撮りにチャレンジ! これでシャッタースピードは1/20です。いい感じに背景が流れてバイクにピントも合ってますが、いかんせんバイクが通過してしまって後ろ姿なのがダメですね…。それはさておき、峠道や林道のヘアピンカーブはこうして上から道路を見下ろせるポイントがあることが多いので、マスツーリングで素敵な写真を撮りたいなら覚えておくといいかも。

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BMW BIKES Vol.81 P16

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16ページは全面にドーンと大きく、こちらへ向かってくるGSを捉えてます。水しぶきの迫力がたまらないですね。元BMW BIKES編集部員の田中ゼンスケはなぜか今回「水たまり役」になってました。バイクが汚れるし、滑りやすいからどうしても水たまりを避けてしまいますけど、なんだかんだやっぱり楽しいんですよね、バシャーと水飛沫をあげて走るのって。

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水飛沫の瞬間は、後ろ姿でもけっこう様になるもんです。こういう写真を撮るときはシャッタースピードを速くして、水飛沫の形がはっきり見えるように撮るのがコツです。それと望遠レンズを使うのも忘れちゃダメですよ。さもないとカメラごとずぶ濡れになるかも!

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同じようにカメラに向かって走ってきているのは松井さんとR1200GSA。長い直線区間で撮っているように思えますが、実は舗装路から10mほど入ったダートで、大谷カメラマンのすぐ横にはヤマシタが駐車したF700GSが。望遠レンズは遠いところを撮るだけじゃなく、周辺の余分なものを切り取るためにも効果的なんですね。

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そうしてすかさず撮影した写真をチェックする大谷カメラマンと松井さん。「おっ、いいですね!」「んー、でももうちょっと道の右側を走ってきてくれたほうがいいかな」「了解!」てな感じで撮影は進んでいくのです。

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BMW BIKES Vol.81 P17

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17ページの2枚、実は同じ場所で撮影したものです。上段で松井さんが走っていく先は、ほんの20mほどでこんな感じのちょっとした広場で行き止まり。バイクから距離をとって中望遠を使うのも、ツーリング写真をうまく撮るコツのひとつです。

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林道からちょっと脇道へ行くと、沢に下りられるポイントを発見。ここがなかなか絵心をくすぐられる景観で、GS好きならたまらない場所。しかし地面を荒らさないよう、3人がかりで押して行き、何度も切り替えして方向転換。

BMW BIKES 81号「冒険の旅 9」ウラ話の画像

BMW BIKES Vol.81 P18-19

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誌面では18~19ページにまたがって、M.S.C. HARA代表の原豪志さんが森閑とした雑木林にアーバンGSと佇んでいるカットが使われています。アーバンGSの位置は同じですが、大谷カメラマンはこんなに離れたところから撮影しています。先のヤマシタの写真と比べると、高い場所から見下ろすことで川の流れがくっきりと浮かび上がり、雑木林のひんやりとした空気感がより伝わりますね。

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それにはもうひとつウラ話がありまして、こちらの写真はこの場所を初めて見つけたときの写真です。このときは日差しが強く、雑木林に陽光のムラができてます。しかし大谷カメラマンは「もっと日が傾いて光が均一になってからのほうがいい」と、先に他のポイントの撮影を済ませ、再びここを訪れて撮影したのです。川面の光り方がまったく違うのがわかるでしょうか。

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いい写真を撮るためには、被写体との位置関係が大切です。カメラマンは労を厭わず、登れるところは登るのです。もちろん違法なことや危険なことはNGですよ。

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BMW BIKES Vol.81 P20

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さて、20ページ上段は冒険の旅メンバー勢ぞろいカット。めずらしくヤマシタも被写体になりました。8台ものバイクを収めるには位置取りが大切。大谷カメラマンも車両移動を手伝います。

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一度は揃ったものの、2ページにまたがって写真を大きく使う場合のことを考え、真ん中は空けておいたほうがいいとの判断で仕切り直し(結局見開きでは使わなかったのですけど)。

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さすがに8台ものGSを揃えるとなると全員で車両移動です。こうしてみるとヤマシタは写真ばっかり撮って車両移動を手伝ってないかに思えますが、シャッターを何回か押したらちゃんと手伝ってますからね!(撮って書いてやってると、まあいくらでも言えちゃうのです)

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そうして車両の位置が決まったところで、まずはバイクだけで撮影。松井さんが大谷カメラマンのすぐ横でチェックしてます。

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隊列を組んで走るGSの集団。スローシャッターで地面が流れてるから躍動感がありますね! G310GSを走らせているのは篠原さん、R nineTアーバンG/Sを走らせているのは原さん。今回はこのふたりのツーショットがなかったのが残念! ちなみにこうした写真を撮るときは、大谷カメラマンを乗せた松井さんが先頭を走ります。

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BMW BIKES Vol.81 P21

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さて、冒険の旅の掲載写真解説ももうすぐ終わり。まずはG310GS。排気量を考えるとやや大柄ではありますが、ダートに持ち込んでみたら兄貴たちに負けじと踏ん張る走りでした。メンバーも今回が初見なだけあって興味津々。

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このときの撮影は逆光で、しかし遠景に霞む山並みも写したいということで、松井さんがストロボを持ちます。日中でのストロボは被写体をくっきり照らし出してくれますね。

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G310Rの走行シーン。こちらは日陰で暗く、スローシャッターで背景を流しつつGSを浮かびがらせるためにストロボを使ってます。ライダーは篠原さん。

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林道に限ったことではありませんが、走行写真を撮るときはカメラの死角かつ道路を見渡すことができ、さらにライダーからも見える位置にスタッフが立ち、安全確認をしてサインを送ってます。

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R nineTアーバンG/Sを走らせているのは原さん。車名にアーバンとついているだけあってハードなダート走行には向きませんが、林道を走るくらいならお手の物で、GSの血統を感じさせてくれます。それと、排気音がけっこういいんですよ。

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こちらはヤマシタの流し撮りチャレンジその2。シャッタースピードは1/60です。流し撮りは被写体のどこかにブレがなくピントが合っていればOKで、シャッタースピードを遅くするほどバイクとライダー全体がブレずに写ることはなくなります。ライダーのヘルメット、またはバイクの顔(ヘッドライトやアッパーカウル)かエンジンがビシっと来てればいいのです。

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しかしこの写真のようにバイクもライダーもどこにもビシっとしたところがなくても、躍動感があればそれでOKだったりもします。

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こちらのアーバンG/Sのイメージカットは、18~19ページの大きな写真と同じ位置にバイクを置いて撮ったもので、被写体のそばで広角レンズを使った写真と、望遠レンズで離れたところから撮った写真の違いがよくわかると思います。それと前述した色温度。これを低くすると写真全体が青味がかり、空気の透明感や冷たさを演出するのにもってこいです。

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さて、ここからは誌面では使われなかったボツカットや、ヤマシタがテキトーに撮った写真とともに贈る「おまけ」。櫻井編集長(左、R1200GS)と松井さん(右、R1200GSA)が走ってくるところを道路脇の橋の袂に潜り込んで撮る大谷カメラマン。

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「今のでだいたいいいんだけど、松井さんがもうちょっと櫻井さんとの車間を詰めて走ってきて」との大谷カメラマンの要望に「了解しました!」と答えてしっかりと位置決めできるのは、やっぱり松井さんならでは。ヤマシタがやったら日が暮れます(だからやらない)。

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「水たまり役」となった田中ゼンスケのボツカット。背景の紅葉がいい感じだったので、あえて真横からの構図を狙ったのですが、大谷カメラマンの写真はどんなだったのだろう?

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順光で撮る紅葉もきれいですが、紅葉は逆光を使うチャンスでもあるんです。それともうひとつ、ススキは逆光に限るといっても過言ではないほど、逆光で撮るのにふさわしい被写体。とくに日が傾いた頃を狙って、ススキとバイクを撮ってみてください。

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隊列を追っかけながらシャッターを切った一枚。大谷カメラマンの写真と違い、手ブレを防ぐために高速シャッター(1/500)にしているので路面が流れず、躍動感はイマイチですね。

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ヤマシタのスローシャッターチャレンジその3。こちらは1/40秒。夕暮れの逆光で長く伸びるGSの影もいいですね。レンズの焦点距離は24・なので、これくらいのスローシャッターならヤマシタでもなんとかブレさせずに撮れます。というかこのへんが限界!

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被写体ブレと手ブレを防ぐため、スローシャッターでもブレにくい広角レンズで撮っておいて、あとから画像加工ソフトでこのようにトリミングしてしまうのもアリです。背景の紅葉が水彩画のようで幻想的な写真になりますね。ちなみにこちらのシャッター速度は1/25秒です。

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正午あたりで町に下りられないときは、持参してきた菓子パンや惣菜パンなどでハラヘリを解消。こうした食料は、フルパニアで走行している松井さんが運んでくれてます。だからメンバーは松井さんには逆らえない!?

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G310RとR1200GSのツーショット。冒険の旅では使われていませんが、他のページで掲載されてますね。ここでは櫻井編集長がストロボマン。

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崖ギリギリのところにGSを置くため、慎重に。4人がかりでゆっくりと車両を後退させていきます。

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ようやく町まで下りてきて、「手打 生そば」の看板に惹かれて入った蕎麦屋で昼食。窓際のカウンターは見晴らしがよく、そばの味を一段とおいしくしてくれました。しかしこの後、衝撃の事実が明かされたのです。店主のおばちゃん曰く「前のオーナーは手打ちだったらしいけど、私に代替わりしてからは手打ちじゃないのよ~」。それでも十分おいしいそばでしたけどね!

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撮影のため何気なくヤマシタが停めたF700GSですが、ちょっと地面が下がった場所だったことと、手前の草があるせいで、なんだか放置車両みたい。

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こちらは残念ながらのボツカット。隊列で林道を行く冒険者たちを見下ろすカットですが、ヤマシタが撮ったこの写真は、なんだか大谷カメラマンの肩に乗る小鳥たちみたいです。手乗りGS、なんちて。

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というわけで、冒険の旅・(で、何回目?)のウラ話もこれにておしまい。冒険の旅のメンバーを紹介しましょう。後列右から篠原祐二さん、原豪志さん、田中ゼンスケ、新田正直さん、松井勉さん、大谷耕一カメラマン、ヤマシタこと山下剛、前列右から菅野史拓さん、櫻井伸樹編集長。おつかれさまでした、来春の冒険で会いましょう!

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おまけのおまけ。冒険を終えて町に下りてきたら、南アルプスに連なる山並みが夕焼けに照らされてました。こういう瞬間を味わえるのは、やっぱりバイクツーリングだからこそですね。

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