VIRGIN BMW | フリースタイルBMW 第1回「新機軸のBMWを一挙紹介」 特集記事&最新情報

フリースタイルBMW 第1回「新機軸のBMWを一挙紹介」

フリースタイルBMW

変わりつつあるBMW Motorrad
新機軸のBMWを紹介します

80年もの歴史を誇るBMW Motorrad。水平対向ボクサーエンジンにシャフトドライブという基本構成を、長年にわたって頑に守り続けてきた名門メーカーだ。しかし戦後、道路環境の向上でスポーツバイクはバンク角を競うようになり、左右に突き出たシリンダーは不利となった。丈夫で長持ちするBMWはスポーツ性よりも“信頼できる旅の道具”として注目され、ツアラーとしての地位を築き上げ、そのユーザーは日本ではトップエンドに絞られていた。

だが、1993年にボクサーツインエンジンをコンパクト化。そこでスポーツバイクとしての地位を奪還し、サーキットでもBMWの活躍する場が与えられる。さらに2004年にはK1200SでこれまでBMWにはなかった“スポーツカテゴリー”を新設。昨年には並列2気筒のF800シリーズも加わり、伝統を守りながらも新たなモデルを続々と登場させている。BMWの門戸はトップエンドユーザーだけでなく、若者や女性そしてビギナーにも解放されているのだ。ここでは、そんな新世代BMWでスポーツ走行を提案し続けるクラフトの滝本幸一さんのもとを、オートバイに興味は持っているものの、知識や経験がまったくない歌手の渡辺りえこちゃんが訪ねる。BMWのオートバイに対する先入観がまったくないりえこちゃんが、その道のプロである滝本さんと語らいながら、BMWの魅力について迫った。進行はバイク雑誌のライターで、自らもBMW乗りである青木タカオが務める。

そもそもBMWってどんなバイク?
まずはそこから始めましょう

青 木●滝本さん&りえこちゃん、今日はヨロシクお願いします。まずは、滝本さんにりえこちゃんのことを紹介しますね。

滝 本●うんうん、紹介して!

りえこ●アハハハ(笑)

青 木●歌手としてご活躍されているりえこちゃんは、オートバイの免許は持っていないもののお友達にバイク乗りがいたりしてオートバイには興味津々な女の子なんです。このコーナーでは、そんな彼女の初心者目線でフレッシュな意見が聞きたくて、滝本さんとお話ししていただこうと、そういった試みなんですよ。

滝 本●なるほど面白いね。仕事柄、普段はなかなかオートバイの免許を持っていない若い女の子とお話しする機会なんてないから、コイツは楽しみだなぁ。

りえこ●オートバイのことはなんにも知りませんが、どうぞヨロシクお願いします!

滝 本●ハーイ、よろしくね。そもそもBMWにオートバイがあるって、りえこちゃんは知ってた?

りえこ●ゴメンナサイ、正直言って知らなかったんです…。

滝 本●うん、フツーはそうだよね(笑)

青 木●BMWはドイツのメーカーなんですよね?

滝 本●そう。BMWは1916年に航空機用エンジンのメーカーとしてスタートしたんだよ。青と白のエンブレムはプロペラを意味しているんだ。

りえこ●へぇー、なんだかカワイイですねっ!

滝 本●で、1923年にオートバイ第1号車としてR32というオートバイを発売。このモデルは494cc の水平対向2気筒、いわゆる「ボクサーツイン」エンジンを搭載。駆動方式にはシャフトドライブを採用していたんだ。

りえこ●1923年? エエー! そんなに昔からオートバイをつくってなんて。

青 木●日本は大正時代で、関東大震災があった年。BMWのオートバイって、すごい歴史があるんですね。

滝 本●そうなんだよ。それ以来、BMWの「R」シリーズは、ボクサーツイン+シャフトドライブという形式を貫いているんだ。

りえこ●ゴメンナサイ。ボクサーツインとかシャフトドライブとか、何のことかサッパリ…。でも、同じ方式の機械を、ずっとつくり続けてきているってことなんですね。

滝 本●そうなんだ。そういう伝統を重んじているメーカーなんだけど、常に新しい技術に挑戦したり革新的な最先端技術を他メーカーに先駆けて、どんどんオートバイに取り入れてきたメーカーでもあるんだ。

りえこ●伝統は守ってきたけど、新しいことにもドンドン挑戦する。なんだかカッコイイですね!

青 木●だからBMWじゃなくちゃダメっていう根強いファンが、昔から世界中にイッパイいるんだ。

りえこ●そうでしょうね、わかる気がします。でも、値段は高そうだし、ベテランさんにならないと乗れないみたいなイメージが湧いてきますね。

滝 本●そこなんだよね。ハイエンドな、言うならば“上がりバイク”で、ビギナーや女性には向いてない。これまでは、そういう印象をユーザーの間で持たれてきた。そこでいま、メーカーをはじめ、ボクら販売店はもっと多くの人にBMWに乗ってもらいたいと思っているんだ。今日は、いままでのBMWのイメージを覆してしまうような新しい層にも向けたニューモデルたちを紹介しようと思う。

りえこ●ワーイ! 楽しみ、楽しみ!

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カウルなしのシンプルな外観
最強ネイキッドK1200R

りえこ●きゃー! ロボットみたいな顔。コレ、カッコイイ!!

滝 本●これはK1200Rと言って、2005年に新しく登場した水冷並列4気筒エンジンを積んでいるんだよ。

りえこ●すごいアクティブな感じ! 女性らしい長い髪のキレイな人が、真っ黒なツナギで乗ってたらカッコイイかも!?

滝 本●あっ、ルパン三世の不二子ちゃん!?

りえこ●そう、そう(笑)

滝 本●163馬力ものパワーを発揮するエンジンを搭載していることから、“最強ネイキッド”などと雑誌なんかでは謳われているんだ。カウルなどを持たない比較的シンプルな外観だよね。

りえこ●なんたって色がカッコイイですよ。艶のない黒、このバイクに合ってます。

滝 本●あっ、そう言ってもらって良かった。コレはウチのオリジナルカラーなんだよ。

りえこ●へぇー、もともと違う色だったんですか? バイクって、色を塗り替えることも出来るんですね。知らなかった。

滝 本●ハハハ(笑)、クルマだって色は塗り替えられるじゃない。もともとの色は、黄色、ガンメタ、つや消し銀の3色なんだ。

りえこ●色が違うだけで印象が違ってきますね。バイクって、色が重要なのかも。

滝 本●たしかに大事かも。お客さんが買ってくれる時もたいていカラーは指定してきますものね。

りえこ●そうでしょうね。洋服だって形と色で決めますもの。色が気に入らなかったら買わないでしょう。

滝 本●うん、うん。でもオートバイの場合は、色や形の他にそのモデルが持っているスペックも重要なんだよ。だからお客さんは試乗して、エンジンや足まわりなどはどうなのか乗り味をしっかりと確かめてから買う人がほとんどだよ。

りえこ●バイク買う時って、試乗もできるんですね。知らなかったなぁ。

滝 本●免許証があれば試乗できるから、りえこちゃんも免許を取ったら乗ってみてね。ハナシをK1200Rに戻そう。K1200Rは新しいエンジンのほかに、デュオレバーというフロントサスペンションの機構も独特なんだ。あっ、サスペンションっていうのは、前輪と後輪についている衝撃を吸収するための装置。バネみたいなものをイメージしてくれればいいんだけど、そのバネを動かす仕組みが新しいんだよ。

りえこ●ふーん。乗り心地が良かったりするんですか?

滝 本●もちろん乗り心地も良いし、曲がりやすかったり、速いスピードで真っ直ぐ走るのにも有利。利点がイッパイなんだ。

りえこ●マフラーはすごい太いですけど、すごい大きな音がしそうですね。

滝 本●まったく、その逆なんだよ。排気ガスを少なくする触媒という装置を早くから付けていたり、騒音を減らすためにどうすればいいか、そういった地球環境のためのことをBMWはずいぶん早い段階から考えていたんだよ。

りえこ●へぇー、スゴイんですねぇBMWって。なんだか好感が湧いてきましたよ。

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シンプルでスタイリッシュ
若者にも人気のF800S

りえこ●このバイクは、さっきのバイクよりもスマートに見えますね。何が違うのかなぁ。

滝 本●決定的に違うのはエンジン。「パラレルツイン」といって、BMWの中では最も新しいエンジンが搭載されているんだ。800ccで、BMWの中では比較的コンパクトなモデルなんだよ。

りえこ●えっ、800ccもあって、コンパクトなんですか? BMWって、みんな大きいんですね。ヨンヒャクとかってないんですか?

滝 本●BMWでイチバン排気量が小さいのはF650という単気筒エンジンを搭載したシリーズ。だから乗るには大型二輪免許が絶対に必要なんだよ。

りえこ●そうでしたか。だから滝本さんのお店に飾られているバイクも、みんな大きなモデルばかりなんですね。

滝 本●うん。さっきのK1200Rは1200ccだし、現在のラインナップでは4気筒のKシリーズも水平対向2気筒のRシリーズも1200ccのモデルが主流なんだよ。

りえこ●1200ccってスゴイですよね。この800ccは、BMWの中ではコンパクトな部類に入ってしまうんですね。スゴイなぁ。

滝 本●そうだね。昔はナナハンが一番大きかったから、考えてみるとスゴイね。

りえこ●ハイ。あのー、顔の部分についている「カウル」っていうんですか。コレが私はあんまり好きじゃないのかも。

滝 本●なるほど。ネイキッドが好きなのかもね。

りえこ●うーん、そうなのかもしれません。なんかカウルのないモデルの方がカッコ良く見えますね。それから、エンジンから後ろのタイヤまで伸びているベルトはなんですか?

滝 本●後輪にエンジンの力を伝えるのに、F800Sではベルトを使っているんだ。最初に「シャフトドライブ」っていう言葉を言ったけど、ココがシャフト(棒)なのがBMWの伝統的なスタイル。さっきのK1200Rはシャフトドライブだったでしょ。

りえこ●あっ、自転車のチェーンに当たる部分のことなんですね。納得ですっ!

滝 本●この映像を見て! これはクリス・ファイファーっていうプロライダーが、このバイクに乗っている映像なんだけど、カッコイイでしょ?

りえこ●すっごーい! BMWのオートバイって、大きなカバンが後ろについていたりして、荷物をイッパイ載せて旅に出るみたいなことをイメージしたんだけど、自由自在に楽しそうにバイクに乗ってるところを見ると、印象が変わりますね。もっと好き勝手に活発な感じで乗ってるんだなぁーって、イメージが湧いてきますね。

滝 本●そう。ツーリングに行くだけじゃなくて、りえこちゃんのような若い人にもファッションと一緒に楽しんでもらいたいってボクは思っているんだ。

りえこ●バイクも洋服とかと一緒にコーディネイトを考えて乗れば、もっと楽しいと思いますよ。乗っている人たちを見ると、バイクだけがカッコ良くて洋服とかに気を配っている人が少ないように思います。BMWって、バイクとうまくコーディネイトされたファッションで乗ってたら、超カッコイイですよ!

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伝統のボクサーエンジン
進化したR1200Rが新登場

滝 本●そして最後に見せるのがコレ。最初に説明したボクサーツインエンジンを搭載。エンジンが左右に大きく張り出しているでしょ。ボクサーがパンチを繰り出すみたいな動きをエンジンの中のピストンっていうパートがしているから、そういうネーミングで呼ばれているんだ。

りえこ●ボクサーツインですか、なるほど面白い表現ですね。エンジンはずいぶん出っ張ってますが、走ってて邪魔にならないんですか?

滝 本●みんな最初はそう思うんだけど、飛び出した部分もハンドルの幅よりかは内側にあるでしょ。ハンドルが通過できる幅があれば、エンジンがぶつかってしまうってことはあり得ないんだ。それに高さもあるから大丈夫。スリ抜けなんかの時に、歩道の縁石に当たらないのか心配する人も多いけど、張り出している部分は縁石よりも高い位置にあるんだ。

りえこ●なるほど。考えてあるんですね!

滝 本●さらに優れているところがイッパイある。万が一、転倒した時も車体と足の間に隙間が生まれるから、足をつぶされることがない。バイクを起こす時も隙間に身体を入れられるから起こしやすい。伝統的なエンジンだけあって、安全面を見てもとても高いんだよ。

りえこ●長い間ファンに支持され、つくられ続けてきた理由はそういうところにあるんですね。

滝 本●そうだね。このR1200Rは、カウルのないりえこちゃん好みのスタイルなんじゃないの?

りえこ●ハイ、カッコイイですっ! 透明の部品がライトの上に付いているのはどうしてなんですか?

滝 本●カウルがないから、風がダイレクトに乗っている人の身体に当たっちゃうでしょ。それを和らげるためのスクリーンなんだよ。

りえこ●へぇー。あっ、これはK1200Rと同じ、シャフトドライブですね。

滝 本●そうだね。ボクサーツインとシャフトドライブ。これがBMWの伝統的なスタイルなんだね。

りえこ●ベーシックモデルってことですね。

滝 本●うん。ところでりえこちゃんはABSって知ってる? クルマにも付いていたりするんだけど。

りえこ●うーん、聞いたことあるような、ないような……。

滝 本●ブレーキをかけた時に、どんなに力をかけてブレーキレバーを握っても車輪がロックしてしまわないようにしてくれる装置なんだ。

りえこ●はぁー。

滝 本●ブレーキがロックしてしまうと、バイクの場合は転倒するリスクがとても高い。だからABSが付いていると安全マージンはかなり高くなるんだ。しかもこのインテグラルABSという装置は、ブレーキレバーを握れば後ろのブレーキも効くという前後連動式なんだ。

りえこ●あっ、クルマと違って普通のバイクって、ブレーキが前と後ろ別々なんですね。だけど、このインテグラルABSというのは、ブレーキレバーを握るだけで前後のブレーキが同時に効くってわけですね。すごいっ!

滝 本●インテグラルABSはオプションで装着することができ、さっき見せたK1200RやF800Sの場合も同じ。でも、このR1200Rには新しくなったインテグラルABS*が付いていて、操作フィーリングがより自然になったんだよ。

りえこ●ブレーキもどんどん進化してるんですね。

滝 本●そうなんだ。伝統を守りながらあらゆる技術を進化させていく。それがBMWなんだね。

※新しくなったインテグラルABS:R1200Rに採用されるインテグラルABSは、電動油圧式サーボによるアシスト機構がなくなり、これによりレバーのタッチが自然なフィーリングとなった。

りえこが振り返るBMWファーストインプレッション

今回のお話をいただいて初めてBMWにオートバイがあったことに驚きました。80年以上も昔からつくられていたことにもビックリです。今度から街でオートバイを見るとき、BMWのオートバイなんじゃないかなって、青と白のエンブレムを探してみますね。 F800Sのところでも言いましたが、自分なりに勉強してみたとき、大きなバックが後ろに付いているモデルがあったりして、荷物を積んでベテランのライダーが長い距離をノンビリ走るのがBMWなのかなって思ったんです。自由自在にサーカスのように走り回る映像なんかを見ると、もっとアグレシッブな存在なんだなって思うようになりました。カラーもシルバーなど大人向けな路線もあるけど、黄色なんかの原色を使った若々しいイメージのものもありますね。もっともっとBMWの存在が知られたら女性にも人気が出ると思いますよ。今日一日いろんなBMWを見ましたが、一番気に入ったのはK1200Rですね。カラーも良かったし、力強くシンプルなスタイル。カッコよかったです。でも、足が付くかどうかが心配ですけどね(笑)。それにしても楽しい1日でした!

コメンテーター
渡辺 りえこ
兵庫県出身。オーディションを経てヴォーカルグループ「冒険団」二期生として活動する女の子。周囲にバイク乗りが多いため、バイクには興味津々。
ガイド

滝本 幸一

ボクサートロフィー参戦など、BMWでサーキット走行を楽しむMotorrad SHONAN Craft(神奈川県大和市)の店長。BMWといえばツーリング、という従来のイメージを塗り替えるため、ひたすらBMWでスポーツすることに情熱を傾けている。

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