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はじめに 1923年「R32」の誕生とともに『BMW Motorrad』の歴史はスタートしました。ボクサーエンジンの誕生から始まり、Kモデル、Fシリーズに至る80年以上の歴史を有するBMW。長きに渡りドイツ本国そして世界中から愛され続けているBMWの魅力とはいったい何なのでしょうか? 当コーナーでBMWの過去を振り返ることで、現在まで途切れることなく受け継がれている「BMWの本質」を明らかにしていきたい、 そう考えています。BMWの歴史は非常に長いものになりますので、何回かにわけ、少しずつご紹介させていただきます。日本中のBMWファン「Beemer」、そして「Beemer」予備軍の皆さん、ぜひしばらくの間お付き合いくださいませ。 BMWの前身「RMW」が
さて、当初、ミュンヘンにあった本社は1917年にバイエルンに移転することになります。その際に社名の変更が行われ、現在のBMWという会社が誕生します。ちなみにBMWとは「Bayerishe Motoren Werke」、訳すると「バイエルン・エンジン工業」という意味です。当初、航空機エンジンの開発・生産を手がけていたBMWでしたが、第一次世界大戦でのドイツ敗戦後、飛行機の生産を制限され、BMWは航空機ではなく、オートバイ生産へと目を向けはじめます。 初のBMWブランドのバイク
そしてついにBMWは、自社ブランドで販売するオリジナルエンジンの開発を手がけます。開発リーダーのは、現代でもその名が知られている偉大なるエンジニア『マックス・フリッツ』。航空機エンジンの開発設計ですでにその名を知られていた彼は、モーターサイクル用のエンジン開発に抜擢され、その基本設計がその後80年以上たっても受け継がれるエンジンを生み出すことになります。そうして誕生したのがBMWのファーストモデル「R32」です。現在まで受け継がれている「水平対向2気筒、シャフトドライブ」の基礎はまさにこの「R32」からはじまりました。現在までその基本的な部分が変わらない、それは技術革新が行われ続けてきたモーターサイクルの世界では驚異的なことと言えます。…少し話が逸れましたが、この「R32」は1923年12月に生産が開始されました。R32はエンジンの信頼性の高さ、シャフトドライブのメンテナンス性の良さなどが評判を呼び、BMWの名を世界に広めることに多いに貢献しました。 新興メーカーのBMWが
その後、ヨーロッパ各地で開催されるモーターサイクルレースでBMWは驚異的な強さを発揮します。モーターサイクル分野に進出して間もない時期にBMWがこれだけの成果を挙げたことは、他のモーターサイクルメーカーを大いに驚かせたと言われています。R32、R37の成功に自信を深めたBMWは以降、247ccの単気筒モデルのR39(1925年〜)、R32の後継モデルである「R42」(1926年〜)、745ccの「R62」(1928年〜)、487ccの「R52」(1928年〜)など次々に新モデルを生産し始めます。第一次世界大戦の傷跡からドイツが復興する波に乗り、BMWのオートバイの生産台数は着実に伸びはじめます。そしてその上昇気流の中、BMWは欧州でのレースで次々に好成績をおさめはじめるのです。また、自社でパフォーマンス的に行った最高速度への挑戦は、新興メーカーであった『BMW』ブランドを飛躍的に高め、その名はさらに世界中での評判を高めます。そんな好循環の中、とうとうBMWは1928年に自動車の生産工場を買収、自動車生産を始めます。まさにここからBMWの次なる飛躍がはじまっていくのです。 |