DUNLOP SPORTMAX ROADSMART
今回取り上げるのは、ダンロップの「ロードスマート」。あの名作タイヤ「D221」の後継モデルとして開発されたスポーツツーリングタイヤだ。大排気量バイク用に設計されているだけあって、そのスポーツ性、耐摩耗性、高速安定性はユーザーからも高い評価を受けている。今回、その実力を検証するために選んだ車輌はK1200GT。数日に分けて行われた走行テストでは、ドライからウェットまでさまざまな状況を試すことができた。果たして、スーパースポーツ並の動力性能を誇るK1200GTとの組み合わせで、ロードスマートはどのようなパフォーマンスを発揮したのだろうか。
ギャップの吸収性が高く
乗り心地も快適
先代のD221は、トータルバランスの高さから世界的に評価されていたダンロップのオールラウンドタイヤだったが、近年のスポーツツアラーはエンジン出力や運動性もスーパースポーツに匹敵するレベルに到達している。そういった状況を踏まえてグリップ力、高速安定性、耐摩耗性、衝撃吸収力を強化して登場した後継モデルがロードスマートだ。
テストに使用したK1200GTはフロント荷重を重視したディメンションだけに、OEMタイヤ、特にレインコンディションではリアタイヤの挙動に気を遣う場合も少なくなかった。ところが、ロードスマートが本領を発揮するのはそういう場面である。RSコンパウンドと呼ばれる、耐磨耗ポリマーと超微粒子カーボン、高充填シリカが配合された新開発コンパウンドのグリップ力は高く、一見ドライ寄りに見えるトレッドパターンも実は排水性が良好。投入されたこれらの新技術の効果は著しく、いかなるコンディションでも安心してライディングを楽しむことができた。ドライコンディションのグリップも十分で、安心できるハンドリングが際立っているために見落としがちだが、ギャップの吸収性が高く乗り心地もとても良い。長距離ツーリングには嬉しいオールラウンド性能が実現されていると判断していいだろう。
誰でも体感できる
高い安定性と落ち着き
ロードスマートとK1200GTとの組み合わせで印象的だったのは、その高い安定性と落ち着いたハンドリングだ。K1200GTが得意とする高速道路でもトップクラスの走行安定性を発揮してくれた。ワインディングのコーナーリングでもこの印象に変化はなく、挙動は極めて安定している。やや粘る感覚があるもののバンクが重いわけではなく、体重移動やステップへの荷重など、きっかけを与えてやればあとはマシン任せで倒れてくれる。バンクしていく過程でも不安感はなく、最大バンク角に到達すれば惚れ惚れするような安定感とともに旋回してくれた。この全体的にゆったりした挙動は最高に楽しい。近年の17インチタイヤを履いたマシンは、バンクと同時に舵角がつき旋回を始める傾向にあるが、ロードスマートを履いたK1200GTはビッグバイクらしく威風堂々としており、減速、バンク、旋回、立ち上がりというコーナーの過程をはっきりと意識できる。大排気量マシンを操っているというこの快感は、誰が乗っても体感できるだろう。
今回のテストで印象的だった高い安定性は、他のバイクに装着しても同じような傾向になると思われるが、もともとスタビリティーに優れるK1200GTとの組み合わせではより強く感じることができた。装着したバイクの長所を引き出した上でさらに優れた安定性を発揮する、バランスの良いスポーツツーリングタイヤだと言えよう。
DATA
DUNLOP SPORTMAX ROADSMART
新開発のRSコンパウンドを投入。D221の後継モデルとして相応しいオールラウンド性能を実現している。
販売元:ダンロップファルケンタイヤ株式会社
BMWの主な適合車種:現行K1200シリーズ各車をはじめとして、Rシリーズ、Fシリーズなど多数。
タイヤサイズ
| フロント |
110/70 ZR17 MC (54W) TL
120/60 ZR17 MC (55W) TL
120/70 ZR17 MC (58W) TL
130/70 ZR17 MC (62W) TL
110/80 ZR18 MC (58W) TL
120/70 ZR18 MC (59W) TL |
 |
| リア |
150/70 ZR17 MC (69W) TL
160/60 ZR17 MC (69W) TL
170/60 ZR17 MC (72W) TL
180/55 ZR17 MC (73W) TL
190/50 ZR17 MC (73W) TL
190/60 ZR17 MC (78W) TL
200/50 ZR17 MC (75W) TL
150/70 ZR18 MC (70W) TL
160/60 ZR18 MC (70W) TL
170/60 ZR18 MC (73W) TL |