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1人のBMWユーザーとして ひょんなことからVirgin BMWでコラムを書くことになりました『K&H』の上山と申します。僕はまだまだBMWと付き合いだして日が浅く、間違ったことを書くことがあるかもしれません。もしかしたら、連載中に自分が書いたことを覆してしまうこともあるかもしれません。けれども、日々BMWとの付き合いを、1ユーザーとしてその時々に気付いたことなど、ありのままに書き記していこうと思います。僕がBMWに感じる印象の変化、BMWを通じて僕の「オートバイ観」がどう変わっていくのか、その変化の過程を皆さんにお伝えできれば幸いです。よろしくお願い致します。
BMWはディスコに行くと停まっている
子供の頃から『VW(フォルクスワーゲン)』に憧れていて、大人になるとフラット4エンジンのVWに乗りはじめました。『スタビレー』のスパナ、『クニペックス』のペンチ等の「MADE IN GERMANY」の工具を使い、昔、父親が言っていた「質実剛健」という言葉の意味を少しだけ分かり始めました。ちょうどその時期に、BMWが「シルキーシックス」などと称えられているのを知り「BMWも悪くないかも」と思いはじめます。とはいえ「乗りたい」というところまでには至りませんでしたが…。
※シルキーシックス タンデムの面白さを知り BMWをバイクとして最初に意識したのは「R1100S」が発売になった頃です。「BMWがこんなバイクを作るんだ〜」と思って良く見ると、フロントの足回りがどこか変…「“テレレバー”? テレスコピックを最初に始めたメーカーなのに?」、「いつも新しい事をするメーカーなんだな」という印象でしたね。ある日、うち(K&H)と取引のある金物屋の親父さんが、2本サスの「R100RS」を「格安で手に入れた!」と、自慢しに店にやってきました。カウルやシートなど外装品はやれていましたが、「R100RS」のマフラーは、自分の「VW」のクロームと同じように深く輝いていました。セルを押し、一瞬の間のあとにゴロンと回りはじめるエンジン、深いクロームから出る排気音と蒸気で曇るマフラー。「ドイツ品質でしっかり造られているんだな」と感心したのを覚えています。これがBMWとの最初の出会いです。今でも鮮明に思い出せますよ。
BMWが本気で気になりはじめたのは「高速道路二人乗り」が解禁されたときでした。『K&H』で「楽しく二人乗りが出来るシートを」と、ハーレー用シートの開発を始めた頃です。当時、僕は『バイクは一人で乗るもの』と思い込んでいました。『二人乗りは危ない』、『楽しくない』と思っていて、実際、ほとんどタンデムをしたことがありませんでした。でも、ハーレー用のシート開発に携わり、二人乗りで高速走行が出来るようになり、だんだんとタンデムの面白さを知りはじめました。そうして、自分のハーレーには似合わない大型のBOXやバックレストを装着し、タンデムに付き合ってくれていた嫁さん用のヘルメット、インカム等の装備も揃え、一人では味わえない「二人で出掛ける楽しさ」を分かり始めたんです。
ひょっとしたらBMWって 以前から「BMWのシートはやらないの?」と周りに言われていましたが「自分達にはまだ早い」と先延ばしにしていました。“先延ばし”というよりも興味が薄かったのかもしれません。しかし、タンデムの楽しさを知り、ハーレーにBOXやインカムを装備していく過程で「BMWってひょっとしたら面白いんじゃないか?」と思い始めました。「BMWで走るとどんな景色が見えるんだろう?」そんな事も考えるようになったんですね。気付けば「そろそろ乗ってみても良いかな〜」なんて思いはじめ「BMWならもっと遠くへ行けるんじゃないか? 早く乗ってみたい!」と思うようになり、むかしBMWに対して抱いていた「親父バイク」、「上がりバイク」という偏見はいつの間にかどこかへ消えていました。不思議なものです。
そんな縁で「R1200RT」を購入することになりました。「R1200RT」を選んだ理由にはもちろんわけがあります。なぜ「R1200RT」なのか、「R1200RT」のファーストインプレッションはどんなものだったのか、それは次回からじっくりとお話しすることにしましょう。 |
![]() 上山 力 32歳。東京都練馬区のシートの名店「K&H」に勤務。シートの開発を主に担当。自らが長い距離を走り抜き、シートを開発するため、彼の年間走行距離は尋常でないものに。 埼玉県朝霞市上内間木381-2 048-456-3830 |