VIRGIN BMW | BMWのアドベンチャーバイクオーナーが語る ヘルメット『SHOEIホーネットADV』の魅力 特集記事&最新情報

ユーザーが語るSHOEIホーネットアドベンチャーの魅力。高速で風の抵抗が少ないADVツアラー用ヘルメット
取材協力/SHOEI  特別協力/Coleman  取材・文/栗栖 国安  写真/柴田 直行  構成/VIRGIN BMW.com 編集部
※この記事は、BMW Motorrad専門誌『BMW BIKES』Vol.73 P84-87の内容を再編集・掲載したものです。
掲載日/2015年12月22日
 

アドベンチャーツアラーに最適なスポーツ・ユーティリティ・ヘルメットとして登場したSHOEIホーネットADV。機能性はいったいどうなのか? 気になるところだ。そこでR1200GSに乗るホーネットADVユーザーの方々に率直な意見を聞いてみた。

SHOEIホーネットADV

クロスカントリーでの走行を可能とする力強さや機能性、オンロードを軽快に走る美しさや快適性を融合し、「シーンを選ばないスポーティな走り」を可能としたスポーツ・ユーティリティ・ヘルメット。ソリッドモデル 5万1840円/グラフィックモデル 6万2640円

高速長距離移動での快適性が向上している

取材に駆け付けてくれたユーザー

太田 能之さん
R1200GS Adventure

ホーネットDSからホーネットADVへと正常進化(?)してきた。それだけにちがいを明確に実感している。バイク歴は32年。毎日のように仕事で走っていて、高速走行する機会も多い。

栗原 光広さん
R1200GS Adventure(水冷)

以前はBMWエンデューロを使用していた。ホーネットADVに替えてあらためてSHOEIの良さを実感。ピンストライプでオリジナルを演出。バイク歴は36年と、参加者中もっとも長い。

井本 匡則さん
R1200GS(水冷)

一時期ブランクがあったというが、17歳で免許を取得して以後、30年近くバイクに乗っている。ホーネットADVは初代ホーネット以来のアドベンチャーヘルメット。その間フルフェイスを愛用していた。

桑原 政志さん
R1200GS(水冷)

ホーネットDSからホーネットADVへと正常進化(?)してきた。それだけにちがいを明確に実感している。バイク歴は32年。毎日のように仕事で走っていて、高速走行する機会も多い。

ホーネットADVの第一印象は?

太田「仕事で毎日のように使っていますが、高速道路ですごくラクに感じます。たぶん重量バランスがいいのではないでしょうか。また被り心地のよさも気に入ってます。以前のホーネットに比べてアゴ周りがスッキリしたデザインになっていますが、アタマを左右に振ったときにそのアゴ部分がちょっと重いかな? それ以外はとくに気になるところはないですね」

 

栗原「以前はBMWの純正ヘルメット(エンデューロ)を使っていたんですが、5年経ったのでそろそろ替えどきかなと、いろいろ検討した結果、ホーネットADVを選びました。前にSHOEIを被っていたこともあって、違和感はなかったです。BMWエンデューロはたしかに軽くてよかったんですが、正直いって僕のアタマには合わなかった。頭頂部に隙間ができちゃうんですよ。その点、ホーネットADVはフィット性が高くて、自分のアタマに合っているなと思いました。ただ、使い始めたのが夏だったんですけど、以前よりもフィット性が上がったせいか、とにかく暑く感じました(笑)。」

 

井本「僕は以前からずっとSHOEIを愛用しています。アタマの形に合っていると感じているからなんですが、ホーネットは初代モデルを被っていました。それ以後はフルフェイス。でもR1200GSを購入したのをきっかけに、ホーネットADVにしたんです。視界がすごくいいですね。フルフェイスを被っていたからということもあるでしょうけど、視界にゆがみもなく、まるでシールドなしで走っているかのようです。以前のホーネットは、高速道路で首を少し上げるとバイザーに当たる風でアタマが上向きに持っていかれたんですが、ホーネットADVで同じことをやってもバイザーのデザインがいいのか、うまく風が抜けていってくれる印象で何も問題ありませんでした」

 

桑原「使い始めてすでに1万kmを走行しているんですが、アタマを振ってもブレがないのがいいですね。オフロード走行する機会が多いんですけど、微動だにしない安定感はありがたい。風の通りも非常にいいと感じています。それとピンロックシートのおかげで、海辺から標高2,000mの山岳地帯へと一気に駆け上がっても、シールドが曇ることなく良好な視界が得られるのも気にいっているポイントです。本格的にオフを走るときには、ゴーグルを使っているんですが、あえてシールドを外してます。理由は、シールドを傷めたくないからですが、取り外す作業も簡単で1分程度で完了できるのもうれしいですね」

 

栗原「気になるところといえば、僕は風切り音かな。BMWエンデューロは耳の部分がピッタリしていたので、それと比較するとホーネットADVは余裕があるぶん聞こえてしまうのかもしれません」

 

井本「私は長年フルフェイスを愛用していたので、ホーネットADVに替えたときはバイザーの風切り音が気になりました。ただ、GSのウインドスクリーンの角度を少し変えると、ほとんど気にならなくなりました」

 

シールドが大きく変わりましたが、操作性など気になる点はありますか?

井本「閉めたときにピタッと密着しているために、走行中に開けづらい印象です。Xイレブンではプリセットレバーによってシールドの下部に隙間を作れるようになっていて、とても便利だった記憶があります。同じような構造にすることは難しいのでしょうか」

 

太田「シールドのフィット性があまりにもいいもんで、いままでの感覚で開けようとすると、空振りしちゃうことがありますね」

 

栗原「以前のヘルメットでは、雨の中を走っているとシールドの内側に雨水が浸入して苦労しました。ところがホーネットADVはまったく入ってこない」

 

桑原「そうですよね。しっかりとフィットしているから雨水が入らない。僕は、これはすごい! って思いました」

 

栗原「GSユーザーはBMWのエンデューロヘルメットを被るのが定番みたいなところがあるんですけど、ホーネットADVを一度被ってみればそのよさが実感できるはずです」

 

桑原「僕もホーネットADVの機能性には満足してます」

 

井本「きょう初めてピンロックシートを付けて走ってきたんですが、下側のほうのラインが目に入って気になりました。他の部分は見えないだけに、なおさら気になるのかもしれないんですけど……。」

 

太田「視界がとにかくいい。ピンロックシートによってシールドが曇らないし、雨天走行でも安心です。夜の中央道だってまったく不安なく走れます」

 

最近はインカムを装着することが多くなりましたが……。

栗原「どのメーカーのインカムでも装着可能みたいです。僕も付けてますけど、内装の耳の部分に余裕があるので取り付けしやすいですし、内装材になんらかの加工をしなくても耳を圧迫しません」

 

井本「イヤホンやスピーカーが耳に当たってるとだんだん痛くなってきてつらい。ホーネットADVにはそれがないからありがたいですね」

 

桑原「インカムのイヤホンの逃げというかスペースが確保してあるのが、いまの時代に合っていますよね」

 

内装の感じはどうですか?

太田「以前アメリカに住んでいたとき被ってたヘルメットもSHOEIでした。でも、向こうの人のアタマの形に合わせてあるせいか、僕はワンサイズ大きいものを使わざるを得なかったんです。内装が前後に長くて幅が狭いんですね。だから結局、幅で合わせるしかなかったんですが、被っているうちに前に下がってきちゃって。そのとき、やっぱり日本人に合ったモデルが一番なんだと思いました」

 

井本「僕のアタマも横幅が広い形なので、それに合わせてサイズを選ぶとヘルメットが前後にブレてしまうんですね。だから以前からフィッティングサービスを受けているんです。このホーネットADVもフィッテング済みです」

 

栗原「またBMWエンデューロの話になっちゃうんですけど、上部に隙間ができちゃって、それを補うためにタオルなんかを詰めたりしていました。それでも自分のアタマにフィットしている感覚はなかったですね。やっぱり国産に限ると実感してます(笑)。」

 

桑原「購入時にSかMかでいつも悩むんです。サイズ的にはSなんですが、実際に被ってみるときつくて、これじゃあ走れないなって。それでMになるんですけど、最初のうちはいいんですが、しばらく使っているとゆるくなってきて、ブレちゃうんです」

 

井本「フィッティングするとすべて改善されます。僕のようにメガネを使っていても、きちんとフィットしたうえで、メガネの着脱性も悪くならない」

 

実際に使用されていて気になるところは何かありますか?

太田「高速走行していてブレないから空力性能がよくなっているのはわかるんですが、ベンチレーションの効果があまり感じられない気がします。GSのウインドスクリーンのせいもあるんでしょうけど、夏場の走行を考えると、もっと明確に実感できるほうがいいと思います」

 

桑原「前方の開閉はわかるんですけど、上部の開閉がどっちにすればいいのかよく忘れ、結局説明書を見直したりします。ON/OFFとヘルメットに明記してあればいいんですけどね」

 

では、最後にフィッティングサービス行います。ぜひ受けてください。

桑原「いままで合ってないという感覚はなかったんですが、フィッティングをしていただいたら、フィット感が変わりました。ということは、いままでが合っていなかったんですね」

 

栗原「フィット感がよりよくなった気がします。帰りの高速道路が楽しみです」

 

太田「アタマを左右に振ったときに感じていたアゴの部分のちょっとした重さがなくなったようです。他の部分もフィットして、ブレにくくなっていますね。大満足です」

 

 

フィッティングサービスを受けると最初はちょっときついように感じるかもしれませんが、快適性は格段に増しています。やはりオーダーメイドが一番。本日は、ありがとうございました。

フィット感が変わると印象も変わる

アタマの形や大きさは十人十色。既製サイズが合わないというライダーは少なからずいる。大半のユーザーは、ほぼ合っているのだが、今回協力していただいた桑原さんのように、合っているけど、もっと詰められる場合もある。自分のアタマにフィットしたヘルメットは、快適であることはもちろん、ライダーが体感する重さや疲れを減らすこともできる。SHOEIユーザーなら、ぜひフィッティングを体験してほしい。このサービスは、各イベントのSHOEIブース、または一部のSHOEIテクニカルショップで受けられる。詳細はホームページで。

 

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