VIRGIN BMW | 試乗レビュー写真速報 S1000RR(2010) トピックス

試乗レビュー写真速報 S1000RR(2010)

  • 掲載日/2010年03月31日【トピックス】
  • 取材協力/BMW Motorrad Japan  写真/山下 剛(BMW BIKES編集部)  文/田中ゼンスケ
S1000RRの画像

アシンメトリー(左右非対称)なフロントマスク。わざわざコスト面、軽量化よりも優先してデザインされたもの。通常丸型(右側)が点灯。

ロードレースからストリートまでカバーする
BMW Motorrad のスーパー・スポーツが熱い!

「 BMW Motorrad 初のスーパー・スポーツ・マシン」というフレーズは、S1000RR が SBK に参戦した2009年から20年前、1989年に登場した K1 にも与えられていました。明らかに違うモデルですが、S1000RR はその生い立ちがレースゴーイングなスーパー・スポーツ・マシンでありながら、だからと言ってストリート走行においてライダーに苦痛や我慢を強いることはなく、さらに安全面にも考慮した、いかにも BMW らしい造りとなっています。その点においては、過去のモデルに共通すると言えるのではないでしょうか。

2010年1月より受注開始、4月以降順次納車され、いよいよ日本の道を走り始めるブランニューモデル。勝負の世界で上位にランクインすることと一般ライダーがモーターサイクルを愉しむことは、BMW Motorrad にとってどちらも大切なことなのだ、と感じることが出来る1台です。他メーカーのスーパー・スポーツ・マシンと横並びに見られながらも、乗ってみると何かが違う…。

本サイトの特集記事でもお伝えしたとおり『BMW BIKES Vol.49』にて元 GP ライダーのモーターサイクル・ジャーナリスト、八代俊二氏による海外試乗レポートは掲載してありますが、こちらではユーザー視点で、サーキット走行とストリートでの試乗インプレッションをお届けします。まずは国内市販モデルの詳細をご紹介しましょう。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

S1000RRの画像
01ウィンドシールド左右に設けられた4つのスリット(切り込み)。空力学的に優れた実績を持つ BMW ならではの細かい設計。
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02ハンドル幅、絞り角度は他メーカーのスーパー・スポーツ・モデルよりもやや広めで窮屈感は少ない。意外と近いポジション。
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03アナログタイプのタコメーターにデジタルタイプのスピード、ライディングモード、シフトインジケーター。7,000回転を超えると右上のフラッシュ・インジケーターが光る。
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04右グリップ。ブレーキマスターシリンダーはニッシン製。スイッチボックスにはセルスイッチとモード切替スイッチのみ。
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05左グリップ。クラッチは油圧ではなくワイヤー式。レバーは大きめ。スイッチボックスにはウィンカー、ハザード、ハイビーム、ホーンスイッチのほか「ABS/DTC」と「TRIP/SET」も。
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06前後サスペンション全てのダンピング設定はキーの先端で調節することが出来る。プリロードは通常の工具を使用する。
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07左右非対称の BMW のアイデンティティは車体フェアリングにも見られる。右側のフェアリングはサメのエラのようなデザイン。
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08左側のフェアリングには右側のような「エラ」は見られない。左右共にエンジン熱を効率的に排出するデザイン。
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09かなりしっかりしたタンデムステップ。シートレール形状を見ても、スーパー・スポーツ・マシンとは言えタンデム走行を考慮していることが解る。
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10尖ったデザインのテールランプはデザイナーの遊び心。ライセンスプレート・ベースを取り外し、別売りの「コーディングプラグ」を装着すれば「SLICK」モードをセレクト可能。サーキット走行が大前提。
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11フロントブレーキには直径 320mm のデュアルディスクにラジアルマウントのブレンボ社製4ポットキャリパーという組み合わせ。ABS機能搭載。
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12リアブレーキには直径 220mm のシングルディスクにブレンボ社製1ピストンフローティングキャリパを装着。リアアクスルの調整幅は 45mm と広く、フロント方向に 17.5mm、リア方向に 27.5mm まで変更することが可能。前後共に高強度の10本スポーク、キャストアルミホイールを装着。
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13HP シフトアシストはプレミアムラインに標準装備。アクセル開けたままでトラクションが途切れることなくシフトアップ出来るのはこの上なく気持ちよい。
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14左フットレスト。シフトペダルはステップと同軸に置かれたシンプルな構造。ステップの外側部分の切り込みは滑りにくいよう細かくなっている。
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15右フットレスト。こちらもステップ同軸構造。ペダルステー後部に見える丸い穴は、本国仕様のサイレンサーが取り付けられる名残。
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16日本仕様ではアクラポビッチのサイレンサーが標準装備となる。出力への影響は無く、むしろ軽量化が図られている。
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17キャタライザーとサイレンサーを繋ぐパイプには制御式アコースティック・フラップが装着される。サーボモーターによって開閉動作し、排気圧をコントロールする。
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