VIRGIN BMW | 試乗レビュー写真速報 K1300S トピックス

試乗レビュー写真速報 K1300S

  • 掲載日/2009年10月09日【トピックス】
  • 取材協力/BMW Motorrad Japan  写真/磯部 孝夫  取材・文/田中ゼンスケ
K1300Sの画像

先代には見られなかった“まろやか”なエンジン・フィーリングで、じつに爽快な走りを愉しませてくれる。スポーツ・マシンにしてはポジションにゆとりもあり、前傾が辛いということもない。「スムーズなハイスピード・クルージング」とはよく言ったものだ。

BMW 史上最速&パワフルなスポーツ・マシン
愛車で富士スピードウェイを思いっきり走る!

とにかく速くてパワフル、でも他メーカーのスーパースポーツ・マシンのような、難しさや怖さは感じられないBMWの不思議なモンスター・マシン。K 1300 Sはそんな印象のマシンだ。先代のK 1200 Sが2004年、今回のK1300Sが登場したのは2009年春なので、わずか5年という短い期間で、もう世代交代ということになる。同時にリリースされたRやGTを含め、実際に乗ってみると見た目の代わり映えの無さとは裏腹に、中身はずいぶんと進化、いや、熟成されていることが判る。

BMWは時間を掛けてひとつのエンジンをじっくりと熟成させていく手法が得意なようだ。それが開発技術の発展と共に速度を増し、たった数年で量産市販レベルにまで落とし込むことを可能としている。K1300Sの試乗インプレッションの前に、まずはその車体のディテールをご紹介しましょう。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

K1300Sの画像
01全体的に“まとまった感”のあるスタイリング。パッと見で先代との違いに気付くのは、サイレンサーの形状とフロントマスクのエアインテーク部分くらいだろうか。
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02大柄なボディなのにそう感じさせないのは、巧みなカラーリングの切り替えしによるものだろう。ライダーへ与える視覚的効果も熟考しているに違いない。
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03まるで近未来的な戦闘機を思わせる尖ったフロントマスク。クルマのバックミラー越しでも存在感を主張する。どことなく鳥のクチバシのような、有機的な印象も…。
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04ヘッドライト下部左右から覗くエアインテーク。もともとサイドカウルに隠れていたデザインが見直され、エラ状のサイドトリムに。工業デザインとしての熟成度合いが見られるところ。
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05もはやお馴染みのBMW Motorrad デュオレバー・フロントサスペンション。材質の変更による計量化とサスペンション・トレラベルの短縮など、外観には現れない変更が加えられている。
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06ハンドル幅や垂れ角は狭くもなくキツくもなく、ほど良いポジションに。トップブリッジのデザインも微妙に変更されている。ダミータンク上に設置されているのはBMW純正ナビゲーション・システムの『BMW Zumo Navigator』(税込み本体価格9万9,750円)。
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07基本的な構成はK1200と同様のメーターパネル。しかし文字盤の色がスピードメーターは白、タコメーターが黒と、先代とは逆パターンに。スピードメーターでは針の0地点の位置も変更されている。
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08左手スイッチボックス。左右に分けられていたBMWならではのウィンカー・スイッチはワンボタン・タイプ、いわゆる通常のものに変更された。ほか、ハザード、インフォメーション、ESAやASCの切り替えスイッチが集約される。
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09ちょっと上から見ると、スイッチボックスの向こう側にハイビーム・スイッチが備わる。手前に押すとパッシング、反対に“向こう側へ起こす”とハイビーム状態になる。
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10右手スイッチボックスにはイグニッション/キルスイッチとグリップヒーター・スイッチ(Hi LineとPremium Lineに標準装備)のみ。
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11座面後部は幅が広く、前部は狭く絞られているため長時間走行でも疲れにくく、足を地面に降ろすときも外側へ広がらず接地し易い形状。オプションでシート高820mmのシートも用意される。
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12テールライトは新デザインのクリアレンズにLEDタイプを採用(K1300R共通)する。赤い部分が常時点灯し、ブレーキング時には上部も点灯。視認性、耐久性ともに向上している。ナンバー灯もLEDで照射する。
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13シート下はご覧のとおり、補機類がみっちりと詰まっている。タンデムシート部分の下にはちょっとしたスペースが見られるが、収納と言うよりはただの隙間のような印象。
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14プレミアムラインに標準装備となる『ギアシフトアシスト』。60km/h以上で走行中、クラッチ操作無しでシフトアップが可能な機構。慣れると意外と便利で愉しい。
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15走行フィーリングの“まろやかさ”を演出する原因のひとつが、2段階の減衰で加減速のトラクション・ショックをいなす新型のドライブシャフトだろう。走り出しやシフトチェンジの際、その反動を軽減してくれる。
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16オイル循環はドライサンプ式を採用し、残量の確認は車体右側、シート下に配置されたオイルレベルゲージで目視出来る。
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17六角形の新型ショートサイレンサー(K1300Rも同様)。電子制御式エキゾースト・フラップ・コントロールを採用し、クローズドループ制御の三次元触媒も併用することで最適な排気を可能としている。
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