VIRGIN BMW | ダイネーゼの「オーダーメイド」カラーもサイズも自分好みにカスタム 特集記事&最新情報

カラーもサイズも自分好みにカスタム「オーダーメイド」という選択
取材協力/Dainese Japan  写真/増井 貴光  構成/VIRGIN BMW.com 編集部
※この記事は、BMW Motorrad専門誌『BMW BIKES』Vol.72 P68-69の内容を再編集・掲載したものです。
掲載日/2015年10月14日
 

しなやかで強靭な表皮が高い安全性と安心感を生むのはレザー製品の大きな魅力のひとつだ。そんなレザー製品にひと手間を加えて、世界に一着のオリジナルアイテムを作る。ダイネーゼが展開するオーダーメイドプランは、拘り派に向けたサービスである。

海外ブランドでもオーダーメイドが可能

ライダーの安全を第一に考えた製品群を豊富に用意するダイネーゼ。厳しいモータースポーツの世界で蓄積したノウハウを誰もが買える製品にも反映するイタリアの老舗ブランドだ。

 

いまやシーズン毎に膨大な商品群を世界に向けて発信する巨大企業だが、一般ユーザーに向けてオーダーメイドも展開していることをご存知だろうか。“Made to Measure”と呼ばれるオーダーメイドプランは、既存レザー製品のうちジャケット・パンツ・ワンピース&ツーピーススーツの一部商品を対象として、【1】カラー【2】サイズ【3】カラーとサイズ【4】さらなるカスタマイズ、以上4点が軸となるサービス。既存製品でも細かなサイズ&カラー展開をする同社だが、「もっと自分好みに」「自分の身体にフィットさせたい」そんな要望を叶えてくれるプランがダイネーゼのような海外ブランドでも可能とは驚きである。

 

では、ここからは実際のオーダーまでの流れを見ていただこう。

オーダーメイドを選ぶ利用者の多くは、既存サイズが合わないというよりも、自分だけの一着がほしいという理由の人が多いとか。

オーダープランの内訳

ダイネーゼではオーダーメイドプラン「Made to Measure」に対応した商品を用意している。ワンピースレザースーツ8点、ツーピースレザースーツ3点、レザージャケット6点、レザーパンツ6点の、計 23 点がその対象商品となる(含レディース)。また「Made to Measure」では、そのオーダー内容によって下記のグレードが設定されている。

  • F1:カラーオーダー
    (サイズは既存のもの)
  • F2:サイズオーダー
    (カラーは既存のもの)
  • F3:カラー&サイズオーダー

さらに F4 グレードでは、ネームやロゴ入れなどの追加サービスも行っているので、フルカスタムに近い製作にも対応している。

世界にひとつ、を手にする喜び

オーダーメイドで人気のプランは、カラーとサイズの変更だ。カラー変更の場合は、既存製品をベースにしながら革の切り替えしを利用して、各部に好みのカラーをチョイスできる。一方のサイズ変更は、既存サイズで不満のある箇所を身体にあった寸法で製作できる。型紙から起こすフルオーダーと違って既存製品ベースなので、上乗せ金額が抑えられているのも大きな特徴だ。

 

特にレーシングスーツなどスポーツユースの場合は、激しい動きに対応できるようにサイズに拘りを持つ人も多い。何よりもライダーの安全性を重視するダイネーゼでは、そうした要望に応えるべく、専門スタッフが身体各部の寸法を細かく計測。さらに車両や用途も詳しくヒアリングし、最終的な寸法を決めてイタリア本社へオーダーし、およそ3ヶ月後にはオーダーした製品が手元に届く。

 

世界の一流ブランドにオーダーできる喜びは、拘り派のライダーなら誰もが実感するはずだ。

よりフィットする一着のために……
全身各部をくまなく採寸する

身体にフィットする一着を作るためには、まずは自分の身体を知ること。「Made to Measure」では細かな採寸を行って、製作するアイテムをオーナー向けにアレンジする。ジャケットなら上半身を、レーシングスーツなら全身を計測する。

 

オーダーするアイテムを決めたらまずは試着。乗車姿勢を取り、各部の丈が適正かを専門スタッフが判断する。たとえば袖丈で言うと、グローブとの干渉を避けるためには手首外側の骨に袖がわずかにかぶるくらいがベスト。写真の状態では、袖丈を2cm ほど詰めるとちょうど良い長さ、という判断になる。

 

レーシングスーツではより安全性を重視するために、必要以上にスーツのたるみがないかなど、さらに細かくチェックする。試着を終えると身体の計測に入る。ジャケットのオーダーでは上半身を、レーシングスーツでは全身を細かく計測していく。全身の場合は、身長をはじめ、肩幅、腕の長さ、ウエスト、股下、首周りなど計 30 ヶ所以上を計測する。

好みのカラーパターンを
PC 上でシミュレートする

既存のカラーパターンでは飽き足らない、そんな拘り派向けのプランがカラーオーダーだ。各種レザーのカラーサンプルを選びながら、イラストレーターというソフトを用いて、ボディ各部のカラーパターンを PC 上でシミュレーションしていく。

 

選べる革は3種類。PELLE TUTE(牛革)18 色・PELLE CANGURU TUTE(カンガルー革)22 色・PELLE D-SKIN(ダイネーゼ社が開発、特許も取得したハイテクレザー。しなやかで引き裂き強度に優れる)22 色。実際のジャケットに革を当てて、色味を検討していく作業は楽しい。バックスキンでのオーダーも可。

 

シャーリングやプロテクター本体部分を除き、好みのカラーを革の切り替えし毎に変更できるのがカラーオーダー。レーシングスーツともなるとカスタム可能な箇所が増えるので、その場で決めるのは難しい場合も。そんな時は着色前のパターンを出力してもらい、自分で考えたパターンを後日持ち込むことも可能。

Q:どこでオーダーできるのか?

A:全国の D-Store または Pro Shop で

「Made to Measure」は専門的な知識を持つスタッフが在籍する各地ショップ店頭で行っている。興味を持ったらまずは店頭へ。

Dainese D-Store

  • ● D-Store 札幌 011-223-3322
  • ● D-Store 東京 03-6914-4190
  • ● D-Store 横浜 045-744-7452
  • ● D-Store 京都 075-748-7403
  • ● D-Store 大阪 06-6532-5353
  • ● D-Store 広島 082-533-7182
  • ● D-Store 福岡 092-292-1790

Dainese Pro Shop

  • ● Pro Shop 台場 03-3599-0940
  • ● Pro Shop 名古屋 052-265-8961

G.RACING D1 PELLE MTM

● F1/F2:14万6880円
● F3:17万5500円

※価格は、2015年9月現在(消費税8%込み)

T.LAGUNA SECA EVO.P MTM

● F1/F2:29万3760円
● F3:35万1000円

※価格は、2015年9月現在(消費税8%込み)

オーダーメイドでレーシングスーツを

こちらはアメリカ・カリフォルニアの D-Store で収録したムービー。
ダイネーゼのオーダーメイドは、採寸項目なども世界共通である。