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フリクション低減による新しいチューニング、オービトロン、フリクションフリーシステム
取材協力/ランドマスター・ジャパン  取材・文・写真/モリヤン  写真/稲岡 悟  構成/VIRGIN BMW.com 編集部
掲載日/2014年10月22日
 

チューニングとは、単にパワーアップすることだけを示さない。本来チューニングとは、調整や調律という意味を持つのだ。楽器をチューニングするように、エンジンや車体についても同じようなバランス取りを行えば、効果が期待できる。その方法として、新しく考案され商品となったのが、ランドマスター・ジャパンのオービトロンフリクションフリーシステムなのだ。

INTRODUCTION

まったく誰も気付かなかった新しいアプローチ
それが「FFS」フリクションフリーシステムである

今までチューニングと言えば、エンジンの場合は、ボアアップやストロークアップ。そしてカムシャフトの交換や、ピストンやコンロッド等の軽量化といった構造及びシステムを変更してパワーアップを図ることが常識かつ王道だった。車体に関しても、サスペンションのグレードアップやフレームそのものの補強、エアロダイナミクスに関しても、その形状を変更させることで最大の効果を得るという方法が一般的であり、もちろんF1やモトGPを筆頭とするレース部門においてもその分野で最高のテクノロジーが発揮されていることは言うまでもない。

 

ランドマスター・ジャパンの、オービトロン・フリクションフリーシステムは、まったく違う観点で運動能力を最大限引き出そうとする次世代ナノテクノロジーとして、現在特に注目されているものである。

 

オービトロン(ORBITRON)とは、ある科学者が開発した、エネルギー発生材料。触媒を加えることにより、数種類の波動エネルギーを放出する素材とされている。詳しい原理や効果はもちろん素人レベルで理解できるものではないが、その夢のエネルギー素材を利用した製品は、クルマやオートバイをまったく新しいテクノロジーでチューニングするべく、数々のアイテムとして開発されているのだ。

 

新製品として発売されるオイル添加剤は、エンジンオイルやギヤオイル等にも対応する。

パワーネットとパワーチップ、FFグリスのリーズナブルな3点セット。2万6,000円(税別)

TALK SESSION

実際に使用されているユーザーの声と、
開発者の生の声をお届けする。

サスペンションチューニング専門店として、様々なライダーからリスペクトされているスクーデリアオクムラ。今回は代表の奥村裕さんと、モータージャーナリストの和歌山利宏さん。ランドマスター・ジャパンの代表である金光利久さん。そして、このショップのお客さんであり、FFS製品の体験者でもある山下浩司さん洋子さん夫妻による座談会形式で、製品の特徴とメリットという点を追求してみた。

 

奥村:山下さんは本当によく走るんですよ。それもほとんどが奥さんとタンデムです。スポーツバイクのBMWR1200Sが愛車ですが、その使い方は完全にクルージングツアラーなんですよ。

山下(浩):好きなバイクでツーリングしたい。理由は簡単ですね。妻はタンデムライドのスペシャリストですから、僕らにとってこのBMWはスポーツバイクでもツーリングバイクでもあります。でも様々な環境で走りますから、バイクに対する要求は多いですね。

金光:以前、山下さんには燃料添加剤のゲルホーンをテストしてもらい、高評価をいただきましたが、今回はバッテリーチップとFFグリス、そしてスピードワックスもテストしていただきました。

山下(浩):今年の5月にモテギサーキットで開催されたBMWの走行会を見学したのですが、その帰り道にスピードワックスを試させてもらいました。ボディとヘルメットにワックスをかけたのですが、まず大きな違いに気付いたのは、バックミラーの振動が低減されたということです。ブレないから後ろが良く見えるんですよ。

山下(洋):私は、ヘルメットの風切り音が少なくなっていることが驚きでしたね。そして、高速走行中に横を向いても風圧でヘルメットを持っていかれることが少ない。家に着いたら、普段おでこにヘルメットの跡が付くのですが、それがまったくないのにも驚きました。

金光:それがフリクションフリーシステムの効果なんです。走行風により発生する静電気を防止してスムージングする効果が空気抵抗値を下げてしまうんです。

奥村:今まで、空気抵抗値を下げたりダウンフォースを得るという工夫は、すべてアナログだったわけだから、画期的な製品ということになるよね。

山下(浩):後日ホイールにも塗ったら、横風にも強くなりましたよ。

 

座談会の会場はスクーデリアオクムラの店内である。落ち着いたウッディな空間は、訪れたライダーを和ませる。今回はテスターとして和歌山利宏さんも、この座談会に参加した。

一般ライダー代表の山下浩司・洋子さん夫妻。月に4000km以上走ることもあるというBMWのヘビーユーザーである。ロングツーリングでのデーターも豊富で、テストライドに参加している。

1980年~90年代はヤマハとホンダワークスライダーとして活躍した奥村裕さん。現在は、サスペンションチューニング専門店として名前を馳せる、スクーデリアオクムラの代表である。

和歌山さんも加わってその効果の程を確かめる
まったく新しいテクノロジーには発見も多い。

金光:バッテリーパワーチップはどうでしたか?

山下(浩):マイナス端子に被せるだけで何の効果があるのかと思いましたが、走行をはじめてすぐにエンジンの振動が減ってスムーズになっていることに気付きました。それも、僕より妻のほうが先に「エンジンがスムーズになったよ」ってね。

奥村:山下さんは、とにかく距離を走るライダーだし、レーシングライダーのように特定の走行だけでなくグローバルな感覚を持っている。特に奥さんの洋子さんは、感覚が鋭いですよ。

和歌山:パワーネットもバイブレーションを減らす効果があるよね。エアークリーナーの内側に貼って走ると、本当にスムーズなエンジンを実感できるもの。

金光:オービトロンは電子を出して電気的に静電気を中和・除去するんです。バッテリーチップもパワーネットも、電子を供給することで、フリクションを低減させる。その効果でエンジンがスムーズに回転するようになるんです。

和歌山:不思議なんだけど、いままで何でもアナログ的な考え方で効率アップやパワーアップを考えていたわけだから、まったく新しいテクノロジーになるわけやね。

奥村:静電気の発生が、大きな抵抗になっていたのを、解決できる新しい方法というわけだ。

金光:機械工学者は、今まで静電気に無関心だった。でも帯電しているところに手をかざすと抵抗を感じるでしょ。凄いパワーなんですよ、静電気って。摩擦や回転部分には必ず発生しますから、それがとても大きな抵抗になっているわけです。

 

和歌山:このテクノロジーは、今は不思議な感じがするけど、将来は常識的な考え方になるかもしれんね。フリクションを低減することは当然効率アップに繋がるから、パワーも引き出しやすいし燃費も良くなる。きっと将来は様々な分野でこのテクノロジーが活かされる時代が来ると思うなぁ。

奥村:パワーネットをクルマに装着しているんだけど、エンジンのスムーズな回転も実感できるけど、ワンセグでテレビ画面を見ている時に、画像が鮮明になっていることに気付いたんだ。これもまた静電気を制御している効果なんだろうね。

山下(浩):FFグリス・プレミアムも凄い効果ですよ。

和歌山:そうそう、グリスをホイールのエアバルブに少し塗布するだけで、びっくりするほど回転ロスがなくなるよね。タイヤサイズが一廻り細くなったような軽快な印象だった。

金光:FFグリスの効果は僕も不思議なんですが、やはり回転部分の静電気を制御してロスを低減していると思います。自転車で試すと本当に分かりやすいですよ。ペダリングが軽くなりますから。バイクのアクスルシャフトに塗っても効果があります。ブレーキパッドの裏側に塗ると、コントロールが繊細なブレーキに変貌しますよ。

和歌山:オイルの添加剤も凄い効果だったよ。本当にフリクションが低減されて、スムーズになる。同じ速度で一速高いギヤで走りたくなるほどだね。これもまた燃焼室内の静電気を制御してスムーズなピストン運動を助けるという画期的な添加剤なんだね。サーキットでのテスト走行で加速のフィーリングが変わるんだよ。なんだか追い風の中で加速していくようなスムーズ感があったなぁ。パワーを効率よく引き出している感じなんだ。

金光:和歌山さん以外はまだオイル添加剤を試していないので、是非使ってみてください。きっとその効果に驚かれると思います。

 

ランドマスター・ジャパン代表の金光利久さん。バイク好きが高じて、趣味が仕事になったと笑う。休日はカヤックを漕ぎだすアウトドアマンとしての顔も持っている。

バイクメーカーやタイヤメーカーのテストライダーを経て、モータージャーナリストとなった和歌山利宏さん。その繊細な分析力と的確なアドバイスには定評があり、多くのファンを持つ。

パワーチップをバッテリーのマイナス端子に貼り付ける。たったこれだけで効果があるのだ。

すぐに分かるのは、やはりフリクションの低減効果だという。スムーズに走行できるのだ。

座談会のまとめ

フリクションフリーシステム。静電気の発生を抑えて抵抗値を減らすと言う考え方は、今までまったく試されなかった方法である。しかし、どの製品も体感できる効果があり、燃費も向上。長い目で見れば、エンジン自体の耐久性も大きく向上するという効果もあるだろう。今回の座談会では、バイクの走行性能だけに関わらず、他に所有する自家用車や自転車についても、大きな効果が報告されていた。特にパワーの少ない軽自動車への効果は絶大で、違いが実感しやすいとか、電動アシスト付き自転車なのに、アシスト機構を使うことなく坂を登ってしまったなど、製品の効果を裏付ける発言がどんどん出されたのも印象的だった。

 

今まで誰も考えたことがなかったこの新しいテクノロジーが浸透する速度は、我々が想像するよりも速いのかもしれない。

磨いて走行抵抗を下げる
画期的なワックス登場

静電気の発生を抑えてコントロールするという発想は、ボディーを磨くワックスにも採用された。これを使用することで、ボディ表面のスムージング効果が上がり、流れる空気をコントロールすることができるのだ。結果、空気抵抗が下がり、走行抵抗を低減させる効果を生む。このワックスをかけることで燃費も上がり、加速性能もアップするという。

取材協力店

スクーデリア オクムラ

住所/名古屋市北区丸新町370
TEL/052-902-3095
定休日/毎週日曜日
営業時間/10:00-19:00

国内有数のサスペンション専門チューニングショップ。レーシングライダーとして経験豊富な奥村氏のノウハウに基づいた数々のチューニングメニューは、レーシングライダーやスポーツバイク愛好家のみならず、ツーリング好きな一般ライダーにいたるまで、様々なバイクユーザーから絶大なる支持を集めている。