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全域で向上体感のマフラー スペクトラムパワー
取材協力/株式会社はやぶさ  取材・文・写真/野岸泰之  構成/VIRGIN BMW.com 編集部
掲載日/2014年7月9日
 

フルチタンという贅沢な素材を使用しながら、リーズナブルな価格設定でBMW用のマフラーに新風を巻き起こしているのが株式会社はやぶさが販売する「スペクトラムパワー」のマフラー。今回は香川県唯一のBMWモトラッドディーラーである高松市の「セントラルオートそごう」さんにお邪魔して、スペクトラムパワーマフラーのおすすめポイントを聞きながら、あわせて実際に装着しているユーザーの方にもお話をうかがい、その魅力に迫ってみた。

INTERVIEW

全域において純正を上回るトルクとパワー
ディーラーマン&ユーザーも納得の逸品

スペクトラムパワーは、もともと自身がBMWのユーザーであり大ファンだった株式会社はやぶさの先代社長が「高性能で見た目も美しいフルチタンのエキゾーストシステムを、ロープライスで提供したい!」という熱い想いから、三重県の有名マフラーメーカーに製作を依頼して誕生したブランドだ。当初はR1150RT用から始まり、10年以上の歴史を経て、対応車種の拡大とともに、ブランドのファンもじわじわと増やしてきた。

 

マフラー部だけを交換するスリップオンタイプではなく、あくまでもエキゾースト全体をチタンという素材で構成するシステムにこだわり、フルチタンとしては手頃な価格はもちろん、軽さや性能面においても絶対的な自信を誇る。「町乗りやツーリングユースをメインに、乗りやすさを追求しながら、パワー、トルクともに全ての回転域で純正を下回らない性能を確保しています」(現はやぶさ社長・青木隼人氏談)とのことだ。

 

では、販売のプロであるBMWディーラーの意見はどうだろう。セントラルオートそごうの十河節専務はこう語る。

 

「スペクトラムパワーのマフラーは、正規ディーラーとしてもお客様に安心してお勧めできます」とセントラルオートそごうの十河節さん。

チタンの質感と仕上げの美しさが際立つマフラー部分。

 

「スペクトラムパワーのマフラーは、純正マフラーの弱点をうまく補う性格の商品だと思います。ビッグツインのエンジンは、低速時にどうしてもトルク不足の部分があって、たとえば2007年式R1200GSでは、ノーマルだと2500~3000回転でトルクの落ち込みがあるんですが、スペクトラムパワーのマフラーに換装した場合、そのトルクの谷がほぼ解消されて、スムーズな出力特性になるんです。このマフラーに交換したら発進時のエンストや加速時のノッキングに悩まされることが減り、トルクアップの効果を体感できた、とおっしゃるお客さまが多いのも特徴ですね」

 

サイレンサー部分だけを交換するスリップオンタイプに比べ、明らかに違いが感じられるのも、スペクトラムパワーのポイントだという。性能面はもちろんのこと、価格面においてもお客様にお勧めしやすいんです、と十河専務は続ける。

 

「一般的に、フルチタンのフルエキゾーストシステムだと、30万円近くの価格設定だと思います。スペクトラムパワーは20万円台前半ですから、非常にコストパフォーマンスに優れていると言えますね。チタンのマフラーは憧れだけど高価で手が届かないな、と悩んでいるお客さまにとっても、魅力的な商品だと思います。トータルで考えて、ディーラーの立場からも安心してお勧めできるマフラーと言えますね」

 

ではここで、実際にスペクトラムパワーのマフラーを装着している方の意見を聞いてみよう。ユーザー代表として登場していただくのは、2007年式R1200GSに乗る、高松市在住の土釜大さん。自動車関連会社にお勤めで、整備士の資格もお持ちだという。

 

「やはり手頃な価格でフルチタン、というのはとても魅力的でした。チタン独特の、走り込むほどに焼けていくエキゾーストの色の変化を楽しむ、というのが憧れだったんです。見た目にも高級感がありますよね」

 

オプションでサイレンサー部分にチタン独特の美しい焼け色をつけることができるのも、スペクトラムパワーの魅力の一端だ。それになんといってもチタンの軽さがいい、と土釜さん。純正マフラーに比べてここまで軽いのか、と驚いたという。

 

「純正マフラーが約11kgに対して、スペクトラムパワーは約5kgと、重量比で約55%の軽量化だと聞きました。他のパーツでこれだけ軽くしようと思ったら大変ですよね」

 

そして軽さとともに、もっとも驚きだったのが、トルクとパワーの増加をはっきりと体感できたことだという。

 

「普通2輪に乗っていた時代に、有名メーカーなどのスリップオンマフラーに換装したことも何度かあったんです。でも、ノーマルとの違いをそれほど感じたことがなかった。だから、正直なところそれほど期待はしていなかったんです。ところが、スペクトラムパワーは乗った瞬間に“ん?これは違うぞ!!”とわかりました。今までは市内のバイパスではほぼ3速、たまに4速に入れるぐらい。そうじゃないとトルクが足りなかった。ところが換装後は5速で流せるぐらいパワー感が出ました。3速60km/hとか4速65km/hぐらいでの振動もマイルドになり、発進の際にもエンストを避けるためのデリケートな半クラッチが不要になりました。要するに、街乗りや渋滞での走りが非常に楽になったんです」

 

ツーリングで細い山道を走る際にも、従来は2速で曲がっていたコーナーを3~4速で走れるようになったことで振動から来る疲れが激減したという。

 

「リプレイスマフラーにしては音が非常に静かなのは好みが分かれるところだと思います。パンチのあるサウンドを求める人には不向きでしょうね。私の場合は早朝の住宅街でも気兼ねなくエンジンをかけられるし、長時間のライディングでも耳障りな“音疲れ”がないので、とても気に入っています」

 

派手さはないが、純粋に走りの違いを実感でき、日常のバイクシーンが楽しくなる……スペクトラムパワーは、そんな通好みの魅力にあふれたマフラーといえるだろう。

性能、価格ともに満足度が高いです、と語るユーザーの土釜大さん。低く、静かな音もお気に入りだという。

PICK UP PRODUCTS

フルチタンマフラーの魅力を広めたい!
BMW好きが世に送り出したエキゾースト

スペクトラムパワーは北米からBMWパーツの輸入なども行っている、株式会社はやぶさのオリジナルブランドマフラー。エキゾーストパイプからサイレンサーまで、すべてチタン製ながら、手頃な金額が魅力だ。製作は三重県の有名マフラーメーカーが担当しており、その性能と仕上げの美しさは折り紙付き。シャシダイナモのデータでも全回転域でノーマルの数値を上回っているが、実際に交換した後の乗り味は、スリップオンマフラーと違って全く別物のバイクになる。音質は低めで迫力があるが非常に静かでジェントルなもの。もちろん車検対応だ。オプションでサイレンサー部に焼け色を付けることも可能。

 

焼け色をつけない標準仕様のマフラー部は、主張し過ぎず、上品な外観だ。

前方から見ると、エキパイ部の焼けがチタン製であることを主張。

走り込むにつれて焼け色の変化を楽しめる。ボクサーツインとのバランスもいい。

左右のシリンダーから出た排気を同調させるバイパスが、フロント部に設けられている。

R1200GS用の排気管は車体下部で美しいS字カーブを描く。ここにも排気のバイパスが設置されている。

マフラーはノーマルの取り付け部にステーを介して固定される。振動防止のゴムブッシュも装備。

マフラーの側面にはブランド名と“Made in suzuka,Japan”の文字が誇らしげに刻まれる。

側面のエキパイ部左右には、純正O2(オーツー)センサーを利用するためのホールが設けられている。

税込み1万円アップで、マフラーに焼け色を付けることが可能。グラデーションの付け方なども相談に乗ってくれる。

10こちらはK1200S/R用。スラリと伸びたエキパイ部が美しい。

11K1200Sへの装着例。焼け色の付いたマフラーの存在感と美しさに圧倒される。

12F800Sへの装着例。車体とのバランスや角度も見事に計算されている。

13JMCA認定のため、もちろんこのままで車検はOKだ。、平成19年二輪車排ガス規制に対応している。

14株式会社はやぶさの青木隼人社長。「フルチタンですから片手で持てる軽さなんです」と笑顔で応えてくれた。。

15取材のためにお集まりいただいた3人だが、皆バイク好きのため、熱のあるマフラー談義が延々と続いた。

取材協力店

株式会社セントラルオートそごう

香川県高松市春日町211-1
TEL/087-843-5566
定休日/水
営業時間/10:00~19:00

香川県で唯一のBMWモトラッドディーラー。広く明るい店内にはBMWの新車を多数展示してあるほか、認定中古車も多く取り扱っている。バイクライフ全般の相談にも乗ってくれる、香川県ライダーの強い味方だ。

BRAND INFORMATION

株式会社はやぶさ

香川県丸亀市飯野町東二甲1003-1
TEL/0877-22-5330
定休日/土、日、祝
営業時間/10:00~18:00

『スペクトラムパワー』は香川県丸亀市にある株式会社はやぶさがリリースする、BMW用のオリジナルマフラーブランド。製品はフルチタン&フルエキゾーストのみ、という姿勢にこだわり、ロープライスで高性能、高品質のマフラーを世に送り出している。