VIRGIN BMW | 冒険したいGS乗りのための「林道10か条」 トピックス

冒険したいGS乗りのための「林道10か条」

  • 掲載日/2018年11月30日【トピックス】
  • 取材協力/BMW Motorrad Japan
    Text&Photo / Takeshi Yamashita

冒険したいGS乗りのための「林道10か条」 の画像

オフロード未経験者もこれさえ守れば明日からオフロードデビューできる、GS乗りのための林道走行ハウツー。

~オフロードビギナーが安心して林道を楽しむためのキホンのキ!~

一説によると全国100万人のGSライダーのうち(もちろん誇張です!)、林道を含むオフロード走行をしたことがある人は3割しかいないのだとか。GSはたしかにオンロードだけでもそのポテンシャルを最大限に発揮するスーパーバイクだが、やっぱりオフロードも走れるからこそのGSだ。

そこでGSの楽しさをもっと知ってもらうために、オフロードを走ったことがないGSオーナーたちに向けたカンタンなハウツーを伝授しよう。

オフロードといっても、ちょっぴり滑りやすくなるだけのこと。バイクを操ることについてはアスファルトの上となんら変わらない。ただその「ちょっぴり」のために、ほんの少しだけ注意点を増やせばいいだけのことで、特別むずかしいことは何もない。

これから伝授するのはちょっとした10のコツだ。これさえ覚えて実践すれば、GSで林道を走ることが楽しくてやめられなくなるからご注意アレ。

①ソロで行くな、仲間と行こう!

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林道では携帯電話の電波が届かない圏外になることも多く、そもそも交通量が少ない。そのためトラブルが発生すると一人では対処できないこともある。ディーラー主催の林道ツーリングに参加したり、インターネットで仲間を探したりして、まずは一緒に林道を走るGS仲間を作ろう。5~6人の仲間とロープがあれば、たとえGSが転落しても引き上げられるのだ。

②林道の走行速度は20~30km/hを厳守

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林道を管轄する林野庁によると、林道の設計速度は2車線を有する1級の林道でも最大制限速度は40km/h。林道によって異なるが、安全速度は20~30km/hとされている。なのでスピードを出そうという発想はそもそも必要なく、ギヤは2速、エンジンは低回転でトコトコ走る道路が林道だ。景色を楽しむ余裕を持ちながら、のんびりと走ろう。フラットダートであっても、ちょっとした石を踏んだだけでもスッテーンと転んで痛い目を見るのが林道だ。

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拳大の石を前輪で踏んでしまってバランスを失って転んでしまったの図。谷側に倒れたために起こすのにひと苦労……。こんなときはシリンダーヘッドを軸にして車体を回転させる裏ワザもあるが、ヘッドカバーがキズだらけになるのでよほどの緊急時だけ使うように。

③左側通行は一般道と同じ、徹底せよ

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もちろん林道も公道だから、通行区分は左側を厳守する。たいていの林道は1車線で、林道を使用する業者のクルマがつけたワダチが2本ついているものだ。バイクは左側のワダチを走行するのが原則だ。ただし左側のワダチが深くえぐれていたり、ガードレールもない崖だったりというのも林道では日常茶飯事なので、対向車に十分注意しながら適宜右側を通行しよう。

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林道も左側通行が原則だ。こういう道なら走りやすい。

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このように左側が崖、しかも崩れそうな路面状態のときは右側(山側)を通行しよう。

④カーブは大きくバンクさせずスローで通過

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カーブを曲がるためにはバイクを傾けなければならないが、傾けるほどにスリップの危険も高まる。とくにノーマルタイヤでは深い砂利や泥でスリップしてしまうことが多い。また、林道は先が見通せないブラインドカーブが多い。可能ならば、カーブではスタンディングしてスロー走行し、車体の傾きを極力抑えながら通過したい。シッティングで通過する場合もカーブはスローが原則だ。

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フラットダートならシッティングでもOK。でもカーブはやはりスロー走行が原則だ。

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林道はブラインドカーブだらけだ。このカーブはまだ見通しがいいほうだが、それでも落石やクレバスなどがそこかしこにあるので、カーブはスロー走行するべし。

⑤通れそうなワダチを賢くチョイスせよ

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前述したように、ワダチが2本ついた林道では左側を走行するのが原則だ。しかし左側のワダチが深くてエンジンが接触したり、あるいは泥や水たまりで危険そうな場合は右側のワダチに移動する。ワダチの中間地帯が平坦ならそこを走行してもいいが、雑草の根で凸凹していることも多いから注意。ワダチが深いときに無理やり抜けようとするとリヤタイヤだけワダチに残ってしまって脱出困難になる場合もあるので、ワダチからの脱出は段差が緩やかな場所がオススメだ。

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こんな路面の場合、ベストなラインは右側のワダチだ。しかしワダチの段差がそこそこあるため、左側にいるのであればそのまま水たまりを通過する。また、このケースならワダチの間の草が生えている部分はグリップもよく、走行しやすい。

⑥足がつくならつきまくれ

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ぬたぬたの泥や大きな砂利など、トラクション(駆動力)がかかりにくい路面では二輪二足走行が意外と効く。もしも両足が接地するのなら、スロットルを少しだけ開けつつ足でバタバタと地面を蹴ると、泥の上り坂でも登れてしまう。トラクションコントロール(ASC、DTC)がついたGSなら、二輪二足+トラコン効果でかなりの上り坂もイケてしまう。

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クローラー(キャタピラ車)がつけた跡も生々しい泥道の上り坂。このケースで左側のワダチを走っているとき、足をつくなら右にする。なぜなら左足をつこうとすると足が地面につかず空をきり、立ちゴケする危険があるからだ。林道で足をつくときは、地面が高いほうを選ぶ。

⑦ABSもトラコンもオンのままで走ろう

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電子制御テクノロジーの進化はすさまじいほどで、とくにここ数年に発売されたGSはABSもトラコンも制御が秀逸。国内屈指のビッグオフロードライダーの松井勉さんも、林道ツーリングではABSもトラコンもオフにすることなく走行しているほどだ。トラコンをオフにする場面があるとしたら、モトラッドデイズのスキーゲレンデを上るヒルクライムのような急斜面くらいで、林道ツーリングでは電子制御に任せたほうが安心かつ安全なのだ。

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ここはかなり水分が高い泥の上り坂で、ノーマルタイヤだったためにどうせ登れないだろうと思っていたら、トラコン+二足二輪走行が功を奏してトコトコと登れてしまった。しかしトラコンのせいでトラクション(駆動力)が落ちて登れない場合もあることも覚えておこう。

⑧足つきが悪いなら電子制御サスの設定を変える

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車種によってはダイナミックESAがライディングモードと連動するようになったが、個別に設定することも可能だ。エンデューロモードにした場合、サスペンションの減衰力が強めになり、シートにまたがってもサスペンションが沈みにくくなる。走破性そのものは上がるが足つきが悪化するのも事実で、足つきを優先したいならダイナミックESAを「ロード」にすると減衰力が弱まり、サスペンションが沈みやすくなって足つきが向上する。場面ごとでこまめに調整しよう。

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敷いたばかりの砂利路面は、とくにフロントタイヤをとられやすい。スロットルを閉じてしまうとなおのことフロントタイヤが深い砂利にとられ、転倒につながる。砂利が浅いラインを選びつつ、スロットルをパーシャルからちょい開けで通過しよう。

⑨泥のヌタヌタでは両足をステップに載せる

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水たまりやヌタヌタの泥が目の前に現れると、スリップしそうな怖さからついステップから足を離してしまいがちだ。しかしステップから足を離すと荷重位置がシートに移るため重心が高くなり、車体が不安定になりやすい。滑りそうな路面ほど、両足をステップに載せて荷重をかけておくと重心位置が低くなって車体も安定しやすい。できればスタンディングしてしっかりと重心を下げ、安定した状態で通過しよう。

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足が汚れるのを嫌って水たまりを通過するときに両足を上げてしまいがちだが、重心位置がシートに移動してしまう。足が泥で汚れるくらいは覚悟して、水たまりはステップに足を載せたまま通過しよう。

⑩停車時に足をつこうとするそのときが転倒の危機

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林道は路面が凸凹していたり泥で滑りやすいため、停車して足をついたときに転倒の危険がある。とくに谷側(斜面の低いほう)の足で車両を支えようとすると、足が空をきってしまって立ちゴケしやすい。停車時は山側(斜面の高いほう)の足で接地するよう心がけよう。また、滑りやすい靴底も立ちゴケの原因。擦り減ったソールは交換しよう。これはバイクのタイヤも同様で、林道へ行くときはオフロードに適したタイヤに交換しよう。

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トレールタイヤであってもこのくらいのトレッドパターンだと、泥道ではあっというまに溝に泥がつまってスリックタイヤ状態になる。ブーツのソールとタイヤはグリップ力が高いものを選ぼう。

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