VIRGIN BMW | R-styleの水冷R1200GS用スリップオンマフラーを山田純氏がテスト! 特集記事&最新情報

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R-styleならではのスペック&サウンド
金属加工の雄がつくるR1200GSの乗り味

  • 取材協力/R-style  取材・文・写真/田宮 徹  テスター/山田 純  構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
  • 掲載日/2017年1月31日

職人の国内ハンドメイドにこだわりながら、輸入車用マフラーを中心としたモーターサイクルカスタムパーツを手がけるモリアス・アイアンワークス。『R-style』としてブランド展開される製品には、代表である森下徹氏が愛車とするBMW用パーツも多い。今回は、水冷仕様R1200GS系のマフラーを、二輪ジャーナリストの山田純氏がテストライド!

巧みの技と最新テクノロジーが
スリップオンをワンランク上の領域に

『R-style』ブランドとして、BMWモトラッド用の製品開発に力を入れるモリアス・アイアンワークス。水冷仕様のR1200GS/アドベンチャー用となる、チタン素材を用いた『レアルパイソン~デュオ~』スリップオンマフラーは、こだわりの構造を優れた技術力で実現している。

サイレンサー内部には、独自のRTPシステムを採用。マフラー業界で尾管と呼ばれる構造を応用して、優れた消音能力と低中速トルクにつながる適度な排圧を両立。一方で、ストレート構造をベースとすることで、重低音サウンドと高回転域での高出力も獲得している。

さらに、静電気を除去するナノテクノロジー素材として知られるランドマスター社の『オービトロン』を内蔵して、排気を促進。RTPシステムと『オービトロン』の相乗効果で、従来のスリップオンマフラーに対するイメージを大きく覆す性能を実現した。インプレッションを担当した二輪ジャーナリストの山田純氏も、「スリップオンでここまで性能が引き出せるというのは、ちょっと驚き」という。

「まず、低中速トルクが非常に豊かなので、とても走りやすいです。排気音は静かですが、ボクサーツインらしい音質が強調されて、これも楽しさや気持ちよさにつながります。一方で高回転域では、かなり元気がよいフィーリング。パワーアップ感があります。お薦めは、3,500回転あたりからの吹け上がり。純正の場合、この領域でヘルメット内に音がこもる感じがあるのですが、そういう悪い要素も感じられません。GSの場合、旅で使うことが多いと思いますが、低中回転域では扱いやすさが魅力となり、高速道路では余裕が生まれ、そして上質なサウンドが旅のBGMになってくれます。本当に、気持ちがいいマフラーですよ!」

R-styleの水冷R1200GS用スリップオンマフラーを山田純氏がテスト!

「高回転域でのグイグイくるようなパワーフィールもさることながら、市街地における走りやすさにつながる豊かでスムーズな低中速トルク特性も魅力」と山田純氏。トバさなくても、このスリップオンマフラーが備える高性能を体験できる。

R-styleの水冷R1200GS用スリップオンマフラーを山田純氏がテスト!

チタン素材を用いた『レアルパイソン~デュオ~』スリップオンマフラーは、写真のヒートカラーと、シルバー系の外観を持つソリッドの2タイプを用意。サイレンサー内部には独自のRTPシステムを採用して、優れた消音能力と適度な排圧を両立する。

R-styleの水冷R1200GS用スリップオンマフラーを山田純氏がテスト!

サイレンサーは、7角形に近い異形オーバルデザイン。排気口はデュアルタイプで、R1200GSのリアビューをよりアグレッシブに変化させる効果もある。エンブレムには、内蔵されたナノテクノロジー素材『オービトロン』の文字も刻まれる。

R-styleの水冷R1200GS用スリップオンマフラーを山田純氏がテスト!

フランジ部とサイレンサー部をつなぐエキゾーストテールパイプ部にも、チタン素材を採用。細かいパーツが溶接によって組み合わされていて、ハンドメイドならではの特別な雰囲気を持つ。美しい仕上げは、優れた金属加工技術を主張する。

R-styleの水冷R1200GS用スリップオンマフラーを山田純氏がテスト!

2013年モデルでボクサーツインエンジンが水冷化されて以降のR1200GS、および翌年に水冷化された兄弟モデルのR1200GSアドベンチャーに適合。このシリーズはGS系以外にも、R12OORやR1200RT、R1200RSに対応している。

R-style(モリアス・アイアンワークス)

住所/大阪府松原市天美南4-5-16
定休/日曜、祝日
Tel/072-220-8386

社名に盛り込まれた鉄だけでなく、「金属加工はすべて得意。とくにチタンは大好き」と代表を務める森下徹氏。アルミやステンレスなども適材適所で駆使しながら、既存の概念にとらわれない豊かな発想力で、ハイクオリティかつ高性能なアイテムを世に送りだす。R-styleとしての展開は06年から。BMW用アイテムについては、「かゆいところに手が届き、ユーザーが求めるモノのさらに上を行く製品づくり」を心がけている。