VIRGIN BMW | 歴史あるブランドだけが持つ説得力 ダイネーゼのヘリテイジコレクション「セッタンタデュエ」 特集記事&最新情報

歴史あるブランドだけが持つ説得力 ダイネーゼのヘリテイジコレクション「セッタンタデュエ」
掲載日/2018年05月1日
取材協力/株式会社ユーロギア ダイネーゼ&AGVジャパン事業部(TEL/03-3527-3686)

創業年を記す、ヘリテイジコレクションの自信作

イタリア北東部モルヴェナ。1972年、この地でリノ・ダイネーゼ(Lino Dainese)が創業したブランドがダイネーゼ:Daineseだ。レザーのモトクロスパンツ製作からスタートしたダイネーゼは、その創業当初からモータースポーツに深く関わり、現在に至るまで多くのロードレース世界チャンピオンたちに愛されているブランドだ。

そんなダイネーゼが2018年春に新たなコレクションを発表した。それがSettantadue(セッタンタデュエ)だ。Settantadueとはイタリア語で「72」を表し、それはもちろんブランド創業年の1972年を意味している。

このsettantaduと呼ばれるコレクションは、モータースポーツと強く結びついたこれまでのブランドイメージとは一線を画すアパレルラインだ。すべてのプロダクツが古き良き時代、つまり創業当時のモーターシーンを偲ばせるデザインとするのが大きな特徴だ。コレクションのラインナップは、レザージャケットやレザーグローブ、ロングスリーブ&ショートスリーブシャツ、ブーツと多岐に渡っていて、そのどれもが統一感のあるヘリテイジスタイルにまとめられている。

Rapida72(税込10万440円)。
光沢感のあるレザージャケット。両袖のストライプと両肩のレザーパッチが70年代的スタイル。肩・ヒジには欧州CE規格認証のプロテクターを装備する。

ERGO72 GLOVES(税込2万5920円)。
ゴーストスキンにステンレスナックルガードを組み合わせた一品。エルゴノミクス(人間工学)やGPで蓄積したデータによって効果的にガードを配置している。

近年、バイクの世界では古き良き時代のプロダクツを現代的に解釈して再構成した「ヘリテイジ」というカテゴリが台頭してきている。パッと見では、どこか懐かしい。でもよく見ると単なる懐古趣味ではなく、現代のテクノロジーやデザインエッセンスが反映されている--それこそがヘリテイジ。Settantadueにもダイネーゼならではの、ヘリテイジへの新解釈が現れている。

BMWのR nineTや、ヤマハのXSRシリーズ、カワサキのZ900RSなどヘリテイジスタイルのバイクでも違和感なく楽しめるアパレルラインがSettantadueだ。

例えば、コレクションのアイコンともなる「TOGA 72 レザージャケット」は、創業後間もなく製作されたダイネーゼ初のレザー・レーシングスーツ「TOGA」へのオマージュだ。ハイクオリティな牛革を使用したシングルライダースは袖に入るシンプルなストライプと、ジャケット前面・後面の大胆なレザーの切り返しがまさにオールドスクール。

ダイネーゼらしい配色が目を引くTOGA 72(税込み10万6920円)。ダイネーゼを愛用していたジャコモ・アゴスティーニが活躍した70年代の息吹を感じる一着。

見た目は完全に70年代のレザージャケットのそれだが、肩・ヒジには取り外し可能なプロテクターを装備するほか、コットン製のインナー、ダイネーゼ製パンツとの連結が可能なベルトループなど、その装備は充実している。ヘリテイジコレクションであっても現行製品に引けを取らない機能を持たせるのがダイネーゼの流儀だ。

70年代のレザージャケットによく見られたヒジのレザーパッチ。TOGA72では取り外し可能なCEプロテクターを内部に装備。また、バックプロテクターを装着できるポケットも装備している。

コレクションを通じて古き良き時代の情景をイメージさせながらも、「ライダーの安全を何より優先する」という創業当時から変わらないブランド哲学をしっかりとプロダクツに反映しているのは、ダイネーゼのブレない信念を表しているようだ。Settantadueシリーズは、歴史あるブランドだけに許されたセルフ・オマージュであり、いまのダイネーゼを象徴するプロダクツでもあるのだ。

INFORMATION

所在地/東京都中央区日本橋富沢町10番13号 &WORK日本橋2F
電話/03-3527-3686
DaineseとAGVの日本正規代理店として国内での販売を一手に引き受けるユーロギア。各地で精力的なショップ展開を行うほか、サーキットを安全に楽しむための走行会「DESD:D-Experience Safety Days」を開催するなど、その活動の幅を広げている。