VIRGIN BMW | クーケース V50 リフレックス スペックF BMWバイク パーツ&グッズ紹介

クーケース V50 リフレックス スペックF

  • 掲載日/2010年09月21日【BMWバイク パーツ&グッズ紹介】
  • 販売/N-PROJECT 取材協力/スパイア  テスター/山下 剛 テスト方法/市街地(通勤) テスト期間/1週間
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COOCASE V50 REFLEX Spec-F

かゆいところに手が届いた
樹脂製ケースは使い勝手に優れるか

BMW は純正ケースの出来がとてもよく、メインキーと兼用できるシステムは煩わしさがなく本当に便利だ。それだけにサードパーティ製ケースにはなかなか目がいかないが、N-PROJECT が扱う『 COOCASE(クーケース)』には、細やかな機能が盛り込まれている。その実際の使い勝手がどうなのか、R1200R と GS に装着して試してみた。

TRUE TEST !

取付は簡単、固定もしっかり

今回テストしたのはクーケースシリーズのトップモデル『リフレックス・スペックF』で、50L容量のケースにリモコンや防犯アラーム機能を持つ『iLOC』、LEDストップランプ、インナーライナーが付属するフルオプション仕様だ。

ベースプレートは樹脂製の汎用で、車体にキャリアがついていれば取付は容易だ。今回は付属するM6×30のボルトでは短かかったため、10mm長いM6×40に交換したが、それ以外では何も問題なく30分で取付完了。

さっそくクーケースをベースプレートにはめ込む。ツメは計4ヶ所あり、形状も大きい。iLOCシステムを作動させるための電源コネクターの接続もスムーズ。ケースを揺らしてみるが、ガタもなくしっかりと装着された。

さっそくリモコンキーロックを試してみる。今どきの四輪のようにボタンひとつで施錠できる機能だが、これはけっこう便利だ。とくに暗がりでケースを開ける際に、鍵穴を探す面倒がなかったし、フタを閉めると一定時間でオートロックされるのも頼もしい。

残念ながらストップランプは点灯できなかった。原因は CAN バスがクーケースを不明な電装部品として検知したためと考えられる。こうした問題があるため、電装系の配線をするなら正規ディーラーに相談することを推奨する。

リモコンを使わずとも、フタの開閉に関しては使い勝手がいい。純正ケースと違い、サードパーティ製樹脂ケースの多くはキーを使って施錠操作をしないとフタの開閉ができない構造のものも多いが、クーケースはキー操作なしでフタを開閉できる。

おそらくはケースの加工精度が高いのだろうが、フタの開閉やロックがスムーズかつ堅牢で、安心感があるのは美点といえる。

テストを終えて

iLOC システムは便利だが、待機状態でも電力消費するため、バッテリーへの負荷が気になる。ケース内部に電源スイッチがあるのでマメにオンオフしたい。しかしトップケースとしての基本性能が高く、キーによる施錠やフタの開閉、インナーライナーの質感など、使っていて心地いいという点は優れた道具である証拠だ。

トップケースの購入を考えているなら、候補に入れたい商品である。

ココがすごい!

インナーライナーやロックシステムなど実用性の高い付加機能もなかなかだが、樹脂製ケースとしての丈夫さ、フタ開閉の正確さ、防水性などの基本性能も高い。

ココがイマイチ

スイッチオフできるものの、リモコンキーや盗難防止装置は待機状態で電力消費するためバッテリーに対する注意が必要。

クーケース V50 リフレックス スペックFの詳細

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容量50Lのリフレックスには、ヘルメットが2個すっぽりと入る収納性がある。インナーライナー(Spec-F以外はオプション)を装備していれば、振動による擦れで傷がつくことも防げるのが長所。
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リモコンキーロックは5メートル程度なら問題なく作動する。フタを閉めた後に施錠しなくても一定時間(約15秒)が経過すれば自動的に施錠するオートロック機構も備えるが、キーの閉じ込みにも気をつけたいところ。
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今回のテストではLEDストップランプをブレーキ連動で点灯させられなかった。おそらくはCANバスが不明なデバイスとして認識してしまったためと推測する。この写真はバッテリー直結で点灯テストしたときの様子。
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リモコンキーの他に、通常のキーも付属する。ケースの固定およびフタの開閉はこのキーだけで施錠可能。上の赤いボタンでフタ開閉、下の赤いボタンでケースの取り外しを行う。
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