VIRGIN BMW | ジェットボイル PCSフラッシュ BMWバイク パーツ&グッズ紹介

ジェットボイル PCSフラッシュ

  • 掲載日/2010年04月21日【BMWバイク パーツ&グッズ紹介】
  • 販売/モンベル テスター/田中 善介(バイクブロス) テスト方法/デイツーリング テスト期間/1日(気温5度?11度)
    ※写真の商品はプロトタイプです。実際の商品とカラーが異なります。
ジェットボイル PCSフラッシュの画像

JETBOIL PCS FLASH

キャンプツーリングからデイトリップまで
旅先の時間を豊かにするアウトドア用品

アウトサイドで楽しむものとして、バイクとアウトドア・レジャーはとても近い関係にある。したがってバイクを楽しむためのアイテムとして、アウトドア用品が候補に挙がるのは至極自然の流れ。走るだけが目的ではなく、旅先でのひとときを満喫するために、モンベルから販売されている米国生まれのアウトドア用調理器具、新しくなったジェットボイルを試してみた。

TRUE TEST !

車載道具のマストアイテムに加えておきたい

「バイクにアウトドア用品」と言うとどうしても「キャンプツーリング」のイメージを強く感じてしまうが、実際それだけではない。自分自身、1ヶ月間かけて北海道をキャンプしながらバイクで旅したこともあったが、そこで得られた体験には、日常のバイクライフにもフィードバック出来ることがたくさんある。ウェア選びやレイヤードはもちろんのこと、パッキングも同様だし、出先でのトラブルを想定した車載工具や、それ以外の道具選びにも言える。アウトドア用品は「バイク用」と謳っていないだけで、実はバイクライフを豊かにするアイテムに溢れている。

今回テストしたジェットボイルは、2003年に米国で登場したアウトドア用調理器具。すでにご存知の方も多いと思うが、たった90秒足らずで約 250ml の水を沸騰させる、熱伝導効率が極めて高い画期的な低燃費高効率ポットだ。最大の特徴はクッカーの底面に一体化されたフラックスリング。薄いアルミニウム合金の板をひだひだのリング状に成形したもので、これがガスバーナーからの熱を効率良く吸収し、保温クッカーの中身へ伝える仕組みになっている。いわゆる保温クッカーと熱効率の高いストーブがセットになったもので、その手軽さとパフォーマンスの高さから、全米のアウトドア愛好家に高く評価されて一躍大ヒットとなり、2005年にはモンベルが正規ディーラーとして、日本での取り扱いを開始した。

マイナーチェンジとなった2010年モデルでは、基本的な構成は変えず、細部の見直しによって使い易さが向上し、カラーバリエーションも鮮やかな4色に。そして「ヒートインジケーター」という新機能が追加された。ヒートインジケーターは、クッカーを覆うネオプレンカバーに装備された「お知らせ窓」のようなもので、内容物が沸騰に達するとオレンジ色に変わるので、少し離れた場所にいても沸騰が確認出来て便利。ガスカートリッジの無駄遣い防止にも。

ちなみに商品名となっている「PCS」とは「パーソナル・クッキング・システム」の略。主要構成部品はクッカー、バーナー、そしてガスカートリッジの3つ。使い方に慣れてしまえば、それらを収納状態から使用可能状態にセットし、お湯を沸かすまで3分程度。“超” イージーなユニットだ。それぞれが別々の一般的な物と違って作業工程が少なく、実にスマート。液体燃料も電池もマッチもライターも不要(とは言え、もしもに備えてライターは携帯することをおすすめします)。使わない時は構成パーツを全てクッカーに収納出来て、どこへでも持って行き、どもででもお湯が沸かせる。しかも軽量コンパクトと来れば、キャンプツーリングだけを目的としたものではなく、日常のバイクライフにも活用出来るのではないだろうか。

テストを終えて

車輌の撮影も兼ねてちょっと郊外へ持ち出してみた。収納力と積載性に優れた BMW の場合、パニアケースに入れても当然邪魔になんかならない。途中のコンビニエンス・ストアで水とカップヌードル、それにインスタントコーヒーを仕入れて移動し、仕事の合間に使ってみた。たかが簡易食品でも、青空の下では実に美味しく感じる。ジェットボイルを取り出してからアッという間にお湯が沸く、このアドバンテージは非常に大きい。これを日々のバイクライフに活用しないなんてもったいない。長距離キャンプツーリングはもちろんだが、天気の良い休日に、通い慣れたビュースポットへひとっ走りしてコーヒーブレイク、なーんてことが気軽に出来てしまう。パニアケースにひとつ忍ばせておきたいアイテムだ。

ココがすごい!

せっかちなライダーをイライラさせない沸点到達時間の短さ! 気温が低くても風が強くてもパフォーマンスに変化が少ない。それに収納がコンパクトなこと。

ココがイマイチ

鮮やかな配色のネオプレンカバーは、使用頻度に伴う色褪せが早そうなので、収納・保護用にスタッフバッグも欲しいところ。機能的には何の問題も無いけどね。

ジェットボイル PCSフラッシュの詳細

ジェットボイル PCSフラッシュの画像
ジェットボイル最大の特徴であるクッカー底部の波状プレート(フラックスリング)。カップ底面の表面積を増やしている。
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クッカー本体は断熱性に優れたネオプレンカバーに覆われているため、お湯が沸騰している状態で握ってみても熱さは感じない。
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セット一式。ほかにもガスカートリッジに装着する転倒防止のスタビライザー(足)と、他のクッカーが載せられるゴトクも付属。クッカーの底のカバーは計量メモリ付で計量カップとしても使用可能。
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ガスカートリッジ含め、道具一式は全てカップに収納出来る。収納時のサイズはφ104mm×高さ180mmとコンパクトなもの。
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燃料にはジェットボイル専用のガスカートリッジ「ジェットパワー」(税込360円)を使用する。接続部分は標準的なもの。
ジェットボイル PCSフラッシュの画像
弾力性のある上蓋には飲み口も。素材はプラスチックとゴムの中間のようなTPE(熱可塑性エストラマー)を採用。リサイクル可能なので環境にも優しい。
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