VIRGIN BMW | 試乗レビュー写真速報 R1200GSアドベンチャー(2010) トピックス

試乗レビュー写真速報 R1200GSアドベンチャー(2010)

  • 掲載日/2010年03月25日【トピックス】
  • 取材協力/BMW Motorrad Japan  写真/山下 剛(BMW BIKES編集部)  文/田中ゼンスケ
R1200GS Adventureの画像

「乗れるモンなら乗ってみな」と言わんばかりの巨躯は相変わらず。エンデューロ・ツアラーのハイエンド・モデル。1200ボクサーとなってからスタイリングに大幅な変更は無い(別売りのアルミニウムケースを装着した状態)。

『陸の王者』にも新型 DOHC ボクサーを搭載
見る者を圧倒する姿は変わらず継承される

2010年2月13日(土)、ニュー R1200GS(DOHC)と同時リリースとなったニューR1200GSアドベンチャー(DOHC)。もともと GS のバリエーション・モデルという位置付けだったアドベンチャーですが、時代とともに2台の GS それぞれの役割は枝分かれし、違う道を走り始めています。GS はこれまでのクロスカントリー的なキャラクターからオンロード志向へ、そしてアドベンチャーは本来の GS (ゲレンデ・シュポルト)の血筋を継承し、よりアグレッシブなエンデューロ・ツアラーとして、威風堂々たる『陸の王者』の道を進んでいます。

先代から外観での大幅な変更は無く、相変わらずの巨大なボディはいつ見ても圧倒されます。巨大な燃料タンクはもとより、頑強なスチールパイプ構造のプロテクター、ラゲッジ・ラックやそこに装着される無骨なアルミニウム製ケースはいかにも「強そう」な雰囲気。荒野を走破するための長いサスペンション・トラベルは車高をグンと引き上げ、跨ることから冒険の始まりとも言えます。

DOHC ボクサーの搭載によってさらに逞しく、冒険の頼れるパートナーとして、メーカーがいま実現可能なことは全てやり尽くした感があります。そんなニュー・アドベンチャーの詳細をご紹介しましょう。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

R1200GS Adventureの画像
01左右アルミニウムケースを装着した状態では、ハンドル幅目一杯まで車幅が拡張。ケース用ホルダーはステンレススチール製の頑強なもの。
R1200GS Adventureの画像
02容量は右側44L/左側(サイレンサー側)38Lを誇る。防水、ロック付、かなりタフ。同様に容量32Lのアルミニウムトップケースも専用ホルダーで装着可能。
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03BMW のアイデンティティのひとつである左右非対称のデュアルヘッドライトやLEDのウィンカー、ラジエーターへのエア導入板は R1200GS 同様。ロングフロントフェンダー、容量約33Lの燃料タンクが存在感をアピール。
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04角度調整可能な大型ウィンドシールド、さらに左右のウィンドディフレクターを装備。頭部から上半身全体まで、風圧からライダーをカバーする。巻き込み風はほとんど感じられない。メーターは GS 同様。
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05GS 同様、ハンドルクランプを前後逆にセットすることが出来る。体格や乗り方に応じて、ハンドル位置を前方へと調整したい場合に便利。
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06左手のスイッチボックスには「INFO」「ASC/ABS」「ESA」といった BMW 独自装備のスイッチ類が集約される。オンボードコンピュータ、ABSは標準装備。ウィンカーはこれまでどおり左右振り分けタイプ。
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07右手のスイッチボックスには標準装備のグリップヒーター・スイッチ、ウィンカーキャンセルが備わる。ウィンカー左右同時押しでハザードを点滅する。
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08フロントホイールには2枚のフローティングディスクに組み合わされる4ポットキャリパ、ABSセンサーなど、安全に止まるための技術が備えられている。
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09チューブレスタイヤの装着を可能とする標準装備のクロススポーク・ホイールは BMW Motorrad の特許技術。タイヤサイズは GS 同様。
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10アドベンチャーには必須の積載装備。ラゲッジラックには専用ホルダーでトップケースの装着が可能。サイドケース用ホルダーは転倒時のプロテクターにもなる頑強なもの。サイドケースは F800GS と共通。
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11ライダー側のシートは手動で2段階に高さ調整が可能。横のバーを上下どちらかの溝に差し込み、車体側の溝に合わせるだけ。いたってシンプルな仕組み。
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12頑強なパイプ構造のエンジン、タンクガードは左右で連結され、車体が倒れてもダメージは相当軽減される。DOHC エンジンを見分ける場所のひとつであるシリンダヘッドカバーは、アルミニウム製バルブカバーで守られている。
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13足元のホールド感を高める幅広フットレスト。オフロードブーツを履いてスタンディング走行時に効果的。シフトペダルも位置調整可能。
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14先代同様ブレーキペダルは工具を使わず2段階に高さ調整が可能。シンプルで合理的なギミックは BMW ならでは。
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15左手のスイッチひとつで15通りものサスペンション・セッティングが容易に行えるエンデューロESAは工場オプションで装備可能。しかしいつまで経ってもインナーフェンダーが標準装備されないのは不思議。
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16DOHCボクサーとなってから、環境に配慮した装備として排圧調整デバイスが採用されている。キャタライザーとサイレンサーのジョイント部分に配置された可変バタフライは、サーボモーターによってワイヤーを介し、バルブを開閉させる。
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17エンジン下部を保護する標準装備のアンダーガード。車体の重みに耐えるアルミニウム製。ガレ場走行時の必須アイテム。
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