VIRGIN BMW | R-styleのR1200GS用チタントルクロッドを山田純氏がテスト! 特集記事&最新情報

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乗り味とスタイリングに変化を加える
金属素材の特性を知るR-styleこだわりのトルクロッド

  • 取材協力/R-style  取材・文・写真/田宮 徹  テスター/山田 純  構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
  • 掲載日/2017年2月16日

職人の国内ハンドメイドにこだわりながら、輸入車用マフラーを中心としたモーターサイクルカスタムパーツを手がけるモリアス・アイアンワークス。『R-style』としてブランド展開される製品には、代表である森下徹氏が愛車とするBMW用パーツも多い。水冷仕様R1200GS系のトルクロッドは、二輪ジャーナリストの山田純氏も愛用のアイテムだ。

市街地でも感じられる
チタンがもたらすしなやかな走り

『R-style』ブランドとして、BMWモトラッド用の製品開発に力を入れるモリアス・アイアンワークス。水冷仕様のR1200GS/アドベンチャー用となる『ローダウントルクロッド』は、チタン素材の柔軟性に着目した、他社にない製品を開発することをモットーとする金属加工スペシャリストのモリアス・アイアンワークスらしいアイテムだ。

水冷仕様R1200GS/アドベンチャー用の場合、純正トルクロッドと交換するだけで、シート高が約15mm低減される設定。大柄な車体を誇るこのシリーズは、足着き性の不安を訴えるユーザーも少なくないが、このアイテムを装着することで、極端にならない範囲で簡単にシート高を下げられる。

しかしパーツ換装の恩恵は、シート高低減のみにとどまらない。二輪ジャーナリストの山田純氏は、愛車のR1200GSにこのトルクロッドを装着して、すでに2万km以上を走行。「言葉で表すのが難しいのですが、コーナリングでリアにいい感じのフィーリングが生まれるんです」と話す。

「最初に装着したときは、シート高の変化はともかくとして乗り味に与える影響については半信半疑でした。しかし、ノーマルのアルミ製に対して『R-style』のトルクロッドはチタン製で、しなりが異なることから、これがうまく作用してコーナーでの曲がりやすさを生みだしてくれるようです。R1200GSのリアまわりは、片持ち式のシャフトドライブということから、どうしてもクセがでやすいのですが、それがボカされる傾向。市街地の交差点などでも、その恩恵を感じることができるので、とても気に入っています」

R-styleのR1200GS用チタントルクロッドを山田純氏がテスト!

シャフトドライブとスイングアームを組み合わせた、BMW独自機構のパラレバー。この中でトルクロッドは、シャフトの回転力が車体姿勢に与える影響を打ち消す役割も担っている。『R-style』のローダウントルクロッドは、これを純正と換装するアイテムだ。

R-styleのR1200GS用チタントルクロッドを山田純氏がテスト!

「ローダウンによるネガは感じられず、リアまわりの動きがしなやかでいい感じになります」と、二輪ジャーナリストの山田純氏。その恩恵は、市街地の交差点を曲がるときなど、「普段のツーリングシーンで頻繁に感じることができます」と太鼓判を押す。

R-styleのR1200GS用チタントルクロッドを山田純氏がテスト!

『R-style』のローダウントルクロッドは、チタン素材が本来持つ柔軟性に着目して、TP340チタンをモノコック構造に。足着き性の改善やコーナリング性能の向上もさることながら、その幅広で美しい外観はドレスアップパーツとしても機能する。

R-styleのR1200GS用チタントルクロッドを山田純氏がテスト!

水冷仕様R1200GS/アドベンチャー用のローダウントルクロッドには、ソリッドとヒートカラーが用意されている。このうち写真のソリッドは、熟練工による研磨仕上げ。汚れが付きづらい特徴もあり、ハードに使われることも多いGS系にマッチする。

R-styleのR1200GS用チタントルクロッドを山田純氏がテスト!

こちらは、ソリッドと同じくTP340チタン素材のモノコック構造を採用するヒートカラー仕様。表面は、熟練工によるポリッシュ仕上げの後で陽極酸化処理が施されていて、高い装飾性と耐油性も誇る。ソリッドよりもさらに、存在感を主張するタイプだ。

R-style(モリアス・アイアンワークス)

住所/大阪府松原市天美南4-5-16
定休/日曜、祝日
Tel/072-220-8386

社名に盛り込まれた鉄だけでなく、「金属加工はすべて得意。とくにチタンは大好き」と代表を務める森下徹氏。アルミやステンレスなども適材適所で駆使しながら、既存の概念にとらわれない豊かな発想力で、ハイクオリティかつ高性能なアイテムを世に送りだす。R-styleとしての展開は06年から。BMW用アイテムについては、「かゆいところに手が届き、ユーザーが求めるモノのさらに上を行く製品づくり」を心がけている。