VIRGIN BMW | #01 “もて耐”参戦への序章 HP2メガモトもて耐参戦記

#01 “もて耐”参戦への序章

  • 掲載日/2009年07月01日【HP2メガモトもて耐参戦記】
  • 取材協力/Tras  文/新田 正直
HP2メガモトもて耐参戦記の画像

がんばれ!『Tras チーム』

2008年にはHP2 Sportで参戦し、「もて耐史上初」となる外国車優勝を遂げたトラスチーム。今年はディフェンディング・チャンピオンとして、HP2 Megamotoで挑戦します。レース本番は8月22日(土)。当日はBMW BIKESのヒミツ集会&HP2オーナーズミーティングも同時開催し、みんなでトラスチームを応援しました。たくさんのご声援・ご参加、ありがとうございました!

はじまりはメトロツーリング
今年も“もて耐”走るぞ~!

2007年のル・マンで、約50年ぶりにBMWワークスチームが復活し、総合16位、オープンクラス優勝という成績を収めました。私と武藤さん(BMWジャパン)は、幸運にもBMWワークスチームの復活をこの目に焼き付けることができたのですが、同時にひとつの目標を掲げることにもなりました。HP2スポーツで日本の耐久レースに参戦するという夢です。

それは2008年、HP2スポーツで参戦した“もて耐”で、総合優勝というこの上ない輝かしい成績を残すことで叶ったのでした。もて耐史上初の外国車優勝という達成感に浸っていたのも束の間、気が付けば未曾有の不況といわれるまま年が明け、今年のもて耐が迫ってきました。

HP2メガモトもて耐参戦記の画像
2007年ル・マンで、BMWワークスチームの復活を遂げたHP2 Sportに跨る。このときの感動から、日本でもHP2 Sportで耐久レースに挑戦することがひとつの目標となった。

2009年夏、そもそも参戦するのかどうか? 参戦するならマシンは何にするか? ライダーは誰にするのか? 優勝を狙っていくのか? そんなことを考えるようになりました。喜ばしいことですが、私たちはディフェンディング・チャンピオンゆえの悩みができてしまったのです。レースの世界では、「マシンのポテンシャルの高さ」「ライダーの技量とチーム力」それに「運」、そういった要素が一つでも欠けたら輝かしい成績は残せません。ビジネスでも同じことが言えますね。

武藤「今年は、楽しみながらの参戦にしようよ」
新田「そうだね、目標はシングル順位」
武藤「勝つよりも、楽しいマシンがいいね」
新田「だったら、マシンはHP2メガモトにしよう。テレスコの倒立フォークで、車両重量はHP2スポーツと同じ! パワーは劣るけどバランスがいいし、おもしろいマシンができそうだね」
武藤「ライダーはどうする?」
新田「BMWが好きな人!」

武藤さんとそんな話をして4人のライダーが決まりました。松下ヨシナリは昨年のスタートライダーで優勝経験も多数、走って喋れてデザインして何でもこなす、とにかくオールマイティな人です。小川順司はボクサートロフィー表彰台常連。鶴岡一弥はR1100Sレーサーに乗るシャフター! そして武藤昇は、走って喋ってジャンケン大会までこなすBMWジャパン社員。この4人とトラスチームは、R1100Sの登場以来、テレレバー以外のBMWを走らせたことがないのも特徴のひとつです。

そうしてトラスチームのマシンとライダーが決まった後、メトロツーリングでBMW BIKES誌の永山編集長と会った私はこの話をしたのです。

永山「メガモトで参戦するんですか、おもしろそうですね。何らかの形でウチも協力しますよ」
新田「それならチーム監督をお願いしますっ!」

無事に監督も決まり、その日のツーリングの帰り道は、納車されたばかりのメガモトを走らせていました。ハンドリングは軽くてよく曲がる。エンジンの吹け上がりも軽く、これほど動きのいいフラットツインは初めてでした。「うわ~、すごく楽しいバイクじゃん」とつぶやきつつも、レーサー化にあたっての問題も感じていました。ベースがオフロードバイクだからステップ位置が低すぎるし、カウルもつけなくちゃならない。“もて耐”を走るにはかなりの改造が必要です。

さあここからが大変です(腕の見せどころ!?)。まずはラフスケッチを描き、マシンの仕上がりをイメージします。イメージが確定したらモデルの作成に入るのですが、ここで大きな難問が! ノーマルで容量13リットルのガソリンタンクでは、耐久レースを戦えません。でもタンクを大きくするスペースはどこにもない…! さあどうする!?

次回、メガモトのイメージを残しつつ、ワンオフでカーボン外装製作スタートです!

HP2メガモトもて耐参戦記の画像
納車したばかりのHP2 Megamotoで参加した2009年のメトロツーリング。このときBMWジャパンの武藤氏(写真右)と“もて耐”参戦への意志を固める。
HP2メガモトもて耐参戦記の画像
マシン製作の第一歩は、ラフスケッチを描いて最終的な仕上がりのイメージを固めることから。そのイメージを元に、今度はメガモトのシルエットを残しつつ、燃料タンク容量を稼ぐための実用的なデザインや、ライディングポジションを決めるためのシートやステップ位置などを詰めていく。
挑戦者
新田 正直 Masanao NITTA
ドライカーボン製品のデザインから設計、製造、販売まで、つねに新たな挑戦と遊び心をもってモノづくりに取り組む“ドライカーボンの職人集団” Tras代表。カーボンという“夢の素材”で、そのメリットを最大に活かしたハイクオリティな製品は世界トップレベル。自身もBMWオーナーとして、R100ロードスター、R1200RT、HP2 Megamoto(もて耐仕様)を所有。自社の技術力向上と新たな挑戦の一環として、2006年の鈴鹿8耐、2008年のもて耐など、周囲の人間と愉しみながらBMWでのレース参戦に挑む。毎年レーサーの製作(外装)を行い、単なる工業製品ではなく、誰もやったことのない付加価値のあるものづくりを目指すチャレンジャー。

がんばれ“Trasチーム”!

この記事に関するコメント(ご意見、ご感想、ご声援など)を受付ています。メガモトレーサー製作は、すべてプロフェッショナルの手により、豊富な知識と経験、確かな技術によって、レーシングユースを前提とし、参加する人やその周囲の人たちが愉しみながら行っています。

※ 現在はコメント投稿の受付をストップしています

これまでのコメント一覧

グランツマン さん

Trasチーム頑張ってください!
茂耐へ行きたくなってしまいますね!メガモトのレースコース姿を見たくなりました!
Tras Division Europe
グランツマン・グレゴリー

たけしです さん

今年も応援に行きまーす
メガモトの勇姿を見にねっ!

Tras メガモト欲しい! さん

すごいことやってますね…さすがものづくりのプロフェッショナルともなると、遊びのスケールが大きいというか、夢があって見ている方も愉しいです。
応援行きますよっ!

Tras 新田 さん

>グレッグさん
遠くスイスから見に来てくれるってことですか?

Tras 新田 さん

>たけしさん
毎年応援ありがとうございます!!武藤監督(あっライダーだった!)も喜んでおります(^0^)

Tras 新田 さん

>メガモト欲しい!さん
遊びだなんて?ものづくりチーム・メカチームは仕事そっのけで真剣に取り組んでいます。やっぱ遊びか!(爆)
応援よろしくお願いしまっす。(^_-)

注目のアイテムはコチラ

ピックアップ情報